ー奇談ー學校へ行こう5
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「パラメーター攻撃全振りか魔法攻撃全振り……どっちが良いかな」
摩耶「紙装甲って厳しいよね」
悠「でも一点突破キャラってカッコよくね?」
摩耶「紙装甲って厳しいよ」
悠「いや……」
摩耶「「紙装甲」って厳しいよ」
悠「なんか、すんません!!」
千世子「それじゃあ、漫才がひと息ついたところでじゅぎょーしますのだ。受肉したヨグ=ソトースはジュブ=二グラスとの間にナグとイェブをもうけたことが知られ、不確かな伝説によれば、クトゥルーとハスターもまたヨグ=ソトースの息子だと言われているのだ。」
雨「ゲームのキャラメイクで何十分話してんだか」
神姫「キャラメイクってめんどくさくない?」
悠「それが楽しいんだろ」
摩耶「悠くんはマゾゲーマーだからね。本当は効率よりド不効率選ぶし」
悠「照れるぜ」
雨「コイツ、頭と心の病気だな」
千世子「いかなる意図があってのことか、ヨグ=ソトースは生贄として捧げられた女性を孕ませ、おぞましい姿の子供を産ませることがあるのだ。こうした混血児たちのなかでも特によく知られているのが、マサチューセッツ州にあるダンウィッチという辺鄙な村に生まれた双子のウェイトリイ兄弟なのだ。」
悠「人間どっかしらはイカレてる」
神姫「一緒にするな。」
悠「申し訳ありませんっ!」
亘理『脊髄反射で謝ってる』
摩耶「痛みの教育だね」
雨「調教だろ」
千世子「山羊を思わせる動物じみた顔と、妙に黄色い肌を持つ兄のウィルバーは、衣服を着用している限りでは、やや獣じみてはいたものの人間として通用したのだ。」
悠「あれ、おれ調教されてたの?」
神姫「調教するなら、もっとまともなの選ぶわ」
悠「あら、そこから否定っすか」
摩耶「手のかかる子ほどかわいいっていうでしょう」
神姫「手のかかるとめんどくさくてウザいは同義じゃないのよ?」
悠「本人を前にしてめんどくさくてウザいとか……」
摩耶「興奮する」
悠「おふぅ」
神姫「……」
グッ……メギメギギッ!!
悠「うおぉぉっ!!圧迫が!頭上から圧迫が!」
摩耶「こういう使い方もあるんだ」
千世子「しかしながら、その腹部からは紅い吸盤を持つ灰色の長い触角が幾本も垂れ下がり、尾のような触腕や退化した目に見える球体が臀部に付属して、爬虫類に似た脚が黒い剛毛に覆われた人外の怪物だったのだ。」
亘理『生きてる?』
悠「鼻の高さが三ミリは縮んだ」
神姫「こんどは左右から圧迫してあげようか?」
悠「あらゆる意味でやめてください。頭蓋骨が変形します」
千世子「名前が知られていない双子の弟は不可視の巨大な怪物で、父親の特徴を色濃く受け継いだおぞましい姿をしていたというのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「パラメーター攻撃全振りか魔法攻撃全振り……どっちが良いかな」
摩耶「紙装甲って厳しいよね」
悠「でも一点突破キャラってカッコよくね?」
摩耶「紙装甲って厳しいよ」
悠「いや……」
摩耶「「紙装甲」って厳しいよ」
悠「なんか、すんません!!」
千世子「それじゃあ、漫才がひと息ついたところでじゅぎょーしますのだ。受肉したヨグ=ソトースはジュブ=二グラスとの間にナグとイェブをもうけたことが知られ、不確かな伝説によれば、クトゥルーとハスターもまたヨグ=ソトースの息子だと言われているのだ。」
雨「ゲームのキャラメイクで何十分話してんだか」
神姫「キャラメイクってめんどくさくない?」
悠「それが楽しいんだろ」
摩耶「悠くんはマゾゲーマーだからね。本当は効率よりド不効率選ぶし」
悠「照れるぜ」
雨「コイツ、頭と心の病気だな」
千世子「いかなる意図があってのことか、ヨグ=ソトースは生贄として捧げられた女性を孕ませ、おぞましい姿の子供を産ませることがあるのだ。こうした混血児たちのなかでも特によく知られているのが、マサチューセッツ州にあるダンウィッチという辺鄙な村に生まれた双子のウェイトリイ兄弟なのだ。」
悠「人間どっかしらはイカレてる」
神姫「一緒にするな。」
悠「申し訳ありませんっ!」
亘理『脊髄反射で謝ってる』
摩耶「痛みの教育だね」
雨「調教だろ」
千世子「山羊を思わせる動物じみた顔と、妙に黄色い肌を持つ兄のウィルバーは、衣服を着用している限りでは、やや獣じみてはいたものの人間として通用したのだ。」
悠「あれ、おれ調教されてたの?」
神姫「調教するなら、もっとまともなの選ぶわ」
悠「あら、そこから否定っすか」
摩耶「手のかかる子ほどかわいいっていうでしょう」
神姫「手のかかるとめんどくさくてウザいは同義じゃないのよ?」
悠「本人を前にしてめんどくさくてウザいとか……」
摩耶「興奮する」
悠「おふぅ」
神姫「……」
グッ……メギメギギッ!!
悠「うおぉぉっ!!圧迫が!頭上から圧迫が!」
摩耶「こういう使い方もあるんだ」
千世子「しかしながら、その腹部からは紅い吸盤を持つ灰色の長い触角が幾本も垂れ下がり、尾のような触腕や退化した目に見える球体が臀部に付属して、爬虫類に似た脚が黒い剛毛に覆われた人外の怪物だったのだ。」
亘理『生きてる?』
悠「鼻の高さが三ミリは縮んだ」
神姫「こんどは左右から圧迫してあげようか?」
悠「あらゆる意味でやめてください。頭蓋骨が変形します」
千世子「名前が知られていない双子の弟は不可視の巨大な怪物で、父親の特徴を色濃く受け継いだおぞましい姿をしていたというのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ」