ー奇談ー學校へ行こう4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

亘理『よいしょーっと、お、まだチヨちゃんだけか』

千世子「こんばんわなのだ」

亘理『はーい、こんばんわ』

千世子「亘理ちゃん、亘理ちゃん。」

亘理『ん?なーに?』

千世子「スカートが半分めくれてるのだ」

亘理『ブルマはいてるから平気』

悠「ちぇーきっす。お……」

千世子「あんちん、ちぇきーなのだ」

悠「ほほぅ。ブルマか……。」

亘理『まえは喰いつかなかったのに今喰いつかれた。』

悠「シュチュが違うからな」

千世子「逆さ吊りでスカートめくれてるしゅちゅえーしょんがいいのだ?」

悠「ま、それは置いといて亘理、ほれ。」

亘理『あ、どもども』

千世子「なに?」

悠「ドラセブ。ダーマまで進めてやったの」

亘理『悠ちゃんに任せとくと早くて良いわ』

悠「主人公だけもう勇者にしといたから」

亘理『早っ?!』

悠「しかも低レベル」

亘理「どうやったの?」

悠「ダーマまでいったらカジノのラッキーパネルとスロットでコインと装備整えただけ。あとはクリア後主人公以外殺して。仲間棺桶状態のままで熟練度あげ。」

千世子「けど、それだけ戦闘したらレベル上がるんじゃないのだ?」

悠「今回はモンスターの石板ってのがあったからスライムしか出ないところで上限ギリギリまで戦ったからレベルは全然上がってない。それプラス、スライムからスライムの心手に入れまくって全売りしたから金もざくざくだ」

亘理『カジノは?』

悠「セーブして全額スロットにかけて大当たりが出るまでリセットの繰り返し。ラッキーパネルはメモしながらやったらシャッフルを引かない限りクリアできる。ウォーロックとか6000円で売れるから無茶苦茶おいしいし」

千世子「やりこみ方がおかしいのだ。こんなの中盤の強さじゃないのだ」

悠「RPGは序盤から中盤でどれだけ基礎を固められるかが楽しいのだよ」

亘理『悠ちゃんも買えばいいのに』

悠「亘理が飽きたら借りてやらせてもらうよ」

亘理『や、やらせるとかヤラシイぞっ!!』

悠「なんでやねん。あっ、なんでやねんで思い出した」

千世子「どしたのだ?」

悠「なんで主人公の名前「ゆう」にしてんの?」

亘理『え、いいぢゃん』

悠「わたりにすればいいのに」

亘理『主人公の性別変えられるならそうしてたけどね。それで出来ればヒロインの名前を変えられてくっつくのならなお』

悠「小学生か」

千世子「小学生でもそんなことしないのだ」

亘理『がーん』

悠「っか、今時のガキは気持ち悪いけどな発育とか恰好とか……」

亘理『そなの?』

悠「小生意気なのはぶん殴りたくなる」

千世子「あんちん……新聞沙汰にならないようにするのだ」

悠「そんな心配せんでいい。やるときはバレないように上手くやる」

亘理『やるのがだめなのっ!!』
87/100ページ
スキ