ー奇談ー學校へ行こう4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

千世子「最近ちゃんとじゅぎょーしてないから今日はちゃんとじゅぎょーするのだ。」

Q子「感じやすい部位の考察は……」

雨「変な授業を始めるなッ!!」

パコーン!!

亘理『なんかもういついちゃってるね』

悠「実害はないからいいだろ」

義鷹「俺はどう好きになれん」

【如意棒】
分類:棒、属性:‐、特殊効果:無限伸縮
系統:中国神話、所持者:孫悟空

千世子「西遊記の中に登場する、石から生まれた猿・孫悟空が装備していた棒なのだ。持ち主の意の如く、そのサイズは自由に変化するのだ。伸ばせば地獄から天上に達するし、縮めれば悟空の耳の穴の中に入ってしまうのだ。その両端には金の箍(たが)がはめてあり、このため本体には「如意金箍棒」という銘が彫られていたのだ。」

悠「義鷹の武器も棒だったけ」

義鷹「如意機か?こいつは棒じゃなく万能琨だ。」

摩耶「万能琨?」

義鷹「何にでも形を変えるし、異能の源を吸収して直俺に流し込む。対人外用だがな」

悠「……あの人にも効く?」

神姫「……」

義鷹「対人外用っただろ。だが、魔力とかなら吸えるぞ」

千世子「その重さはじつに一万三千五百斤(約8トン)もあったとされているのだ。もともとは地ならしにつかわれたり、測量に使われたり、果ては海自体の重りにつかわれていた道具でもあり、武器として存在していた物ではなかったのだ。」

悠「だったら効きそうだな」

神姫「なにが?」

みしみし…
悠「あ、痛い……神姫さん、ぼくの肩からおかしな音がしてます痛いです」

神姫「肩こってるみたいね。私が揉んであげるわ……。」

みしみし……メキキっ…
悠「あっあっあぁ……」

Q子「エロくていいわね。その喘ぎ声」

晶「コッペパン潰したみたいな形になってきてるね」

摩耶「なってるねー」

千世子「孫悟空は、最初は須菩堤祖師(しゅぼだいそし)という仙人に弟子入りしたのだ。このとき須菩堤祖師からもらった名前が孫悟空なのだ。中国では猿を胡孫と呼ぶため姓を「孫」とし、須菩堤祖師の弟子には「広大智慧」「真如性海」「匙悟円覧」の12文字から1文字とって名をつけることになっていたので「悟」、そして須菩堤祖師は解空第一であったことが「空」の字を貰い「悟空」となったのだ。以上、如意棒のじゅぎょーだったのだ」

晶「はー……結構難しい話ししてるんだね」

摩耶「聞いてたら面白いよ?あと、悠君みてても」

悠「おれの肩無事?」

亘理『ちょっと盛り上がってる』

悠「それ変形してんじゃん?!」

神姫「叩けば治るわよ。」

悠「神姫さん、ぼくを痛めつけて楽しいですか?」

神姫「わりと」

悠「楽しまれてたよ…。」

Q子「そんな楽しいプレイ、亘理ちゃんにもしなさいよ!!」

亘理『そんな巻き込まれはいやっ!!』

義鷹「たのしいっーぅより、騒がしいの間違いだろ」

摩耶「楽しく騒がしいだよ」
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