ー奇談ー學校へ行こう5
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
千世子「あんちんって色んな匂いがするのだ」
悠「……それは臭いってことか?」
神姫「加齢臭」
悠「おいおい、マジかよ。これでも耳の後ろととか必死で洗ってんだぞ」
亘理『必死で洗ってるの?!』
千世子「そーじゃなくて服とか髪とかで違う匂いがするのだ」
悠「髪は当然シャンプーで服はダウニーだな」
摩耶「後は体臭」
悠「体臭って言い方は勘弁してくれ」
【イオド】
別表記:なし
登場作品:ヘンリー・カットナー「狩りたてるもの」
千世子「それは置いといてじゅぎょーしますなのだ。イオドは銀河のかなたで崇拝されている旧支配者で、星間移動していた神性が地球を中継点としていた人類誕生以前の時代に到来しているのだ。ムー大陸をはじめ、太古の地球で敬われた最古の神の一柱でギリシア人はトルフォニオス、エトルリア人はヴェディオヴィスという別の名前で崇拝していたと伝えられているのだ。」
悠「ベタベタしてくるのに授業になるとサッとなる切り替えの速さは猫並みだな」
神姫「プライベートと仕事で切り替えれるのは良いことじゃない」
悠「おれもそうだぞ」
摩耶「え?」
神姫「なに?」
悠「あれれ、急に皆さん難聴ですか?」
千世子「イドオは熟練した魔術師であれば、安全に召喚し仕えさせることが出来るというのだ。しかし、イドオの召喚法を記した書物は存在しないのだ。イオドの召喚には「六十石(イシャクシャール)」というリビア内部の番族が所有する未知の文字が書かれた黒い石や、記号文章「古の鍵」などに断片的に記された呪文を解読するしかないとされてるのだ。」
亘理『悠ちゃんは常にプライベートモードでしょ?』
悠「デュエルでの入手LDが2.5倍、スタンプが1.5倍になりそうだな」
摩耶「じゃあ、オニモードで全ステータス102倍ただしターン終了後死ぬ」
悠「本当に自爆だな。っか、102ってなんだ」
摩耶「何となく」
千世子「召喚されたイオドがどのような姿で現れるかはわからないのだ。伝承によると、イオドは同じ姿で現れることはほとんどないというのだ。だが、召喚者がイオドを扱うのに失敗すると、イオドはその最悪の姿を現し、それを目撃したものを破滅させるのだ。」
悠「ミハイルの顔を見たら気分が悪くなるみたいなもんか」
神姫「それは……上手いこといったわね」
悠「珍しく同意してくれてありがとう」
摩耶「共通の敵扱いだね。ミハ君」
千世子「イオドの最悪の姿とは「妖蛆の秘密」に「秘められた世界を経由して魂を狩りたてるもの」「輝く追跡者」と書かれたのだ、魂を狩ることを快楽とする禍々しい素顔なのだ。「輝く追跡者」としてのイオドは鉱物の結晶や水晶の集合体のような胴体を、半透明の粘着性物質の肉が被膜のように覆った姿で現れるのだ。」
悠「そういうのが快楽だと性的欲求は無いんだろうか」
摩耶「吉良吉影と同じで手にだけ興奮したりするんじゃない?」
悠「ああ、魂を狩ること=性的快楽にも繋がる系か」
神姫「そういうことは気にするのよね」
悠「おぅ……射殺されそうなくらい冷たい瞳」
千世子「その頭部には大きな複眼がひとつと、その下にすぼまった穴のような口があるのだ。粘液をしたたらせたロープのような触手が生えていて、イオドはこれで人間の脳を吸引するのだ。イドオの餌食となった人間は意識を保っているものの、生命力をごっそり奪われた体は死体同然になるのだ。このことをエジプト人は「死のなかの生」と呼んだのだ。」
亘理『これまたエグイ殺し方だね……。』
悠「ものの見事な脳死状態だな」
神姫「そういう最後は嫌よね。」
悠「そうだな。おれも死ぬのは畳の上って決めてるし」
神姫「そこにあるわよ」
悠「……え、死ねと?」
摩耶「介錯人もそこらへん歩いてるね」
がしゃん、かしゃっがしゃ…
忌野「ぁん?」
千世子「なお、イオドの恐ろしさを伝えるこうしたエピソードとは全く逆に、ムー大陸に異次元から侵略者が到来したときに、旧神の一柱とされるヴォルヴァドスや旧支配者であるイグやクトゥルーたちと共に侵略者を撃退したという説も存在するのだ。」
悠「……あの長ドスで介錯されたら恨みがこびり付くぞ」
神姫「もとから遺恨を残す系でしょ」
悠「そんなこと無いピュアだもん」
摩耶「え?」
神姫「なに?」
亘理『……へ?』
悠「はいはい、難聴難聴」
千世子「また、カダスに住まう地球本来の神々の一柱にイオドを教え、旧支配者に対抗する人間に影ながら助力を与えてきたのだというにわかには信じがたい説も存在するのだ。イオドも我々人間に複数の異なった顔を見せる複雑な神なのだ。以上、イオドのじゅぎょーだったのだ」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
千世子「あんちんって色んな匂いがするのだ」
悠「……それは臭いってことか?」
神姫「加齢臭」
悠「おいおい、マジかよ。これでも耳の後ろととか必死で洗ってんだぞ」
亘理『必死で洗ってるの?!』
千世子「そーじゃなくて服とか髪とかで違う匂いがするのだ」
悠「髪は当然シャンプーで服はダウニーだな」
摩耶「後は体臭」
悠「体臭って言い方は勘弁してくれ」
【イオド】
別表記:なし
登場作品:ヘンリー・カットナー「狩りたてるもの」
千世子「それは置いといてじゅぎょーしますなのだ。イオドは銀河のかなたで崇拝されている旧支配者で、星間移動していた神性が地球を中継点としていた人類誕生以前の時代に到来しているのだ。ムー大陸をはじめ、太古の地球で敬われた最古の神の一柱でギリシア人はトルフォニオス、エトルリア人はヴェディオヴィスという別の名前で崇拝していたと伝えられているのだ。」
悠「ベタベタしてくるのに授業になるとサッとなる切り替えの速さは猫並みだな」
神姫「プライベートと仕事で切り替えれるのは良いことじゃない」
悠「おれもそうだぞ」
摩耶「え?」
神姫「なに?」
悠「あれれ、急に皆さん難聴ですか?」
千世子「イドオは熟練した魔術師であれば、安全に召喚し仕えさせることが出来るというのだ。しかし、イドオの召喚法を記した書物は存在しないのだ。イオドの召喚には「六十石(イシャクシャール)」というリビア内部の番族が所有する未知の文字が書かれた黒い石や、記号文章「古の鍵」などに断片的に記された呪文を解読するしかないとされてるのだ。」
亘理『悠ちゃんは常にプライベートモードでしょ?』
悠「デュエルでの入手LDが2.5倍、スタンプが1.5倍になりそうだな」
摩耶「じゃあ、オニモードで全ステータス102倍ただしターン終了後死ぬ」
悠「本当に自爆だな。っか、102ってなんだ」
摩耶「何となく」
千世子「召喚されたイオドがどのような姿で現れるかはわからないのだ。伝承によると、イオドは同じ姿で現れることはほとんどないというのだ。だが、召喚者がイオドを扱うのに失敗すると、イオドはその最悪の姿を現し、それを目撃したものを破滅させるのだ。」
悠「ミハイルの顔を見たら気分が悪くなるみたいなもんか」
神姫「それは……上手いこといったわね」
悠「珍しく同意してくれてありがとう」
摩耶「共通の敵扱いだね。ミハ君」
千世子「イオドの最悪の姿とは「妖蛆の秘密」に「秘められた世界を経由して魂を狩りたてるもの」「輝く追跡者」と書かれたのだ、魂を狩ることを快楽とする禍々しい素顔なのだ。「輝く追跡者」としてのイオドは鉱物の結晶や水晶の集合体のような胴体を、半透明の粘着性物質の肉が被膜のように覆った姿で現れるのだ。」
悠「そういうのが快楽だと性的欲求は無いんだろうか」
摩耶「吉良吉影と同じで手にだけ興奮したりするんじゃない?」
悠「ああ、魂を狩ること=性的快楽にも繋がる系か」
神姫「そういうことは気にするのよね」
悠「おぅ……射殺されそうなくらい冷たい瞳」
千世子「その頭部には大きな複眼がひとつと、その下にすぼまった穴のような口があるのだ。粘液をしたたらせたロープのような触手が生えていて、イオドはこれで人間の脳を吸引するのだ。イドオの餌食となった人間は意識を保っているものの、生命力をごっそり奪われた体は死体同然になるのだ。このことをエジプト人は「死のなかの生」と呼んだのだ。」
亘理『これまたエグイ殺し方だね……。』
悠「ものの見事な脳死状態だな」
神姫「そういう最後は嫌よね。」
悠「そうだな。おれも死ぬのは畳の上って決めてるし」
神姫「そこにあるわよ」
悠「……え、死ねと?」
摩耶「介錯人もそこらへん歩いてるね」
がしゃん、かしゃっがしゃ…
忌野「ぁん?」
千世子「なお、イオドの恐ろしさを伝えるこうしたエピソードとは全く逆に、ムー大陸に異次元から侵略者が到来したときに、旧神の一柱とされるヴォルヴァドスや旧支配者であるイグやクトゥルーたちと共に侵略者を撃退したという説も存在するのだ。」
悠「……あの長ドスで介錯されたら恨みがこびり付くぞ」
神姫「もとから遺恨を残す系でしょ」
悠「そんなこと無いピュアだもん」
摩耶「え?」
神姫「なに?」
亘理『……へ?』
悠「はいはい、難聴難聴」
千世子「また、カダスに住まう地球本来の神々の一柱にイオドを教え、旧支配者に対抗する人間に影ながら助力を与えてきたのだというにわかには信じがたい説も存在するのだ。イオドも我々人間に複数の異なった顔を見せる複雑な神なのだ。以上、イオドのじゅぎょーだったのだ」