ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「さて……プールの件だが。管理人ちゃんに相談したところ思いっきり噛みつかれました。痛みと快楽を得てしまったよ」

摩耶「このマゾ豚がっ!」

悠「くゅぅん」

神姫「それ犬ね」

悠「まぁ、冗談は置いといて……おれの設計図通りにやれば大丈夫なはずなんだけどな」

摩耶「強行する?」

悠「…………管理人ちゃんに嫌われたくない。」

亘理『ぬかよろこびか!!私のことはその気にさせてどん底に突き落とすのか!!』

悠「確実に出来るとはいってなかったはずだろ」

摩耶「大きめのビニールプールは買う的なことはいってたけどね。」

悠「それはいったな」

亘理『悠ちゃん……』

悠「流石怨霊、半端なく恨みがましいしせんをぶつけてくる。」

亘理『……』

摩耶「そろそろ泣くと思うよ」

悠「泣くのは止めてくれ」

亘理『泣かしてるのはそっち!!』

悠「いやいや、違うだろ」

摩耶「違わないでしょ。怨霊とかいってるし」

悠「今日の摩耶は格別キツイな。この豚野郎がの件からきつくなってる」

神姫「授業ないなら帰っていい?」

悠「コイツはコイツでマイペースだしよぉ……あっ!」

神姫「久々に言ったわね。ジッとしてたら一回で済ませてあげる。」

悠「ジッとしてます」

神姫「そう、じゃあ……」

パァンっ!!
悠「ぶぎゃっ!!」

摩耶「話してる途中の油断しきってる中で顔面へのビンタって死ぬほど痛いんだよね。殴られるのとはまた違った激痛」

千世子「なにバタバタしてるのだ?」

悠「……～!」

摩耶「喋れないほどの激痛らしい」

亘理『流石に可哀想に覚えて来た』

千世子「あんちんがドタバタしてたら話しが進まないのだ。」

摩耶「話しって?」

千世子「お風呂作る話しなのだ」

亘理『お風呂?』

千世子「室内にプールはダメだけど。大きいお風呂を新しく増築する話しなのだ」

悠「っぁ……ぁ……そういうことプールとはいかないがデカイ浴槽なら泳げもするだろう。」

亘理『悠ちゃん……』

悠「ん?」

亘理『顔酷いことになってるめちゃくちゃ鼻血でてる』

悠「鼻血だけじゃなくて唇が切れてそっからも流血してるんだぞ。うぇひひひひっひひひっ」

摩耶「血を味わって興奮してる悠君は置いといて……増築で部屋増やすのならともかくお風呂って難しくない?」

神姫「部屋増やすのも簡単ではないけれどね」

悠「おれがマインクラフト並の匠な働きを見せてやるよ」

摩耶「匠さん来たら爆破リフォームだけどね」

千世子「ただ、どうせならクトゥルーのじゅぎょーが終わってからして欲しいのだ」

悠「……まぁ、それはそれとして」

千世子「ソレとしてじゃないのだ!」

悠「材料とか色々な問題はたくさん残ってるから……まぁ、時間はかかるな。管理人ちゃんの逆鱗に触れないように工事しないといけないし……そもそも最大の問題は素人がどこまでちゃんと作れるかだな」

神姫「無謀と前途多難っていうのよソレ」