ー奇談ー學校へ行こう6

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

神姫「日に日に暑さが増してる気がするわね」

悠「要日射病、脱水症だな」

神姫「汗ダッラダラの自分にいってるの?」

悠「燃えるほどヒート!」

神姫「私の机に汗飛ばしたら魂をブッ飛ばすわよ」

悠「誰かタオルをください。亘理」

摩耶「誰っていうか名指したよね」

亘理『えっと、汗ふいちゃってるからダメ』

悠「なんでだよ?!」

亘理『なんでもだよっ///!!』

千世子「はーい、デリカシーのないあんちんは置いといてじゅぎょーしまーすなのだ。」

悠「なんでもかんでも『空気』とか『デリカシー』とかいう悪習!!」

千世子「後世になると、曹操は悪人として見られることが多かったのだ。三国志で曹操が勝ったという物語を子供たちにすると子供たちは悔しくて泣き叫んだ、という話しもあるのだ。」

亘理『なんで?』

悠「覇道の良さが分からんからだよ」

亘理『宇宙戦艦?』

悠「波動砲やない」

神姫「無理矢理すぎない?」

摩耶「まぁ、分かっててのボケだろうし」

亘理『あたしもうボケない……』

悠「おい、あんまりハートブレイクさせるなよ」

千世子「曹操が悪人として見られるようになった大きな理由の一つが「治世の能管、乱世の姦雄」という、曹操をあらわす有名な言葉なのだ。これは『異同雑語』という歴史書に書かれていた言葉で、「太平の世であれば有能な家臣になり、乱世となれば腹黒い英雄となるだろう」という意味なのだ。この「乱世の姦雄」という言葉が独り歩きし「曹操=悪人」というイメージを作り上げたといわれるのだ。」

亘理『乱世の姦雄か……』

悠「復活早いなお前」

亘理『私ってほら、ツッコミだし』

悠「それもびみょーだがな」

亘理『なんでやねんっ!』

ゴッ!
ヒュッ…
悠「危っ!?物ぶつけたらツッコミになると思うなよ!」

千世子「実際、曹操には「姦雄」と呼ばれてもおかしくない、腹黒い一面があったのだ。曹操は、策を巡らせて相手をだますことが得意だったのだ。また、曹操は怒りに任せて、大量の虐殺を行うほど、残酷な性格も持ち合わせていたのだ。こういった曹操の性格が民衆からは嫌われていたようなのであるのだ。」

悠「気持ちはわかるけどな、おれもやられたらやり返す。倍返しだ派だし」

神姫「兆倍にして返す」

悠「兆っか……」

摩耶「今、超倍にして返すって聞こえた」

雨「意地でもやり返すやつらばっかりか……」

千世子「曹操の悪人としてのイメージは、、小説「三国志演義」で決定的となるのだ。「演技」は三國のうち、「蜀」という国を中心に描いているため、蜀の宿敵である魏の曹操は悪の親玉ということになるのだ。また「演技」では、曹操をとぼしめるような描写もあり、曹操を悪人にすることに拍車をかけているのだ。以上、曹操のじゅぎょーだったのだ。」

亘理『ふむぅ、三国志って面白そうだね』

悠「面白いぞ三國無双」

摩耶「確かに爽快アクションだけど」

千世子「千世子は今しっかり三国志呼んでる最中なのだ」

神姫「それにしてはよく授業できたわね」

千世子「慣れと勢いなのだ!」

悠「まぁ、魏から始めたことは褒めてやる。」

雨「なんで上から目線…」
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