ー奇談ー學校へ行こう6

ー大露天風呂ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で……汗を流していた。

千世子「お風呂、お風呂なのだっ♪」

神姫「走ると転んで頭割るわよ」

千世子「神姫ねーちん、身体洗いっこしよーなのだ。」

神姫「私の話しきいてる?」

千世子「あれ?なにか浮いてるのだ」

神姫「沈めてやろうかしら」

亘理『ぶくぶくぶくぶく……』

千世子「亘理ちゃんなのだ?!」

神姫「ふぅん……へぇ、ちゃんとシャンプーとかも準備してるわね。」

千世子「助けてあげないのだ?!」

神姫「好きで沈んでるんでしょ。やらせといたげなさいよ。」

千世子「……なんだそっかなのだ。」

亘理『ぷはっ!!』

千世子「わっ!!」

亘理『よ、よーし、新記録』

千世子「亘理ちゃん、潜水してたのだ?」

亘理『あ、チヨちゃん。え、えへへ~もう広いお風呂に感動しててね』

神姫「だからって風呂に沈んでたらのぼせて死ぬわよ」

亘理『マジすか?!』

神姫「妖怪はどうか知らないけどね」

亘理『怖っ……』

神姫「どうでもいいけど手が空いてるなら手伝って。」

千世子「お背中あらうのだ?」

神姫「違う。髪止めを取るの」

千世子「それ取れるのだ?!」

神姫「私の髪が産まれたときからこんなわけ無いでしょ。バカ言ってないで手伝いなさいよ」

千世子「はーいなのだ」

亘理『うはー、ほどくとすごいボリューム』

神姫「洗うのも一苦労よ」

千世子「切らないのだ?」

神姫「めんどくさいでしょ」

亘理『この髪束作る方がめんどくさくない?』

神姫「かもね」
ふさぁ……

千世子「わぁ、髪綺麗なのだ」

神姫「当然よ」

亘理『髪綺麗で顔良くてボディーバランス凄くてってなにその反則』

神姫「私は普通に完璧なのよ」

亘理『何一つ否定しないところもパネェ』

千世子「千世子もおっぱい大きくなるかななのだ」

神姫「……なんか言ったげなさいよ」

亘理『私が?!』

神姫「私から辛辣なひと言と貴女から優しい言葉どっちが良いと思うのよ」

亘理『優しい言葉かけてあげてくださいよ』

千世子「揉めば大きくなるかななのだ!」

亘理『え、えーと……』

神姫「はぁ、もういいわ。胸筋」

千世子「きょーきん?」

神姫「胸筋鍛えてし、筋肉を脂肪に変えたらすぐに胸になるわよ」

亘理『そんな無茶苦茶な』

神姫「無茶苦茶でもないわよ。結局は脂肪よ?筋肉と脂肪は紙一重、例えばデブが急激にやせたら皮がたるむでしょ?あれは脂肪が筋肉に変わったから筋肉、なら逆に筋肉をつけてそれを脂肪にしたら膨らむに決まってるでしょ?」

亘理『な、なるほど、でも形とかは?』

神姫「そんなのは知らないわ。自分でどうにかしなさいって話し。大きくするって手段を口にしただけ」

千世子「なんだか難しいのだ。」

神姫「ま、自分磨きは自分で考えてやりなさいってことよ。」

亘理『なるほど……』

神姫「なんでアナタが感心してるのよ…。」
7/100ページ
スキ