ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

神姫「悠ってさ」

悠「あー?」

神姫「いつも左腕に髪止めのゴムつけてるわよね」

ぐっ……パチンっ!
悠「痛っ……え、なに?なんで、今おれパチンされたん?」

神姫「……無意識?」

悠「うわぁ……無意識で痛いことされだしたよおれ」

亘理『そ、そういう趣味なの?か、噛もうか?』

悠「噛まなくていいし、そんな趣味に目覚めてませぬ!!」

千世子「はいはーい、皆のお待ちかねの千世子先生のじゅぎょーの時間なのだ。」

悠「よし、気合入れるか」

亘理『やる気だね』

悠「クトゥルー系の話しは気合入れとかないと本気で眠くなるぞ」

摩耶「横文字が飛び交うからね」

亘理『そういう理由?!』

悠「気分はFF13の用語並みだな」

摩耶「パルスのファルシに冒されたコクーンをパージするみたいな」

亘理『え?え?』

千世子「今日はまず基礎知識からじゅぎょーするのだ。まず「旧支配者」とは何かからなのだ。旧支配者とは、太古の地球を支配し、神として崇められていたクトゥルーやハスター、アザトースといった、物質ともエネルギーともつかない存在なのだ。」

亘理『ハス太君とか?』

悠「そう、そのハスターだ。ヨグ＝ソトースなんかはボスコが使う技がネタになってるな」

亘理『ぼすこ?そんなキャラ居たっけ?』

摩耶「ボスコは魔界戦記ディスガイアのキャラだよ」

悠「ボスコの魔チェンジは剣のままが良かったな。ラズベリルはチェンジさせずに魔法バンバンぶち込ませたいし」

摩耶「分からない人にはまったく分からないネタだね」

神姫「いつものことでしょ」

千世子「彼らは肉体をまとった異形の怪物として人間の前に現れることもあるが、これは本来、超次元の存在である彼らが三次元空間に存在するため便宜上の姿に過ぎないのだ。アザトースやヨグ＝ソトースなど強力な神は「旧支配者」の上位者のような意味合いで「外なる神」と呼ばれることもあるが、明確な区分があるわけではないのだ。」

亘理『……どゆこと?』

悠「つまり肉体はとりあえずの肉体で本当の本体は手出しできない様な異次元にあるってこと。超遠隔操作型スタンド的なアレだ」

摩耶「ややニュアンスは違うけどね」

千世子「旧支配者の外見的特徴はまずは触手なのだ。クトゥルーをはじめ、多数の触手を生やした旧支配者は多いのだ。それらの触手は、タコの足のようなものから管状の吸血器官まで様々なのだ。」

悠「もちろんエロゲでもありあり」

神姫「絶対にいうと思った」

摩耶「触手とかはもはやエロではテンプレ的存在だしね」

悠「でも……おれはロマサガ2で触手のトラウマが勝ってたりする」

摩耶「ガードしてダメージ1000超えの恐怖」

千世子「次に翼。巨大な蝙蝠のような翼から、退化しかかった形だけのものまでまちまちではあるけど、宇宙空間の風を翼でとらえて飛行する旧支配者も少なくないのだ。」

亘理『宇宙空間て風あるの?』

悠「そういうこと言わない」

千世子「次に形、形は不定形なのだ。クトゥルーやツァトゥグァのような一見、しっかりした形を持っている旧支配者もいるが、実のところは皆、不定形のぐちゃどろの塊りなのだ。」

Ｑ子「ダメだわもうイヤラシイことしか想像できない」

晶「悠、Ｑ子が危ないよ」

悠「四隅を塩で囲んで祓ってしまえ」

千世子「最後に粘液、旧支配者たちの多くは、暗緑色の粘液で身体が覆われているのだ。これらの粘液は、体液や唾液などと考えられるがその成分などは謎に満ちているのだ。とりあえず基礎知識編だったのだ」

悠「まぁ、どうきいてもエロく感じるよな」

神姫「汚れて無かったら普通に粘液は毒とか消化液って想像するでしょうね」