ー奇談ー學校へ行こう5

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

千世子「喋りすぎて顎がつかれたのだ……」

悠「カタカナのオンパレードだしな」

亘理『よく噛まないよね』

悠「授業って言えない癖にな」

千世子「じゅぎょー」

悠「授業」

千世子「じゅぎょー」

悠「武者修行」

千世子「武者修行」

悠「お前実はわざといってんだろ」

千世子「そんなことないのだっ!」

摩耶「時の魔術師」

千世子「時の魔術師」

悠「時のまじゅちゅし」

神姫「舌出しなさい引きちぎってあげるから」

悠「閻魔大王?!」

神姫「さぁ早く」

悠「そこまで有言実行に拘らなくてもいいじゃないですか」

神姫「今のはかなりムカついたわ。もう夏場に現れる蚊ぐらい」

悠「そこまで殺意を抱かれますか……」

亘理『蚊は……殺意抱くね』

摩耶「抹殺推奨だね」

悠「へいっ!その調子だとおれがやられちゃうよ!」

神姫「多分次期皇帝に引き継がれるわよ」

悠「ロマサガ2……。って、それ前皇帝は死ぬよね。」

神姫「流し切りを100%叩きこんであげるから安心なさい」

悠「ごめん、おれクジンシーなの?だったらライフスティールで死んじゃうのはそっちだからね」

千世子「なんの話しか分かんないのだ」

摩耶「名シーン再現話かな」

神姫「っで、試しに流し切りしていい?」

悠「止めてください耐えきれません」

神姫「ちっ」

悠「舌打ちされるんだね……。」

亘理『でも、無事でよかったね』

悠「おれは選択肢ひとつでぶん殴られるってのは怖すぎる」

摩耶「選択肢一つでハーレムも気づけると思えば良いんじゃないかな」

神姫「多分その先には死とか刺されるとかしかないわよ」

摩耶「あはは」

千世子「あんちんの運命は暗黒面なのだ」

悠「いったい何十万マナ支払ったらおれの願いは可決するのかな」

亘理『プリニガーX、修羅Max倒しても無理じゃないかな』

悠「そいつは難しすぎるだろ」

神姫「願いは他人に叶えてもらうもんじゃないわ、自分で手に入れるものよ」

千世子「神姫ねーちん、カッコいいのだ」

悠「……」

摩耶「こーゆー日もあるよ」

悠「いや、それは良いんだけどな……すこし感動してる。」

亘理『なにに?』

悠「殴られずに終わったことに」

摩耶「涙なしでは語れないね」
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