ー奇談ー學校へ行こう4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

千世子「もーすぐひな祭りなのだ」

悠「ひな人形を飾って長弓で撃ち抜いていく奇祭だな」

千世子「違うのだ?!」

神姫「……」

むんずっ!
晶「へ?」

神姫「子供に変なことをいうな!」

べちゃっん!!
悠「うぎゃーー!!」

晶「わーん!僕の膵臓投げつけられたぁ!!」

摩耶「軽いスプラッタホラーだね」

千世子「軽く無いのだ。重度のスプラッタなのだ」

神姫「投げといてなんだけど……痛く無いの?」

晶「もともと取り外し可能に造られてるからね。痛くはないよ」

悠「手触りはナマナマしいんだが?」

晶「内臓だからね」

悠「ひの悪霊が……」

晶「やだなぁ、幽霊なんてバカバカしい」

悠「……」

ずりっ!ぐじゃ!ずろろろ!
晶「うわーん、肺を捨てないで、胃を投げないで、小腸引きずり出さないで~!!」

摩耶「冷静に聞いてたらちょっと怖いこといってるよね」

千世子「冷静に聞いたら恐ろしすぎることいってるのだ。」

神姫「ちょっと、その内臓を私に当てたら同じ部位を執拗に穿つわよ」

悠「それ穴開いちゃうよね」

晶「あ、ねーねー」

悠「あー?」

晶「今の僕らの状態って心霊手術っぽくない?」

悠「……」

千世子「心霊しゅじゅちゅ?」

摩耶「開腹しないで手を人体に突っ込んで体内から髪の毛とか抜きとる手術だよ。処置が終わった後には傷跡が残らないっていうインチキ手術だよ」

悠「ちなみにアレのタネは手の中に血のりの入った子袋と、それらしい異物を持ってて……こうやって腹に指を押しつける。当然腹なんかある程度はめり込むからこのまま指を折っていけば腹の中に突っ込んだ風に見えるだろ。」

摩耶「今は実際に突っ込んでるけどね」

晶「うぇーん、お腹の中かきまわされたー!」

悠「にゅるにゅるした感触が気持ち悪い……」

神姫「抜きなさいよ」

Q子「ここら抜くだの、挿入るだの、にゅるにゅるだのエロワードにつられてきたわよ!!」

悠「うるせーよ!」

びゅ…
Q子「当たらないわ!」

ビタンッ!
晶「胃袋を叩きつけないで!!」

千世子「教室内に内臓が散らばってくのだ……。」

神姫「義鷹でも呼んで全部処理させたら?」

義鷹「あんな不味そうなもん喰うか。」

神姫「肉好きなんでしょ?」

義鷹「好きだから不味いもんは喰いたくねぇんだよ」

悠「お前、ちゃんと拾っとけよ」

晶「やるだけやってそれはひどいよ?!」
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