ー奇談ー學校へ行こう6
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
後楽「ふいーいい湯だったぜ。兄ちゃん」
悠「あー?」
後楽「金貸して」
悠「肋粉砕拳!」
ゴッ!
後楽「おぐっ?!」
悠「義鷹、窓から捨ててくれ」
義鷹「……ふんっ!」
ドザッ!!
悠「ふぅ、すっきり」
摩耶「流れるような動きで殺人が行われたね」
悠「殺人じゃなく害獣駆除だ」
摩耶「あぁ、なるほど」
千世子「はーい、ショートコントはその辺にしてじゅぎょーしまーすなのだ。典韋の最期は、鎌倉時代の義経の従者、武蔵坊弁慶ののごとき立ち往生だったのだ。」
後楽「痛ってて、いきなり酷いじゃねぇかよ」
悠「ちっ、復活が速い」
摩耶「おじさんは死なない系なの?」
後楽「ほら、おじさんギャグの人だから」
悠「自分でギャグの人とかいうなや」
千世子「曹操の軍勢が、この時まだ敵だった軍師賈詡の夜襲で曹操軍は総崩れになり、曹操本人にも追手がせまっていたのだ。陣地に攻め込んできた曹操を逃がすため、典韋は部下とともに陣地の門に踏みとどまって戦い、そのあいだに曹操は陣地から逃げ出すことに成功したのだ。」
亘理『おじさんはなんでお金を悠ちゃんから持っていくの?』
後楽「おじさん、遊び人だからね。」
悠「理由になってねぇ!!」
神姫「どちらかというと詐欺師だから盗賊でしょ」
後楽「いやいや、遊び人だよ。だからいっぱい遊んでる。つまり、遊ぶのがおじさんの仕事なんだよ」
悠「だったらおれもなりてぇわ!!」
後楽「なかなか修羅の道だぜ?」
摩耶(黒)「奥さんと子供に離婚届だけ残されて消えられるもんね」
後楽「ぐふぉっ……!」
神姫「ダメージが通ったわね」
千世子「典韋は敵を引きつけるために闘い続け全身に致命傷を負ってしまったのだ。最期は目を見開き、敵を罵倒しながら息絶えたというのだ。『演義』はこの典韋の最期を脚色し、全身に矢を受け、槍で刺されて、立ったまま絶命したと描写しているのだ。」
悠「今のうちにヤツにも矢とか槍とか刺しとくか」
後楽「しくしくしくしく……。」
亘理『マジ泣きだよ?』
悠「だからこそのトドメだ」
後楽「優しい言葉をかけながら万札でも握らせてくれよ」
悠「何様だテメェ、本気でぶちころがすぞ」
千世子「お気に入りである典韋の死は曹操にとって大きな衝撃だったのだ。しかも、戦場では討ち死にした典韋の首が切り取られ、敵兵の見せ物になるという屈辱的光景が広がっていたのだ。ひひで曹操は意外な行動に出る。志願者を募集し、敵陣に忍び込んで典韋の遺体を奪還させたのだ。死んだ部下のためにここまでするのは普通に考えればあり得ないのだ。曹操の典韋へのこだわりが良く分かる逸話なのだ。」
摩耶「とかいってる間に復活したね」
神姫「あの手のヤツは性根が腐ってるから無理なのよ」
後楽「性根は腐っても男は腐ってねぇぜ?」
悠「言行動が腐ってるっていってんだよ!!」
千世子「典韋の遺体を取り返した曹操は、典韋の故郷へ手厚く葬ったのだ。そして数年、曹操は典韋が戦死した場所を通るたびに軍隊を止め、生贄をささげて手厚く弔ったというのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ!」
悠「……許褚は?」
千世子「次回なのだ!」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
後楽「ふいーいい湯だったぜ。兄ちゃん」
悠「あー?」
後楽「金貸して」
悠「肋粉砕拳!」
ゴッ!
後楽「おぐっ?!」
悠「義鷹、窓から捨ててくれ」
義鷹「……ふんっ!」
ドザッ!!
悠「ふぅ、すっきり」
摩耶「流れるような動きで殺人が行われたね」
悠「殺人じゃなく害獣駆除だ」
摩耶「あぁ、なるほど」
千世子「はーい、ショートコントはその辺にしてじゅぎょーしまーすなのだ。典韋の最期は、鎌倉時代の義経の従者、武蔵坊弁慶ののごとき立ち往生だったのだ。」
後楽「痛ってて、いきなり酷いじゃねぇかよ」
悠「ちっ、復活が速い」
摩耶「おじさんは死なない系なの?」
後楽「ほら、おじさんギャグの人だから」
悠「自分でギャグの人とかいうなや」
千世子「曹操の軍勢が、この時まだ敵だった軍師賈詡の夜襲で曹操軍は総崩れになり、曹操本人にも追手がせまっていたのだ。陣地に攻め込んできた曹操を逃がすため、典韋は部下とともに陣地の門に踏みとどまって戦い、そのあいだに曹操は陣地から逃げ出すことに成功したのだ。」
亘理『おじさんはなんでお金を悠ちゃんから持っていくの?』
後楽「おじさん、遊び人だからね。」
悠「理由になってねぇ!!」
神姫「どちらかというと詐欺師だから盗賊でしょ」
後楽「いやいや、遊び人だよ。だからいっぱい遊んでる。つまり、遊ぶのがおじさんの仕事なんだよ」
悠「だったらおれもなりてぇわ!!」
後楽「なかなか修羅の道だぜ?」
摩耶(黒)「奥さんと子供に離婚届だけ残されて消えられるもんね」
後楽「ぐふぉっ……!」
神姫「ダメージが通ったわね」
千世子「典韋は敵を引きつけるために闘い続け全身に致命傷を負ってしまったのだ。最期は目を見開き、敵を罵倒しながら息絶えたというのだ。『演義』はこの典韋の最期を脚色し、全身に矢を受け、槍で刺されて、立ったまま絶命したと描写しているのだ。」
悠「今のうちにヤツにも矢とか槍とか刺しとくか」
後楽「しくしくしくしく……。」
亘理『マジ泣きだよ?』
悠「だからこそのトドメだ」
後楽「優しい言葉をかけながら万札でも握らせてくれよ」
悠「何様だテメェ、本気でぶちころがすぞ」
千世子「お気に入りである典韋の死は曹操にとって大きな衝撃だったのだ。しかも、戦場では討ち死にした典韋の首が切り取られ、敵兵の見せ物になるという屈辱的光景が広がっていたのだ。ひひで曹操は意外な行動に出る。志願者を募集し、敵陣に忍び込んで典韋の遺体を奪還させたのだ。死んだ部下のためにここまでするのは普通に考えればあり得ないのだ。曹操の典韋へのこだわりが良く分かる逸話なのだ。」
摩耶「とかいってる間に復活したね」
神姫「あの手のヤツは性根が腐ってるから無理なのよ」
後楽「性根は腐っても男は腐ってねぇぜ?」
悠「言行動が腐ってるっていってんだよ!!」
千世子「典韋の遺体を取り返した曹操は、典韋の故郷へ手厚く葬ったのだ。そして数年、曹操は典韋が戦死した場所を通るたびに軍隊を止め、生贄をささげて手厚く弔ったというのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ!」
悠「……許褚は?」
千世子「次回なのだ!」