ー奇談ー學校へ行こう5

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

千世子「はーい、じゃ、無事とりつけも終わったのでじゅぎょーしまーすなのだ。」

キキ「はーいなのだでござる」

要「語尾が渋滞事故起こしてるぞ」

悠「じゅぎょーも出ていくんだな」

キキ「オフコース!」

要「使い方がなにもかも違う」

キキ「スイッチオン」

ビッ!
要「熱っ?!」

神姫「微調整できないってわりにしっかりとビーム当てたわね」

キキ「キキの科学は世界一ぃぃぃ!!」

要「うるせーよ!」

亘理『なんのじゅぎょーしてたっけ』

摩耶「ロイガァーとツァール」

千世子「そうなのだ。旧神の力が協力とはいえ、そう簡単に旧支配者が滅ぼされてしまうものだろうか、ここに一つの反証があるのだ。」

摩耶「途中からだけどわかるの?」

キキ「クトゥルーは昔呼んだことがあるのでモーマンタイ。」

悠「今、「読んだ」じゃなく「呼んだ」っていった?」

キキ「……」

悠「……」

キキ「えっ?」

悠「おーっと、ここで急に聞こえなくなったかな?」

千世子「アラオザルが破壊しつくされてから30年以上経過した1938年、アーカムからインスマスへと続く海岸線沿いにあるサンドウィン館という屋敷の主人であるアサ・サンドウィンという人物が、ロイガーによって連れ去られたことを示す記録が存在するのだ。ロイガーは、クトゥルーやイタカを退けるほどに強力な魔術的防護をものともせず、人間の体をばらばらの粒子に分解し、地球上から連れ去ってしまう特殊な力を持っているということであるのだ。」

神姫「居てもふしぎは無いんじゃないの?」

摩耶「まぁ確かに……此処だけでも正体不明なのが多いしね」

悠「正体不明代表が居るしな」

義鷹「あ゛?」

千世子「時折混同されることもあるが、明らかに別個の存在であるロイガーという名の旧支配者が知られているのだ。このロイガーは、ある時期のムー大陸を支配したガタノートアを王にいただく種族で、伝説によればアンドロメダから飛来したとされているのだ。」

キキ「本物の幼女教師とはいいものでござるなー」

要「ああ、いいものだ」

亘理『いいものなの?』

悠「いいものだな。眼鏡があれば更にいい時もあるがおれは眼鏡属性が無いから裸眼で良し。あ、でもミッシェルちゃん見てたら眼鏡属性開花するかも」

亘理『眼鏡か…』

悠「お前は裸眼のままが良いぞ」

キキ「体操着キボンヌ」

悠「前にやったぞ」

キキ「もーいっかい、もーいっかい!DVD!DVD!」

千世子「その姿は不可視の風と意識の渦と説明され、ときには巨大なトカゲの形をとることもあったのだ。ロイガー族は強いテレパシー能力によって人間を隷属させ、古代ムー大陸に君臨したのだが、やがて力を失って地下に追いやられたのだというのだ。」

神姫「眼鏡と言えば」

悠「かけるのか?」

神姫「お父さんがね」

悠「聞くんじゃなかった……」

キキ「そっちの方もオッス、オラ、わくわくすっぞな方では?」

悠「いや、可愛い男の娘はいいけど、ハス太しかり、幸村しかり、秀吉しかり、ネギスプリングフィールドしかり」

摩耶「ネギ君は違くない?」

悠「狐娘がよかったから男の娘です」

揺光【呼んだか?】

悠「娘じゃねーだろ」

揺光【ん?】

ゴォォォ!

悠「美しいお姉さまです」

摩耶「火っていうかフレアだね」

千世子「わずかな数ではあるようだが、ロイガー族の生き残りは今なお地球のどこかに潜伏し、いつの日にか地球の支配権を取り戻すべく、蠢動しているのだといわれているのだ。彼らの一柱と思われる、翼を持つ蜥蜴のような怪物、ゾイガーがニュージーランド沖の海底から浮上し、オーストラリアに上陸したことがあったが、星の戦士たちの一員と思しき「ティガ」という光の巨人に撃退されたということなのだ。以上、ロイガーとツァールのじゅぎょーだったのだ。」
63/100ページ
スキ