ー奇談ー學校へ行こう5

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

キキ「今回ご紹介する商品はこちら【万能旋風機】ぃ~!ぼくキキえもぉ~んでござる!!」

要「似てねぇよ!!」

キキ「それはさておき」

要「冷めるの早いんだよ。もっと、ボケるとかしてろよ」

キキ「いやはや~ひれほれ~なんというか不思議な場所でござるな」

千世子「妖怪校舎なのだ」

亘理『んっしょっと……なんんか騒がしいけど何遊び?まぜてー?』

キキ「ウホっ!」

亘理『びくっ!』

キキ「天井から美少女……キターー!しかも、セーラー、セーラー、黒セーラー!DVD!!DVD!!」

亘理『だ、だれなに?』

要「美少女ではないだろ。少女と言えるのは……」

キキ「要氏、そういったのは通報対象なり」

要「ゴホン」

悠「あー、まいった、まいった。」

神姫「どうだったのよ」

悠「説得に時間がかかったし手噛みつかれちゃったよえへへ」

義鷹「喜んでんじゃねーよ」

キキ「マゾ?」

悠「ノーマルだよ。レベルがカンストしてるだけ」

キキ「オニオンナイト乙!」

義鷹「……あの小五月蠅いのにやらせるのか?」

悠「ジャパネットの社長だって喋って売ってるだろ」

義鷹「あのおっさんは直接設置しにこねぇし」

雨「っていうか、扇風機は設置する必要って3
るっけ?」

悠「あるらしいぞ」

キキ「実物を見てもらった方が早いなり。じゃじゃーん」

【扇風機】

悠「扇風機だな」

義鷹「扇風機だろ」

亘理『これが万能なの?』

キキ「見た目は普通、中身は万能、名探偵コナ……」

要「いいから進めろよ」

キキ「せっかちさんはモテないでござるよワラワラ」

千世子「ちなみにキーちゃん的には何処においたら一番いいと思うのだ?」

キキ「教室の中心だね。360°全域に風が吹く……そう、まさにハリケーン!!」

義鷹「竜巻だろソレ」

悠「中央に……ここか、よいしょっと」

ドンっ!

神姫「邪魔ね」

キキ「まま、そこは置いといて」

要「結構な重要点だろ」

キキ「まぁーまま、まぁーまま、まずは性能をご覧いただこうswitchon!!」

要「急に発音をネィティブるなよ」

悠「それはいいだろっ!!」

要「なんで悠が切れた?!」

しゅー……しゅー…しゅー……

千世子「……どうなったのだ?」

キキ「加湿機能でござる」

要「どっから?!どっから湿度を放出してる?!」

キキ「細かいこたぁいいんだよ」

要「細かくねぇよ!!加湿機能なのに湿の元がないってどうしてだよ」

キキ「ほかにはこういう機能が……」

要「無視かよ」

キキ「蚊が多いと聞いていたので殺虫音波を……」

悠「タイム」

がしっ!
キキ「きゃっ///悠殿、いきなり手を掴むなんて拙者も乙女でござるよ?」

ググッ!
悠「照れてるわりにめちゃくちゃスイッチ押す気満々だなおぃ~!!」

要「なんで止めて……あっ」

雨「……」

要「キキ、その殺虫って蚊だけか?」

キキ「まっさか、蚊、ノミ、ダニ、ムカデ、シラミ、蜘蛛、サソリ、ガガラヘビにまで効く殺虫音波、殺虫剤でないのでお子様が居てもご安心設計!」

要「後半虫じゃないの居たしなにより蜘蛛はマズイ!蜘蛛が逝くのはマズイ!!」

雨「殺られる前に殺るしか……」
メキキッ……

悠「はい、そこも元の姿に戻ろうとすんな」

神姫「……まだ扇風機としての機能一度としてでてないわよ」

義鷹「長そうだな……」
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