ー奇談ー學校へ行こう5

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「くでー」

千世子「ぐたー」

義鷹「だらけてんなぁ」

摩耶「あ、義鷹、ちぇーす」

義鷹「おう。」

悠「春はだらける季節ナウ」

Q子「繁殖の季節よね。ビバ発情期」

悠「やかましいぞ」

Q子「兎と人間は万年発情期らしいけど……じゃあ、美兎ちゃんは?!」

美兎「おい、変な事いってっと叩き潰すぞ」

摩耶「人間は発情期っていうよりは欲求不満のあり方がバラバラなだけなだけだよね」

悠「七つ大罪っていわれるくらいだしな。けど、欲がない人間ほどクソつまらん人間も居ないと思う。」

神姫「あら、いいこというわね」

千世子「神姫ねーちんも同じ意見なのだ?」

神姫「やりたいことをするのが自由でしょ。もちろんそれなりの代償は着くけどね。代償もなく自由を得ようとするから堕ちるの。両方を上手く扱うことが大事」

摩耶「陰陽だね。古代中国の思想に端を発し、森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から陰(いん)と陽(よう)の二つのカテゴリに分類する思想。陰と陽とは互いに対立する属性を持った二つの気」

悠「あのマークは大好きだな。霊幻導師ファンだし」

美兎「古いの知ってるわね……。」

摩耶「悠君あのシリーズのDVDあるくらいだから」

千世子「れーげんどうし?」

摩耶「ぴょこちゃんは知らないだろうな」

悠「一世風靡したんだけどな」

千世子「咲き誇る花は散るからこそに美しい?」

悠「一世風靡……なんでそっちは知ってる」

義鷹「お前ら……本当は何才だよ」

悠「永遠の18歳」

摩耶「まぁ、18だしね」

悠「うん。そうなんだけどな」

神姫「私はロードの方が好きね」

悠「またまた渋いな」

神姫「お父さんがよく歌ってたのよ。機嫌が良くなると」

悠「想像出来ん。あの、おっさんが機嫌いいところなんて……」

神姫「そう?」

悠「だって眉間のシワ半端ないじゃん。カードとか挟めるくらい深そうだし」

神姫「アレはもう刻みこみすぎて常時で寄ってるのよ」

悠「それ聞いても怖さは全然霧散されない。」

千世子「人を見た目で判断しちゃダメなのだ。」

悠「そりゃそうだけど……怖いもんは怖い」

摩耶「それいっちゃったら悠君も怪しいよ?」

神姫「夜道でいたら通報物よね。」

悠「ばんなそかな…。」

千世子「だ、大丈夫なのだっ!」

悠「微妙に言い淀んだな……」

義鷹「仕方ねぇわな」
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