ー奇談ー學校へ行こう6
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「亘理、結局カレーつくったのか?」
亘理『材料がなかったからやめて、冥ちゃんのご飯食べてた』
悠「自分だけうまいもの食いやがって太ェ野郎だ」
亘理『ふ、太ぉないわぁっ!!』
摩耶「引き締まってるよね」
亘理『当然!伊達に天井にぶら下がってないし!』
悠「アレって筋肉でぶら下がってんの!?」
【典韋&許褚】
千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ。曹操はその人生で何度も死の直前まで追い詰められたが、天寿をまっとうして魏の王になったのだ。曹操が死なずに済んだ理由のひとつに、曹操が三国一の屈強なボディガードに守られていたことがあげられるのだ。曹操のボディーガードとして名を馳せた典韋と許褚は文字通り身を挺して曹操を守った武将たちなのだ。」
亘理『足は天井に固定してるけどそれ以外の動きは全部筋肉だよ』
神姫「宙づりで蠢いてたらそりゃ腹筋は締まるわね」
亘理『蠢いてって……』
悠「超ハード垂直腹筋なんてジャッキーチェンだな」
摩耶「水を掬って満杯にするやつだね」
神姫「私も昔やったことあるわ。」
悠「わりとハードな道歩んでるんだな」
神姫「効率悪いからやめたけどね」
千世子「はじめに曹操のボディガードになったのが典韋なのだ。恐ろしい顔つきの巨漢で、人並み外れた怪力の持ち主だったのだ。またかなりの大食いで、ひとの倍は食べたのだ。性格は義理堅く男気溢れていたというのだ。『演技』ではその怪力から、曹操に「悪来」というニックネームをもらっているのだ。」
亘理『あくらいってなに?』
悠「三国時代から1200年以上前「殷」の時代の末期に、怪力で恐れられたやつのことだ。」
摩耶「現代では金剛と呼ばれてる」
悠「あー、まさにだな」
神姫「ふふっ」
悠「今うけた?」
神姫「……悪い?」
悠「メッサーラございません」
千世子「典韋は巨大な斧や長刀など、大きな武器を好んで使っていたのだ。典韋が愛用していたという武器「双鉄戟」は、重さが20キロもあったのだ。普通の戟は3キロほどの重さだから、典韋の武器の重さは約7倍なのだ。これを振りまわすのにどのくらいの腕力が必要か想像すれば典韋の怪力ぶりがわかろうというものなのだ。また手投げ武器の達人でもあり、襲いかかる敵に次々と短剣を投げつけて蹴散らしたこともあったのだ。」
悠「鉄アレイ二個を手に縛りつけてる感じか」
摩耶「微妙な例えな件」
神姫「子供振り回してる感じでしょ」
亘理『怖っ、それ怖っ!』
悠「摩耶、体重何キロ?」
摩耶「だいたい……48、9かな?」
悠「相変わらず軽いな」
神姫「だいたい半分にした重さね。」
悠「摩耶を半分になんてとんでもない」
千世子「典韋は曹操の部下になると夏候惇配下の先鋒として多くの戦果をあげたのだ。手投げ武器で敵を蹴散らしたのもこの時なのだ。その後は親衛隊に取り立てられ、数百人の兵士を率いて曹操の身辺を警護し、戦争になると先鋒として敵陣に突撃するという縦横無尽の活躍をしているのだ。昼は戦場で戦い、夜は曹操の寝どこの前で俗に目を光らせている典韋は、まさに曹操を支える中心であったのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」
悠「許褚まで辿りついてない件」
千世子「……配分的に仕方ないのだ!」
摩耶「まぁまぁ、でもさなんでかな典韋っていうと金剛君が浮かぶのになんでかいっしょに本郷さんの顔が浮かぶのは」
悠「それは……崇の究極ボディガードだからだろ。アイツなら典韋と同じ真似して死んでも本望だろうし」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「亘理、結局カレーつくったのか?」
亘理『材料がなかったからやめて、冥ちゃんのご飯食べてた』
悠「自分だけうまいもの食いやがって太ェ野郎だ」
亘理『ふ、太ぉないわぁっ!!』
摩耶「引き締まってるよね」
亘理『当然!伊達に天井にぶら下がってないし!』
悠「アレって筋肉でぶら下がってんの!?」
【典韋&許褚】
千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ。曹操はその人生で何度も死の直前まで追い詰められたが、天寿をまっとうして魏の王になったのだ。曹操が死なずに済んだ理由のひとつに、曹操が三国一の屈強なボディガードに守られていたことがあげられるのだ。曹操のボディーガードとして名を馳せた典韋と許褚は文字通り身を挺して曹操を守った武将たちなのだ。」
亘理『足は天井に固定してるけどそれ以外の動きは全部筋肉だよ』
神姫「宙づりで蠢いてたらそりゃ腹筋は締まるわね」
亘理『蠢いてって……』
悠「超ハード垂直腹筋なんてジャッキーチェンだな」
摩耶「水を掬って満杯にするやつだね」
神姫「私も昔やったことあるわ。」
悠「わりとハードな道歩んでるんだな」
神姫「効率悪いからやめたけどね」
千世子「はじめに曹操のボディガードになったのが典韋なのだ。恐ろしい顔つきの巨漢で、人並み外れた怪力の持ち主だったのだ。またかなりの大食いで、ひとの倍は食べたのだ。性格は義理堅く男気溢れていたというのだ。『演技』ではその怪力から、曹操に「悪来」というニックネームをもらっているのだ。」
亘理『あくらいってなに?』
悠「三国時代から1200年以上前「殷」の時代の末期に、怪力で恐れられたやつのことだ。」
摩耶「現代では金剛と呼ばれてる」
悠「あー、まさにだな」
神姫「ふふっ」
悠「今うけた?」
神姫「……悪い?」
悠「メッサーラございません」
千世子「典韋は巨大な斧や長刀など、大きな武器を好んで使っていたのだ。典韋が愛用していたという武器「双鉄戟」は、重さが20キロもあったのだ。普通の戟は3キロほどの重さだから、典韋の武器の重さは約7倍なのだ。これを振りまわすのにどのくらいの腕力が必要か想像すれば典韋の怪力ぶりがわかろうというものなのだ。また手投げ武器の達人でもあり、襲いかかる敵に次々と短剣を投げつけて蹴散らしたこともあったのだ。」
悠「鉄アレイ二個を手に縛りつけてる感じか」
摩耶「微妙な例えな件」
神姫「子供振り回してる感じでしょ」
亘理『怖っ、それ怖っ!』
悠「摩耶、体重何キロ?」
摩耶「だいたい……48、9かな?」
悠「相変わらず軽いな」
神姫「だいたい半分にした重さね。」
悠「摩耶を半分になんてとんでもない」
千世子「典韋は曹操の部下になると夏候惇配下の先鋒として多くの戦果をあげたのだ。手投げ武器で敵を蹴散らしたのもこの時なのだ。その後は親衛隊に取り立てられ、数百人の兵士を率いて曹操の身辺を警護し、戦争になると先鋒として敵陣に突撃するという縦横無尽の活躍をしているのだ。昼は戦場で戦い、夜は曹操の寝どこの前で俗に目を光らせている典韋は、まさに曹操を支える中心であったのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」
悠「許褚まで辿りついてない件」
千世子「……配分的に仕方ないのだ!」
摩耶「まぁまぁ、でもさなんでかな典韋っていうと金剛君が浮かぶのになんでかいっしょに本郷さんの顔が浮かぶのは」
悠「それは……崇の究極ボディガードだからだろ。アイツなら典韋と同じ真似して死んでも本望だろうし」