ー奇談ー學校へ行こう4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

義鷹「旧校舎はどうだったよ?」

悠「ツッコミどころがあり過ぎて総合してひと言でまとめるなら「疲れた」。」

義鷹「俺もあの連中のテンションにはついてけねぇんだよ。」

悠「今日は昨日の分を取り返すためにしっかりとボケていこうと思う」

晶「あ、悠。こんばんわ」

悠「ちぇきーす」

晶「ふんふんふーん♪」

悠「って、なんで平然とこっちきとんじゃい!!」

ずるるるる!
晶「わーーん!!小腸引っ張りださないでーー!!」

義鷹「十分テンション合わせてるじゃねーか…」

悠「っか、お前なに旧校舎から出られるの?!」

晶「今までは無理だったけど悠が旧校舎を解放したことでこっちに来れるようになったんだよ」

悠「おれに……そんな力が」

義鷹「嘘だぞソレ。こいつら別に自縛霊でもないし近所のコンビニとか行きまくってるし」

悠「うおぉぉ恥ずかすぃーーー!!よくよく思い出してみたら鍵開けたの千世子だったしぃぃぃぃぃぃ!!」

ずるる!

Q子「私が説明するわ」

悠「Q子……天井から出てくるのは亘理の芸だぞ。っか、頭にかぶってるのはなんだ。そしてお前スカート全開にまくれて見えてるんだけど」

Q子「見せてるのよ!!むしろ全裸になりたいくらいよ!!」

悠「やべぇ、こいつ全方面型の変態だ」

Q子「なにを今更、ちなみにこれはいましがた亘理ちゃんの部屋から拝借したヘアバンドよ」

義鷹「どう見ても下着に見えるんだが?」

Q子「ちゃんと許可は得たわ」

ズバッ!
亘理『ちょっと、Q子さん私のパンツを被らないでくださいっ!!』

Q子「ごめん嘘」

悠「うん、初めっから分かってた。」

晶「Q子、友達が増えて楽しそうだ」

悠「友達の下着を被って楽しそうなのはいいのか?」

Q子「女子はみんなするわよ」

亘理『しませんよ!!もう、返してください!!』

Q子「残念」

悠「ヘアバンドではないが猫耳カチューシャならあるぞ」

義鷹「そんなもん持ってるお前も謎だが。猫耳生やしてぇならそこら辺に居る猫の低俗霊とっ捕まえてつかせりゃよくねぇか?」

Q子「ふむ。いやらしくて素敵だわ。ぜひ亘理ちゃんに憑けましょう。私、かねてから彼女の巨大オッパヒにはコテコテの萌えアイテムが似合うと思っていたのよ!!!」

亘理『昨日会ったばかりですよね?!』

悠「お前はいやらしければなんでもいいのか!!」

Q子「ええ、いやらしければなんでもいいわ!!」

悠「いっそすがすがしいな」

晶「ほーらQ子いぬのふぐりだよ~」

Q子「あ、実の形が犬の陰囊に似ているところから名づけられた植物いぬのふぐり!!」

晶「あれを見せればふぐりという響きに魅了されて少しは行動不能にできるから」

悠「またなんていうか……色々と酷いな」

Q子「股っていった?」

義鷹「ソイツもう縛って廊下に転がしとけ」

晶「それはそれで喜ぶと思うよ?」

悠「本当に全方面型だなコイツ……。」
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