ー奇談ー學校へ行こう5

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「三月も下旬だな」

摩耶「だね」

千世子「春まっしぐらなのだ。」

悠「春といえばパンチラだよな」

神姫「……どういう理屈でなのか聞いてから殴ってあげるわ」

悠「春風で舞い上がるスカートから見える秘密の花園」

パァン!!

千世子「あんちんの首ぐりんってなったのだ!!」

摩耶「あれはね首の骨を仕込んであるからあの程度で済んでるけど、常人だと一回転して死んじゃうんだよ」

亘理『首の骨すげぇっ!!』

雨「いやいや、違うでしょ。色々と」

悠「あぁ、痛すぎて目が開けられない……あと、口のなかがめっちゃ鉄の味する」

神姫「逆側もいっとく?バランス良く」

悠「神姫さんはバランスの使い方がおかしいです」

摩耶「右頬を打たれたら、左頬をチョキで殴るだね」

悠「チョキでか……突き立って死んじゃいそうだな」

神姫「頬なら死なないわよ。穴が開くだけ」

悠「おれ、ピアスは一生入れる気ないから穴開けるのは勘弁してくれないかな」

揺光【むしろ穴を掘る側じゃしな】

悠「お願いだから今余計なこといわないでっ!!」

揺光【なんじゃ自分は「ぱんちら」とかいっておったのに】

悠「いってたけどな。その結果、打たれたんだぞ」

神姫「むしろ、ご褒美なんでしょ?」

悠「まだ、これがご褒美な扉は開いてないってさんざんいってきましたよね?」

千世子「じやあ、あんちんにとってご褒美ってなんなのだ?」

悠「そうだな。やっぱパンチラかな」

神姫「今日はしつこいわね。」

悠「しつこいっていうか……これだけはいわせてくれ」

神姫「なに?」

悠「パンチラはロマンなんだ。Q子みたいに床から顔出して亘理のスカートのなかをガン見するのは違うんだよ」

亘理『へっ……きゃーー!!』

Q子「私……幽霊でよかったと今ほど思ったことないわ」

亘理『しみじみ言うなッ!!』

摩耶「天井くだりが床からスカートの中を覗かれるってなんか難しいね」

神姫「馬鹿ばっかりなだけでしょ」

悠「まぁ、おれも本気を出せば究極秘奥義:下着抜きという技もあるんだが」

揺光【妾には通じぬぞ。】

悠「あ、なんかわかったからいわなくていいぞ」

揺光【穿いとらんからじゃ】

悠「分かってた。分かっていたのにっ!!」

Q子「じゃあ私は全裸」

雨「ここは恥女の巣窟か!!」

神姫「アホらしい……帰るわ」

摩耶「じゃ、僕も」

悠「頼むからおいてかないでっ!!」
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