ー奇談ー學校へ行こう5

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

摩耶「ロン、イーペーコ」

悠「げっ」

義鷹「ちっ……。」

亘理『……』

悠「今、ピンポイントでおれ狙ったよな」

摩耶「トップを討つのが戦だよ。っていうのは立て前で偶然だよ。」

亘理『あのー……ルール分からずに座らされてる私は辛いんですけどー』

悠「ルールブック渡しただろ」

亘理『ゲーム開始寸前に渡されてどないせいちゅうじゃい!!』

悠「直前じゃない10秒前だ」

亘理『……』

悠「へいへいへい、コンパスはダメだ。コンパスは!!」

千世子「まーじゃんって面白いのだ?」

悠「暇つぶしにはなる。」

千世子「ふーん、けど、じゅぎょーするから片づけて欲しいのだ」

悠「今日は良いじゃないか」

千世子「サボる気満々なのだ!!」

神姫「授業しないなら帰るわよ」

悠「神姫、麻雀出来ないのか?」

神姫「出来なくはない。けど、あまり好きじゃないわ。よく家族でしてて最終的に兄貴が勝ってたらね」

義鷹「麻雀は運が左右する。毎回確実に勝つなんてのはあり得ないだろ」

悠「イカサマ」

神姫「きっとそうね。」

摩耶「悠君と同じか」

悠「今日はまだ二回しかしてないだろ」

義鷹「てめぇ、してたのかよ」

悠「バレなきゃイカサマじゃないんだよ」

神姫「兄貴もそういってたわ……。」

悠「怖いから睨まんといてぇな」

神姫「「今」睨みだしたのよ」

悠「お手上げ」

神姫「……」
スッ……!

悠「待て待て。千世子が膝に居るだろ」

神姫「……」

ヒュッ……バチン!
悠「ギャンッッ!!」

摩耶「おー、曲がった」

神姫「爪は元々湾曲しているもの。今までだって弧を描いてた爪を真正面から受けてただけよ。」

悠「解説どうも……あぁ、首飛んだかと思った……」

義鷹「本体を体内に避難させれば良いだろ」

悠「義鷹ちゃん、アイアムヒューマン。お前みたく首が飛んでも生きてる状態にはならないんだよ」

義鷹「ギロチンで首を跳ねても話せるそうじゃないか」

悠「その後、死ぬけどな」

義鷹「ぎゃはは」

摩耶「瞬間接着剤で着けたら治るんじゃない?」

悠「おれはプラモデルか何かか」

義鷹「それよりもう一回やろうぜ」

悠「いいぞ」

摩耶「もう一回初めっからでいいよね」

亘理『私抜けていいかな』

悠「じゃ、ぴよこ座るか?」

千世子「わかったのだ。」

亘理『するの?!』

千世子「これ読んでみたからだいたいルール分かったのだ」

悠「亘理より優秀だな」

亘理『がるるっ!』
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