ー奇談ー學校へ行こう5
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「月刊だと単行本化はやっぱ遅いなぁ」
摩耶「どの本?」
悠「ジョジョリオン」
摩耶「何巻目?」
悠「四巻目。レモンとみかん」
摩耶「でも、新刊嬉しい?」
悠「めっちゃ嬉しい」
神姫「……なに黄昏てんの?」
悠「賢者タイム」
神姫「あっそ」
悠「……」
神姫「……」
ドゴンッ!
悠「時間差できたっ?!」
摩耶「ふー……授業しよっか」
千世子「はーいじゅぎょーしまーすなのだ。」
悠「せめておれの回復時間くらい開けてくれよ」
【チャウグナル・ファウグン】
別表記:チャウグナー・フォーン/クァウグナール・ファウング
登場作品:フランク・ベルナップ・ロング「恐怖の山」
千世子「数十億年前に地球に飛来したチャウグナル・ファウグンは、長い鼻と大きな耳、口の両端から牙を生やす、緑色の象を思わせる旧支配者なのだ。本来は炎や霧に似た身体を持つ超次元的な生物で、現在の肉体は様々な生物を取り込んで受肉した姿であるらしいのだ。」
亘理『様々な生物……』
義鷹「あ゛?」
悠「あー、頭とか肩とかが痛い」
摩耶「けど、回復早くなったよね」
悠「今ミリ単位でも体動かすとめっちゃ痛い」
要「中ボロボロじゃね?」
千世子「空腹になると、先端がラッパ状になっている鼻を生贄や崇拝者の体に密着させ、血液を長い鼻で絞り取るのだ。血を吸われた個所は腐敗して黒く変色し、やがて犠牲者の体は四回りほども縮み、真っ黒なミイラのような姿になり果てるのだ。」
悠「吸血好きだよな」
義鷹「肉が美味いのにな」
摩耶「さすが本家肉食」
悠「本当の意味での肉食だしな…」
千世子「この生物は、捕食時を除いてめったに動かず、普段は胡坐をかいた石像として過ごしているのだ。太鼓腹をつきだしたその姿は、インドで崇拝されているガネーシャ(大歓喜天)によく似ているので、ひょっとすると何らかの関係があるのかもしれないのだ。」
悠「象さんと言えばロマサガ3」
神姫「今絶対にいうと思った」
亘理『ロマサガって久々にいったね』
悠「今日からでも全然プレイできるけどな」
千世子「自ら奉仕種族として、両生類の体組織からミリ・ニグリというヒューマノイドタイプの種族を創造したチャウグナル・ファウグンは、古代ローマ帝国の時代には外見のよく似た兄弟達と共にピレネー山脈の山奥に巣食い、ミリ・ニグリ族から崇拝されたのだ。やがて、チャウグナル・ファウグンは兄弟から別れて中央アジアに移動し、ツァン高原の洞窟に落ち付いたのだ。」
摩耶「そういえば、キキちゃんは?」
要「リアル猫娘!って叫びながらどっかいったぞ」
悠「管理人ちゃんだな」
神姫「あれは猫娘なの?化け猫じゃない?」
悠「可愛いからどっちでも良し。写真出来たらおれも貰おう」
千世子「この地では、ロイガーとツァールの崇拝者としても知られる原始的な民族、トゥチョ=トゥチョ人の教団に崇められるようになったが、一説によればこの民族はミリ・ニグリ族と人間の混血であるらしいのだ。」
摩耶「でも、写真と言えば神姫さん凄いね」
神姫「なにが?」
摩耶「キキちゃんに撮った写真見せてもらったんだけど神姫さん全部カメラ目線で笑顔」
神姫「どっからとっても私の美は映えるからね」
悠「ぱねぇ…」
千世子「信者たちの間では、チャウグナル・ファウグン全能の宇宙神であり、過去と現在、未来を自らに備えた万物の総体であると考えられたのだ。太陽の昇る地の彼方に運び出すことで、世界の全てがチャウグナル・ファウグンに喰らい尽くされるという伝説もあるが、太古の地球で受肉した吸血生物にすぎないと考える者もいるのだ。」
摩耶「逆に義鷹さんは逃げてるよね。」
義鷹「俺は写真とかにとってもハッキリ実像がうつらねぇんだよ」
悠「そういえばいってたな。ウチの座敷童子もそうらしいけど」
義鷹「そいつは霊体だからだろ俺は別理由で写らないんだよ」
悠「射影機でダメージ受けそうだな」
神姫「零も新作出ないかしらね」
千世子「20世紀初頭、教団に捕えられたメトロポリタン美術館の学芸員によって、チャウグナル・ファウグンはニューヨークへと運ばれたのだ。石像として展示されたこの神は、職員を襲って力を着けると美術館の外に姿を現し、ミッドタウンからジャージー海岸に至る一帯で大量殺戮を行ったのだが、霊能力者ロジャーリトルが開発したエントロピー逆転装置によって時空の彼方に吹き飛ばされたのだ。以上、チャウグナル・ファウグンのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「月刊だと単行本化はやっぱ遅いなぁ」
摩耶「どの本?」
悠「ジョジョリオン」
摩耶「何巻目?」
悠「四巻目。レモンとみかん」
摩耶「でも、新刊嬉しい?」
悠「めっちゃ嬉しい」
神姫「……なに黄昏てんの?」
悠「賢者タイム」
神姫「あっそ」
悠「……」
神姫「……」
ドゴンッ!
悠「時間差できたっ?!」
摩耶「ふー……授業しよっか」
千世子「はーいじゅぎょーしまーすなのだ。」
悠「せめておれの回復時間くらい開けてくれよ」
【チャウグナル・ファウグン】
別表記:チャウグナー・フォーン/クァウグナール・ファウング
登場作品:フランク・ベルナップ・ロング「恐怖の山」
千世子「数十億年前に地球に飛来したチャウグナル・ファウグンは、長い鼻と大きな耳、口の両端から牙を生やす、緑色の象を思わせる旧支配者なのだ。本来は炎や霧に似た身体を持つ超次元的な生物で、現在の肉体は様々な生物を取り込んで受肉した姿であるらしいのだ。」
亘理『様々な生物……』
義鷹「あ゛?」
悠「あー、頭とか肩とかが痛い」
摩耶「けど、回復早くなったよね」
悠「今ミリ単位でも体動かすとめっちゃ痛い」
要「中ボロボロじゃね?」
千世子「空腹になると、先端がラッパ状になっている鼻を生贄や崇拝者の体に密着させ、血液を長い鼻で絞り取るのだ。血を吸われた個所は腐敗して黒く変色し、やがて犠牲者の体は四回りほども縮み、真っ黒なミイラのような姿になり果てるのだ。」
悠「吸血好きだよな」
義鷹「肉が美味いのにな」
摩耶「さすが本家肉食」
悠「本当の意味での肉食だしな…」
千世子「この生物は、捕食時を除いてめったに動かず、普段は胡坐をかいた石像として過ごしているのだ。太鼓腹をつきだしたその姿は、インドで崇拝されているガネーシャ(大歓喜天)によく似ているので、ひょっとすると何らかの関係があるのかもしれないのだ。」
悠「象さんと言えばロマサガ3」
神姫「今絶対にいうと思った」
亘理『ロマサガって久々にいったね』
悠「今日からでも全然プレイできるけどな」
千世子「自ら奉仕種族として、両生類の体組織からミリ・ニグリというヒューマノイドタイプの種族を創造したチャウグナル・ファウグンは、古代ローマ帝国の時代には外見のよく似た兄弟達と共にピレネー山脈の山奥に巣食い、ミリ・ニグリ族から崇拝されたのだ。やがて、チャウグナル・ファウグンは兄弟から別れて中央アジアに移動し、ツァン高原の洞窟に落ち付いたのだ。」
摩耶「そういえば、キキちゃんは?」
要「リアル猫娘!って叫びながらどっかいったぞ」
悠「管理人ちゃんだな」
神姫「あれは猫娘なの?化け猫じゃない?」
悠「可愛いからどっちでも良し。写真出来たらおれも貰おう」
千世子「この地では、ロイガーとツァールの崇拝者としても知られる原始的な民族、トゥチョ=トゥチョ人の教団に崇められるようになったが、一説によればこの民族はミリ・ニグリ族と人間の混血であるらしいのだ。」
摩耶「でも、写真と言えば神姫さん凄いね」
神姫「なにが?」
摩耶「キキちゃんに撮った写真見せてもらったんだけど神姫さん全部カメラ目線で笑顔」
神姫「どっからとっても私の美は映えるからね」
悠「ぱねぇ…」
千世子「信者たちの間では、チャウグナル・ファウグン全能の宇宙神であり、過去と現在、未来を自らに備えた万物の総体であると考えられたのだ。太陽の昇る地の彼方に運び出すことで、世界の全てがチャウグナル・ファウグンに喰らい尽くされるという伝説もあるが、太古の地球で受肉した吸血生物にすぎないと考える者もいるのだ。」
摩耶「逆に義鷹さんは逃げてるよね。」
義鷹「俺は写真とかにとってもハッキリ実像がうつらねぇんだよ」
悠「そういえばいってたな。ウチの座敷童子もそうらしいけど」
義鷹「そいつは霊体だからだろ俺は別理由で写らないんだよ」
悠「射影機でダメージ受けそうだな」
神姫「零も新作出ないかしらね」
千世子「20世紀初頭、教団に捕えられたメトロポリタン美術館の学芸員によって、チャウグナル・ファウグンはニューヨークへと運ばれたのだ。石像として展示されたこの神は、職員を襲って力を着けると美術館の外に姿を現し、ミッドタウンからジャージー海岸に至る一帯で大量殺戮を行ったのだが、霊能力者ロジャーリトルが開発したエントロピー逆転装置によって時空の彼方に吹き飛ばされたのだ。以上、チャウグナル・ファウグンのじゅぎょーだったのだ。」