ー奇談ー學校へ行こう4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

冥「あっ、ちょっと待つナ」

悠「ん?」

冥「旧校舎に行くのは構わないのだけど向こうに行くには旧校舎の鍵が必要なのナ」

悠「RPGっぽくなったな」

雨「おつかいのたらい回し」

摩耶「冥ちゃんが持ってるの?」

冥「普段は持ってるけど今はチヨちゃんに預けてあるニャ」

悠「ぴよこならまだ壱階の休憩所に居るはずだから倒して奪えばいいんだな」

亘理『それ盗賊!!』

悠「えへへ」

亘理『なんで喜んだの?!』

悠「え、盗賊ってアイテムとか盗むからめっちゃいいじゃん。まずひとりは仲間に入れとくだろうリュックとかリュックとかリュックとか」

雨「全部同じ!」

摩耶「手榴弾でピラニア一掃するんだよね」

悠「おれはあの時点でティーダの開けられるスフィアは全部開けてたずぇ。」

亘理『チヨちゃん帰っちゃうよ』

悠「おっとと、獲物が逃げるところだった。摩耶、亘理行くぞ」

摩耶「じゃあ、僕僧侶ね」

亘理『ぢゃ~あたしは魔法使い!』

雨「っていうか、サラッと私を無視するなッ!!」





ー壱階休憩所ー

悠「ぴよこはいるか!」

千世子「どしたのだ?」

悠「へっへっへ、大人しく鍵を渡さないとこの尻を教卓の上に並べるぞ」

雨「何がしたいのよ!しかも、もろ口調が悪役!!」

美兎「なに、なんの遊び?」

悠「タカナシクエストⅦ淀んだ戦士たち」

雨「いきなり七からかよ。っていうか、淀んでるのはアンタだけよ」

悠「CUPキャラの癖に絡みまくるなよ」

雨「ちゃんと仲間にしなさいよ?!」

千世子「なんなのだ?」

摩耶「旧校舎の鍵持ってるよね」

千世子「持ってるのだ」

亘理『それちょっと貸してくれない?』

千世子「ダメなのだ。これは大事な鍵だから千世子か冥ちゃんしか使っちゃダメなのだ。」

悠「仕方ないやっぱり力づくだな。だいしゅきホールド全年齢版絞め技を御見舞いしてやろう」

雨「やめなさいよ!!」

摩耶「じゃあ、ちょこちゃんも一緒に旧校舎行こうか。それなら鍵はちょこちゃんが持ってるからいいでしょ?」

千世子「それならいいのだ」

悠「ちゃちゃちららんちゃらららんちゃらららーん。千世子が仲間に加わった」

雨「んっん……んっ!」

悠「パーティ組めるのは四人までなんだよ。悪いけどモンスターパークにいっててくれ」

雨「ちょ、モンスター扱いかよ!!」

亘理『遊んでないで行こうよ』

悠「あー、すまんすまん野生の蜘蛛少女が仲間になりたそうな目で起き上ってたから野生に帰してた」

雨「かえーすーなっ!」

摩耶「ちょこちゃんの職業は何かな」

亘理『魔法使いだと私と被るし、僧侶も摩耶君と被っちゃう』

悠「勇者に決まってるだろ」

雨「まさかの勇者?!後から仲間にならないでしょ」

悠「クロノトリガーだと主人公よりカエルの方が勇者勇者してるだろ。そんな感じだ」

摩耶「盗賊、魔法使い、僧侶、勇者……バランスは悪くないね」

悠「おれはゴッドハンド、ゴッドハンド、勇者、賢者又は天地雷鳴師がベストだと思うな。気合溜め→正拳突き係とアルテマソード係、補助ときどき攻撃、補助&回復で」

摩耶「悠君主人公、勇者マスターにしたのにずっとゴッドハンドだったもんね。」

悠「最後の最後は意味無くスライムだったけどな」

千世子「みんなー旧校舎はあっちなのだ」

「「『はーい』」」
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