ー奇談ー學校へ行こう5
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「あ゛ー……」
義鷹「……顔死んでるぞお前」
摩耶「顔色悪っ?!」
雨「顔が悪い」
神姫「顔面崩壊してるわよ」
悠「あれ……不思議なことに後半がただの悪口にしか聞こえない」
千世子「いぢめはダメなのだ~……っと、それじゃじゅぎょーしまーすなのだ」
悠「とりあえずいっときました程度で済ましたな」
千世子「古代エジプトにおけるナイアーラトテップ崇拝は、神官の身でありながら王位を簒奪してファラオとなったネフレン=カの御世において隆盛を迎えたのだ。ネフレン=カと彼に使える神官たちは、ナイアーラトテップやバースト、セベクに生贄をささげて禁断の知識や魔術の奥義を授かったのだ。」
亘理『それにしても、どしたの?』
悠「いやー……昨日ほぼ徹夜でロマサガ2のレアドロップ狙ってたら、眠れなくなって」
亘理『レアドロップたってそこまでかかる?』
神姫「ロマサガ2のドロップ率は通常アイテムは256分8の、レアアイテムは256分の4なのよ」
悠「なおかつ、ヘタに倒しすぎるとモンスターランクアップしやがるから倒す→でなかった→リセット再戦の繰り返し……うふふっ。もぅ癖になっちゃうよね。うふふ」
摩耶「禁断症状でてるね」
千世子「当然ながらエジプト国内は大いに混乱し、血なまぐさい統治に反発した人々は反乱を起こして邪悪なファラオと神官たちを追放し、彼らの崇めた神の名前と共にあらゆる記録からその存在を抹消したのだ。」
悠「レアドロップを集めることが目的なのか、有意義に攻略するのが目的なのか分からなくなってきてる」
神姫「末期ね。」
摩耶「あのゲームってアイテムコンプ不可能だし、図鑑登録とかもなかったよね?」
神姫「えぇ、無理だし無かったわよ。」
悠「全員をガチガチの装備で固めたいんだよ」
千世子「しかし、逃げのびた神官たちが黒い神の伝説を後世へと伝えていった。ネフレン=カの墓所を発掘したブラウン大学のイノック・ボウアン教授が設立した「星の智恵派」をはじめ、エジプトのブラック・ファラオ団やヨーロッパ起源の野獣の結社など、ナイアーラトテップを崇拝するカルトが確認されているのだ。なお、「星の智恵派」の指導者のひとり、ナイ神父はナイアーラトテップの化身であるらしいのだ。」
神姫「何を収集してたのよ」
悠「ワンダーバンクル」
神姫「あのチート盾」
摩耶「アイテム?」
神姫「防御属性が斬殴突射熱冷雷状、回避127。何らかのバグがあってほとんどの攻撃を完封できるモノになってるのよ」
悠「でも、いざ使いだしたら巻き付くとかは当たるから過信し過ぎたら泣きを見る」
千世子「ウィスコンシン州のンガイの森では、夜になるとナイアーラトテップは三本の脚で森に立ち、月に向かって吼えたてることから「闇に吼えるもの」と呼ばれる巨大な怪物の姿をとっていたのだ。中国でも、肥満した人間の女性を思わせる「膨れ女」という怪物がナイアーラトテップの化身として知られているのだ。」
神姫「一番安定したバグ技は活人キャンセル、でもバグが嫌ならクイックタイムね」
悠「THEWORLD!みたいな感じで、相手を1ターム動かさない術だ」
摩耶「好きそうだね」
悠「水鳥剣ばりにすき」
千世子「変幻自在のナイアーラトテップは、人間の姿に変身することもできたのだ。中世ヨーロッパにおいて、魔女たちが浮かれ騒ぐサバトには「暗黒の男」と呼ばれる黒づくめの男が現れることがあったのだ。キリスト教の聖者たちは「暗黒の男」を悪魔の化身と考えたが、その正体はナイアーラトテップだといわれているのだ。以上、ナイアーラトテップのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「あ゛ー……」
義鷹「……顔死んでるぞお前」
摩耶「顔色悪っ?!」
雨「顔が悪い」
神姫「顔面崩壊してるわよ」
悠「あれ……不思議なことに後半がただの悪口にしか聞こえない」
千世子「いぢめはダメなのだ~……っと、それじゃじゅぎょーしまーすなのだ」
悠「とりあえずいっときました程度で済ましたな」
千世子「古代エジプトにおけるナイアーラトテップ崇拝は、神官の身でありながら王位を簒奪してファラオとなったネフレン=カの御世において隆盛を迎えたのだ。ネフレン=カと彼に使える神官たちは、ナイアーラトテップやバースト、セベクに生贄をささげて禁断の知識や魔術の奥義を授かったのだ。」
亘理『それにしても、どしたの?』
悠「いやー……昨日ほぼ徹夜でロマサガ2のレアドロップ狙ってたら、眠れなくなって」
亘理『レアドロップたってそこまでかかる?』
神姫「ロマサガ2のドロップ率は通常アイテムは256分8の、レアアイテムは256分の4なのよ」
悠「なおかつ、ヘタに倒しすぎるとモンスターランクアップしやがるから倒す→でなかった→リセット再戦の繰り返し……うふふっ。もぅ癖になっちゃうよね。うふふ」
摩耶「禁断症状でてるね」
千世子「当然ながらエジプト国内は大いに混乱し、血なまぐさい統治に反発した人々は反乱を起こして邪悪なファラオと神官たちを追放し、彼らの崇めた神の名前と共にあらゆる記録からその存在を抹消したのだ。」
悠「レアドロップを集めることが目的なのか、有意義に攻略するのが目的なのか分からなくなってきてる」
神姫「末期ね。」
摩耶「あのゲームってアイテムコンプ不可能だし、図鑑登録とかもなかったよね?」
神姫「えぇ、無理だし無かったわよ。」
悠「全員をガチガチの装備で固めたいんだよ」
千世子「しかし、逃げのびた神官たちが黒い神の伝説を後世へと伝えていった。ネフレン=カの墓所を発掘したブラウン大学のイノック・ボウアン教授が設立した「星の智恵派」をはじめ、エジプトのブラック・ファラオ団やヨーロッパ起源の野獣の結社など、ナイアーラトテップを崇拝するカルトが確認されているのだ。なお、「星の智恵派」の指導者のひとり、ナイ神父はナイアーラトテップの化身であるらしいのだ。」
神姫「何を収集してたのよ」
悠「ワンダーバンクル」
神姫「あのチート盾」
摩耶「アイテム?」
神姫「防御属性が斬殴突射熱冷雷状、回避127。何らかのバグがあってほとんどの攻撃を完封できるモノになってるのよ」
悠「でも、いざ使いだしたら巻き付くとかは当たるから過信し過ぎたら泣きを見る」
千世子「ウィスコンシン州のンガイの森では、夜になるとナイアーラトテップは三本の脚で森に立ち、月に向かって吼えたてることから「闇に吼えるもの」と呼ばれる巨大な怪物の姿をとっていたのだ。中国でも、肥満した人間の女性を思わせる「膨れ女」という怪物がナイアーラトテップの化身として知られているのだ。」
神姫「一番安定したバグ技は活人キャンセル、でもバグが嫌ならクイックタイムね」
悠「THEWORLD!みたいな感じで、相手を1ターム動かさない術だ」
摩耶「好きそうだね」
悠「水鳥剣ばりにすき」
千世子「変幻自在のナイアーラトテップは、人間の姿に変身することもできたのだ。中世ヨーロッパにおいて、魔女たちが浮かれ騒ぐサバトには「暗黒の男」と呼ばれる黒づくめの男が現れることがあったのだ。キリスト教の聖者たちは「暗黒の男」を悪魔の化身と考えたが、その正体はナイアーラトテップだといわれているのだ。以上、ナイアーラトテップのじゅぎょーだったのだ。」