ー奇談ー學校へ行こう5
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
神姫「日本の神話武器はまだなの?」
千世子「え?」
神姫「アーサー王伝説、ケルト神話、ギリシア神話、北欧神話、英国叙事詩、キリスト教、歴史上の伝説、ヒンドゥー神話、中国と授業してきたけど……。日本はまだよね」
千世子「つぎぐらいからは日本神話にはいるのだ。今日はこれなのだ。」
【クトネシリカ】
分類:霊剣、属性:雷、特殊効果:守護霊召喚
系統:アイヌ神話、所持者:ポイヤウンペ
悠「なんだ、神姫は日本神話に興味があるのか?」
神姫「武器といえば日本刀でしょ」
悠「それは同感だな。如意棒も好きだけど」
摩耶「琨が良いよね。」
千世子「クトネシリカとは、アイヌ民族の口伝叙事詩郡である「ユーカラ」の中にある、人間の英雄ポイヤウンペを主人公とする物語に登場する守り刀のことなのだ。」
悠「守り刀か」
摩耶「崇さんでいう本郷さんだね」
悠「アレは守り刀っていうか……スタンドの一種だろ」
神姫「なんにでもスタンドっていうのやめなさいよ」
晶「いや、実際のスタンド使いは三人だ。崇、&スタンド:ナルシスサングラス(本郷)、ゆえのスタンド:ホワイトスネーク(白巳)、そして福ちゃん」
神姫「最後の誰よ」
悠「……難しいな説明すると長くなるんだが、友達」
晶「ふた文字だ」
千世子「この刀は、鞘・鍔・柄に夏狐の神、雷神(雄神、雌神)、狼神などのレリーフが彫り込まれておりポイヤウンペに危険が及ぶと、実体化して彼を助けるといわれているのだ。この刀のすごさは、その切れ味にではなく、そこに憑依している神霊の力にこそあるのだ。」
摩耶「でも、悠君にもスタンド憑いてるじゃない」
悠「あー?」
シュン…
後楽「おじさんを呼んだかい?」
悠「こんなエロ狸オヤジがおれのスタンドなんて認めねぇ!!」
Q子「エロという単語に現れたQ子です!!」
悠「およびじゃねぇ!!」
千世子「ポイヤウンペとは、シヌタプカという村に住む青年なのだ。ある日、石狩湾に黄金のラッコが現れたという話しを聞き、近隣の多くの青年たちが黄金のラッコを捕獲しようとしたが、失敗して死体となって浜に打ち上げられたのだ。しかしポイヤウンペは簡単にラッコの捕獲に成功するのだ。」
Q子「ハッ…」
後楽「おっ…」
ガシッ!
悠「おい、なんか握手交わしたぞ」
摩耶「なにか繋がるものがあったんだね」
神姫「どっちにしろ迷惑なコンビね…。」
千世子「こうしてポイヤウンペは名をあげたが、その結果周囲の部族につけ狙われるようになり、狩りの村は襲撃をうけるのだ。襲撃者の一人が毒液をおびた鎧を身につけたシララベツ彦であり、この攻撃により、危機に陥ったポイヤウンペを救うために、クトネシリカはレリーフの神獣たちを実体化させたといわれるのだ。」
晶「チヨちゃんてよく舌噛まないよ」
悠「授業はちゃんと発音できないのにな」
摩耶「舌の長さがまだ足りないんだよきっと」
Q子「つまり舌使いは凄いのね」
悠「うるせーぞ淫霊」
千世子「また、後にクトネシリカは、戦を止めようとした姫姉妹を救うために樺太へ渡ったポイヤウンペを狼に変身させ、敵中から脱出させることになるのだ。その時には雄の龍と雌の龍、冬の狐、夏の狐が現れて敵を一掃したのだ。以上クトネシリカのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
神姫「日本の神話武器はまだなの?」
千世子「え?」
神姫「アーサー王伝説、ケルト神話、ギリシア神話、北欧神話、英国叙事詩、キリスト教、歴史上の伝説、ヒンドゥー神話、中国と授業してきたけど……。日本はまだよね」
千世子「つぎぐらいからは日本神話にはいるのだ。今日はこれなのだ。」
【クトネシリカ】
分類:霊剣、属性:雷、特殊効果:守護霊召喚
系統:アイヌ神話、所持者:ポイヤウンペ
悠「なんだ、神姫は日本神話に興味があるのか?」
神姫「武器といえば日本刀でしょ」
悠「それは同感だな。如意棒も好きだけど」
摩耶「琨が良いよね。」
千世子「クトネシリカとは、アイヌ民族の口伝叙事詩郡である「ユーカラ」の中にある、人間の英雄ポイヤウンペを主人公とする物語に登場する守り刀のことなのだ。」
悠「守り刀か」
摩耶「崇さんでいう本郷さんだね」
悠「アレは守り刀っていうか……スタンドの一種だろ」
神姫「なんにでもスタンドっていうのやめなさいよ」
晶「いや、実際のスタンド使いは三人だ。崇、&スタンド:ナルシスサングラス(本郷)、ゆえのスタンド:ホワイトスネーク(白巳)、そして福ちゃん」
神姫「最後の誰よ」
悠「……難しいな説明すると長くなるんだが、友達」
晶「ふた文字だ」
千世子「この刀は、鞘・鍔・柄に夏狐の神、雷神(雄神、雌神)、狼神などのレリーフが彫り込まれておりポイヤウンペに危険が及ぶと、実体化して彼を助けるといわれているのだ。この刀のすごさは、その切れ味にではなく、そこに憑依している神霊の力にこそあるのだ。」
摩耶「でも、悠君にもスタンド憑いてるじゃない」
悠「あー?」
シュン…
後楽「おじさんを呼んだかい?」
悠「こんなエロ狸オヤジがおれのスタンドなんて認めねぇ!!」
Q子「エロという単語に現れたQ子です!!」
悠「およびじゃねぇ!!」
千世子「ポイヤウンペとは、シヌタプカという村に住む青年なのだ。ある日、石狩湾に黄金のラッコが現れたという話しを聞き、近隣の多くの青年たちが黄金のラッコを捕獲しようとしたが、失敗して死体となって浜に打ち上げられたのだ。しかしポイヤウンペは簡単にラッコの捕獲に成功するのだ。」
Q子「ハッ…」
後楽「おっ…」
ガシッ!
悠「おい、なんか握手交わしたぞ」
摩耶「なにか繋がるものがあったんだね」
神姫「どっちにしろ迷惑なコンビね…。」
千世子「こうしてポイヤウンペは名をあげたが、その結果周囲の部族につけ狙われるようになり、狩りの村は襲撃をうけるのだ。襲撃者の一人が毒液をおびた鎧を身につけたシララベツ彦であり、この攻撃により、危機に陥ったポイヤウンペを救うために、クトネシリカはレリーフの神獣たちを実体化させたといわれるのだ。」
晶「チヨちゃんてよく舌噛まないよ」
悠「授業はちゃんと発音できないのにな」
摩耶「舌の長さがまだ足りないんだよきっと」
Q子「つまり舌使いは凄いのね」
悠「うるせーぞ淫霊」
千世子「また、後にクトネシリカは、戦を止めようとした姫姉妹を救うために樺太へ渡ったポイヤウンペを狼に変身させ、敵中から脱出させることになるのだ。その時には雄の龍と雌の龍、冬の狐、夏の狐が現れて敵を一掃したのだ。以上クトネシリカのじゅぎょーだったのだ。」