ｰ大露天風呂ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で……汗を流していた。

悠「あ゛あ゛ぁ゛～……きもちいいー」

摩耶「ここにお風呂作ったのは正解だねー。ここで入って帰れば家着いたら寝るだけだしー。」

悠「……」

摩耶「どしたの?」

悠「いや、なんかそのタオルが貼り付いてるのがエロいなーって」

摩耶「悠君、よっぽど溜まってるんだね」

悠「まぁ、中々そこそこ」

義鷹「お前ら気持ち悪い会話してんなよ」

悠「キャッ!エッチ!!」

義鷹「……」

かちかちかちかち…

悠「あちあちあちちちっ?!ちょ、温度あげるな!茹る茹る!!おれのえっちピストルが茹る!」

摩耶「水かけようか?」

悠「それはそれでキツイ!!」

義鷹「ったく……ふぅ。」

悠「いや、温度下げろって?!」

義鷹「俺は気にしない」

悠「おれが入れないだろ!」

摩耶「身体洗ったげようか?」

悠「いや、入る前に洗ったけど」

摩耶「二回目はたわしで」

悠「なんか恨みでもありますか?」

摩耶「愛情」

悠「ああ、だからタワシのコロッケとか出すドラマがあるんだな」

義鷹「絶対関係ないだろ」

悠「はー、うちの風呂もこんな風に改築しようかな」

摩耶「絶対に怒られるね」

悠「ですよねー。しかも重機係の義鷹が居ないしな」

義鷹「金次第では手伝ってやるよ」

悠「いつからそんなにお金にきたなくなったの!」

義鷹「むちゃくちゃに働かされて金もらわないってのがおかしいだろ!!」

摩耶「まぁ、正論だね。」

悠「そんなことないだろ。おれなんてどんなに何かしても金とは無縁だもん」

摩耶「悠君はボランティア精神が半端ないから」

悠「そんなこと無いはずなんだけど」

後楽「まぁ、兄ちゃんが金を稼ぐ、俺が世に還元する。これが世界の流れだろうな」

悠「どっか沸いたかしらねぇが……撲殺と溺死どっちがいいか選べ」

後楽「おいおい、おじさんはただ入浴しに来ただけなのにいきなりバイオレンスだな」

悠「頼むからもうおれの財布に触れるな」

福太郎「そういうなよ。真桜の嬢ちゃんなんて500円しかくれねーんだぜ」

悠「幼女にこづかいをせびってんじゃねーぞ!!」

摩耶「凄いね。プライドとかの問題じゃなくて、もはや尊敬するぐらいのクズレベル」

後楽「それでも、真桜のお嬢ちゃん、駒裡ちゃん、楓子ちゃんから500円づつもらったら1500円になる」

悠「お前、おれン家の敷居二度とまたぐな」

後楽「まぁまぁ、身寄りのないおじさんを捨てないでくれ」

悠「拾った覚えがねぇかんなっ!!」

摩耶「厄介だねー」

義鷹「ああいうのには関わられたくねぇよな」

悠「傍観決めこまないで助けてくれよ……」