ー奇談ー學校へ行こう5

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

義鷹「あん?」

悠「単刀直入にもし仮に妖怪が人を襲ったらどうなる?」

義鷹「喰われるだろうな」

悠「喰った妖怪は?」

義鷹「まぁ、鎮伏屋に祓われるだろうな。けど、いまどきリスクを冒してまで人間食う奴なんかいないぞ」

悠「じゃあ、驚かす程度なら?」

義鷹「その程度だと大概無視だ。おどかすことでエネルギーを得る類の奴も居るからな」

悠「なら……仮に夜な夜な人間を襲って殺したりはしないけど血を吸ったりしたら?」

義鷹「さっきからなんだ?」

悠「これが、ラストの質問だから答えてくれ。」

義鷹「……運が限りなく良かったら一度なら見逃されたりするかも知れないが、二度目は無いだろうな」

悠「なーるほど、ありがと」

義鷹「聞くだけ聞いてそれか……」

悠「あー……」

千世子「はーい、おしゃべりはそこまでなのだ」

悠「へーい」

義鷹「おい」

千世子「アメリカのニューイングランド地方には、前にいったダンウィッチにあるセンチティネル・ヒルや、アーカム郊外の丘陵地帯、ニューハンプシャー州のノースセイラムのミステリイ・ヒルなどにこうした環状列石が点在し、北アメリカ大陸の先住民族の一部がヨグ=ソトースに祈りをささげた場所だと考えられているのだ。」

悠「ってこと……ぶっぶっ」

亘理『悠ちゃんがなんか変だよ』

摩耶「じゃあ、通常運転だね」

神姫「そうね」

亘理『しまった、そうなっちゃうか』

雨「みんないい性格だわね」

千世子「なお、エリザベス一世の宮廷においてジョンディーと肩を並べた魔術師ランドルフ・カーターは、銀の鍵という魔道具を用いて、ヨグ=ソトースの座する「窮屈な門」に到達する方法を知っていたのだ。」

亘理『銀の鍵ってアイテム?』

神姫「片手剣なら二刀流、シャールに装備させたら格段に能力が上がる防具よ」

悠「そりゃ銀の手だ」

神姫「私はシャール使わなかったから最終的に銀の手はロブスター24倍撃になったし」

悠「マジで?おれはシャールバリバリ使ったけどなパーティなに?」

神姫「カタリナ、ブラック、ボストン、レオニード、妖精、サラ」

悠「おー……って、サラ居るか?」

神姫「マスコットよ。そっちは?」

悠「ハリード、ボストン、シャール、レオニード、エレン」

神姫「偏ってるわね」

悠「ロマサガ3で最後にものを分身剣じゃん」

摩耶「今日はロマ3なんだね。」

千世子「彼の同盟の子孫であるボストンの風変わりな好事家ランドルフ・カーターは、カーター家に代々伝わる銀の鍵を用いて窮屈な門へと赴いたのだ。このとき、ヨグ=ソトースの化身とも。その眷属の長とも呼ばれる「導くもの」ウムル・アト=タウィルがカーターの前に現れ、彼を先導したのだ。「延命されし者」「門を守るもの」と呼ばれるウムル・アト=タウィルは、人間の半分ほどの大きさで、不思議な色の織物で身を包んでいたというのだ。以上、ヨグ=ソトースのじゅぎょーだったのだ。」
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