ー奇談ー學校へ行こう5
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
義鷹「おい、美兎みなかったか?」
摩耶「さぁ」
悠「どした居ないのか?」
義鷹「あいつ人のタバコ持っていきやがったんだよ。最後のひと箱だったのに」
悠「禁煙すれば?」
義鷹「あ?」
悠「あ、薬煙草ならあるぞ。あまーいぞ」
義鷹「居るかよ気持ち悪い」
悠「気持ち悪いて……」
【ニョタグ】
別表記:ニョグサ
登場作品:ヘンリー・カットナー「セイレムの恐怖」
千世子「はーい、じゅぎょーしまーすなのだ。ニョグタは、地の底深くの不浄な洞くつに潜む旧支配者なのだ。その姿は虹色に輝く無定形の暗黒の塊りで、ツァトグァもしくはウボ=サラスから生まれたのではないかと考えられているのだ。地球上の洞窟の入り口はすべてニョグタの住処に繋がっていて「ネクロノミコン」によれば、しかるべき手順で儀式を行うことでニョグタを召喚することが出来るのだ。」
悠「良い匂いなのにな」
神姫「悠、タバコ嫌いなんでしょ?」
悠「コレには有害な成分は一切入ってない。たまーにキセルに入れて吸ってる。薬煙草みたいなもんだ」
キキ「脱法ハーブ乙」
悠「そんないかがわしいもんじゃないやい!」
千世子「かつて、妖術師に召喚されたニョタグがシリア、レン高原の黒き塔の下、タタールのタンの洞窟などから姿を現したことが記録されているのだ。」
要「キセルってのも怪しいな」
悠「キメ用のパイプはゴツイ作りだ。おれのは普通のキセル」
摩耶「脱法ハーブっていま普通にネットで買えるよね」
悠「合法ハーブって名前でな……必殺アッパー系3グラムから。合法なのに必殺ってどうなんだろうか」
神姫「イタチごっこだし取り締まりも無駄でしょ」
千世子「なお、「ネクロノミコン」には、環頭十字架「ヴァク=ヴィラの呪文」、ティクゥオン霊液を用いてニョタグを元来た場所へと退散させる方法も書かれているのだ。ニョタグを退散させる「ヴァク=ヴィラの呪文」は他の旧支配者に対してもある程度の効果を発揮するようで、英国の霊能力者タイタス・クロウは、クトーニアンから精神攻撃を退けるためにこの呪文を使用したのだ。」
悠「しっかし、そこまで気持ちよくなりたいかね。おれなんかモンスター狩ってるだけで気持ちいいけど」
摩耶「ある意味脳内から危ない汁出てるのかもね」
悠「溢れだす脳汁!」
神姫「割って減らしてあげようか?」
悠「なにを割る気ですか」
神姫「頭蓋」
千世子「その素性についてあまり多くのことが知られていないにもかかわらず、ニョグタは人間の魔女や魔術師、現実世界や夢の国に住む一部のグールたちから崇拝を集めているのだ。ニョグタと接触し、その加護を得るための魔術は人類史のかなり早い時期にマニュアル化されていたようで、ハイパーボリアの黒魔術師アヴァルザウンドはニョグタへの崇拝と引き換えにグールたちを忠実な従者にする力を与えられていたことが知られているのだ。」
亘理『サイバイマンみたくなるね』
悠「なった後戻らないけどな」
摩耶「金属のプレートでつなぐとか」
キキ「インプラントでなくともプラスチックでも十分医療用は高性能でござるよ」
悠「割る必要ないから」
千世子「また、セオフィリス・ウエンを名乗る魔術師が著した「真正魔術」という書物にニョグタにまつわる呪文が記されてるほか、1692年、セイラムの魔女裁判の際に処刑された魔女、アビゲイル・プリンもニョグタと接触し、彼女に危害を加えたセイラムに復讐しようと目論んだというのだ。」
雨「針刺して脳髄啜ったら?」
悠「脳姦とかお断りだ」
摩耶「そっちもイケる口だったけ?」
悠「いやー、イマイチかな」
千世子「「ネクロノミコン」の知識に通じていた隠秘学者マイケル・リーによって退散させられたニョタグは、蘇った魔女の体を引っ掴んでその住処である暗黒世界へと引きずりこんでしまったのだ。」
摩耶「イマイチなだけでイケないこともないと」
悠「まぁ、言えばそうかな」
神姫「死ねばいいのに」
悠「そこまで言われるなんて」
神姫「……達磨にされればいいのに」
悠「それもちょっと…」
千世子「ナイアーラトテップを崇拝する「血塗られた舌」というアフリカ系の教団の呪術師が用いたという、対象者の心臓を圧迫して心臓麻痺を引き起こす恐ろしい呪文「ニョタグの鷲づかみ」は、ニョグタのこうした攻撃方法の応用なのかもしれないのだ。以上、ニョグタのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
義鷹「おい、美兎みなかったか?」
摩耶「さぁ」
悠「どした居ないのか?」
義鷹「あいつ人のタバコ持っていきやがったんだよ。最後のひと箱だったのに」
悠「禁煙すれば?」
義鷹「あ?」
悠「あ、薬煙草ならあるぞ。あまーいぞ」
義鷹「居るかよ気持ち悪い」
悠「気持ち悪いて……」
【ニョタグ】
別表記:ニョグサ
登場作品:ヘンリー・カットナー「セイレムの恐怖」
千世子「はーい、じゅぎょーしまーすなのだ。ニョグタは、地の底深くの不浄な洞くつに潜む旧支配者なのだ。その姿は虹色に輝く無定形の暗黒の塊りで、ツァトグァもしくはウボ=サラスから生まれたのではないかと考えられているのだ。地球上の洞窟の入り口はすべてニョグタの住処に繋がっていて「ネクロノミコン」によれば、しかるべき手順で儀式を行うことでニョグタを召喚することが出来るのだ。」
悠「良い匂いなのにな」
神姫「悠、タバコ嫌いなんでしょ?」
悠「コレには有害な成分は一切入ってない。たまーにキセルに入れて吸ってる。薬煙草みたいなもんだ」
キキ「脱法ハーブ乙」
悠「そんないかがわしいもんじゃないやい!」
千世子「かつて、妖術師に召喚されたニョタグがシリア、レン高原の黒き塔の下、タタールのタンの洞窟などから姿を現したことが記録されているのだ。」
要「キセルってのも怪しいな」
悠「キメ用のパイプはゴツイ作りだ。おれのは普通のキセル」
摩耶「脱法ハーブっていま普通にネットで買えるよね」
悠「合法ハーブって名前でな……必殺アッパー系3グラムから。合法なのに必殺ってどうなんだろうか」
神姫「イタチごっこだし取り締まりも無駄でしょ」
千世子「なお、「ネクロノミコン」には、環頭十字架「ヴァク=ヴィラの呪文」、ティクゥオン霊液を用いてニョタグを元来た場所へと退散させる方法も書かれているのだ。ニョタグを退散させる「ヴァク=ヴィラの呪文」は他の旧支配者に対してもある程度の効果を発揮するようで、英国の霊能力者タイタス・クロウは、クトーニアンから精神攻撃を退けるためにこの呪文を使用したのだ。」
悠「しっかし、そこまで気持ちよくなりたいかね。おれなんかモンスター狩ってるだけで気持ちいいけど」
摩耶「ある意味脳内から危ない汁出てるのかもね」
悠「溢れだす脳汁!」
神姫「割って減らしてあげようか?」
悠「なにを割る気ですか」
神姫「頭蓋」
千世子「その素性についてあまり多くのことが知られていないにもかかわらず、ニョグタは人間の魔女や魔術師、現実世界や夢の国に住む一部のグールたちから崇拝を集めているのだ。ニョグタと接触し、その加護を得るための魔術は人類史のかなり早い時期にマニュアル化されていたようで、ハイパーボリアの黒魔術師アヴァルザウンドはニョグタへの崇拝と引き換えにグールたちを忠実な従者にする力を与えられていたことが知られているのだ。」
亘理『サイバイマンみたくなるね』
悠「なった後戻らないけどな」
摩耶「金属のプレートでつなぐとか」
キキ「インプラントでなくともプラスチックでも十分医療用は高性能でござるよ」
悠「割る必要ないから」
千世子「また、セオフィリス・ウエンを名乗る魔術師が著した「真正魔術」という書物にニョグタにまつわる呪文が記されてるほか、1692年、セイラムの魔女裁判の際に処刑された魔女、アビゲイル・プリンもニョグタと接触し、彼女に危害を加えたセイラムに復讐しようと目論んだというのだ。」
雨「針刺して脳髄啜ったら?」
悠「脳姦とかお断りだ」
摩耶「そっちもイケる口だったけ?」
悠「いやー、イマイチかな」
千世子「「ネクロノミコン」の知識に通じていた隠秘学者マイケル・リーによって退散させられたニョタグは、蘇った魔女の体を引っ掴んでその住処である暗黒世界へと引きずりこんでしまったのだ。」
摩耶「イマイチなだけでイケないこともないと」
悠「まぁ、言えばそうかな」
神姫「死ねばいいのに」
悠「そこまで言われるなんて」
神姫「……達磨にされればいいのに」
悠「それもちょっと…」
千世子「ナイアーラトテップを崇拝する「血塗られた舌」というアフリカ系の教団の呪術師が用いたという、対象者の心臓を圧迫して心臓麻痺を引き起こす恐ろしい呪文「ニョタグの鷲づかみ」は、ニョグタのこうした攻撃方法の応用なのかもしれないのだ。以上、ニョグタのじゅぎょーだったのだ。」