ー奇談ー學校へ行こう

ー教室(12/16/夜)ー

池袋西口のビルとビルとの間に取り残された廃校。
そこでは毎晩八時になるとの不可思議な授業が行われていた。

先生(?)である千世子が教室に入ってきた。

千世子「みんな~、来てますかぁ?」

悠「うぉ、弾かれた」

神姫「ユクモの太刀とか無いわ」

摩耶「まぁ頭から始めたわけだからね~。攻撃力強化するね」

千世子「なにしてるのー!」

悠「あ、ぴよこ。すまん、モンハンしてる。これだけ倒させてくれ。」

神姫「ドスジャギィに手こずらないでよ」

悠「なら、神姫も戦ってくれよ。」

神姫「めんどくさ…」

悠「摩耶~」

摩耶「僕は援護してるじゃない。吹くだけだけど」

悠「え~…とかいってる間に倒せたな。」

千世子「モンハン千世子もいっしょしたい~」

悠「ぴよこ持ってるのか?」

千世子「もってる。けどヘタなのだ…」

摩耶「大丈夫、大丈夫。悠くんは鬼上手いから。」

悠「俺のモンハン総プレイ時間は軽く2000時間を超えてるぜ」

千世子「あんちんスゴいのだ!」

神姫「いや、バカでしょ」

悠「うるへー、じゃあぴよこ授業に移ってくれ。」

千世子「はーい、今日はこれ」

【ニーズヘッグ】
生息地域:北欧神話
出典:北欧神話

摩耶「ニーズヘッグって強敵って感じだよね」

千世子「ノルウェーやスウェーデンなどの北欧諸国に伝わる「北欧神話」の世界には、ユグドラシルという気がある。この木は神話すべてに枝や根を広げるほどの大木で、その大きさから「世界樹」という異名で呼ばれることもある。ニーズヘッグは、ユグドラシルの根の近くに住む悪いドラゴンなのだ。」

悠「世界樹の葉が頭をよぎった」

千世子「ニーズヘッグは翼のある黒い竜であるとも、黒いヘビのような姿をしているといわれてるのだ。多くの蛇たちを手下として従えており、彼らととも世界樹にユグドラシルの根っこをかじって生活しているのだ。ニーズヘッグは悪の竜であり、世界樹を傷つけるこてで世界そのものを破壊しようと目論んでいるのだ。」

悠「将を狙うなら先ずは馬からだな」

神姫「意味が違うわよ。」

千世子「北欧の神話はキリスト教の聖書のように体系立て」てまとめられたものではないため、いくつもバリエーションがあるのだ。別の伝承では…」

・ニーズヘッグは世界樹の根元で死者の体を引き裂いている。

・ニーズヘッグが住むのはユグドラシルの根元ではなく、毒が流れる川「レートナンド」の岸辺である。
そこでニーズヘッグは、死者の血を啜っている。

摩耶「死体喰らいだね」

千世子「そう、こういとた行動からか、ニーズヘッグは「死体を引き裂く者」「恐ろしい噛みつき獣」などいかにも悪そうな異名で呼ばれるのだ」

摩耶「悠くんは鬼とかピエロとか動く生殖器だよね。」

悠「最後のは四季のセクハラマスターに変えといてくれ。」

千世子「ユグドラシルの樹には、ニーズヘッグの他にも様々な生物が暮らしている。例えば頂上には「フレースヴェルグ」という巨大なワシが止まっている。この名前は「死体を飲み込む者」という意味なのだ。世界に風が吹くのはフレースヴェルグが飛び立とうとして羽を羽ばたかせるからなのだという。」

神姫「ニーズヘッグとフレースヴェルグは一緒に行動しないの?」

千世子「フレースヴェルグとニーズヘッグは仲が悪いのだ。たえず喧嘩をしているけど、直接顔を合わせて話すことはない。」

摩耶「直接会わずにどうやって喧嘩するの?」

千世子「「ラタトスク」というリスがふたりの間を行き来し、会話を伝言ゲームのように中継しているのだ。しかも悪いことに、ラタトスクはお互いの伝言を悪い方向にねじ曲げて話し、喧嘩を煽り立てて楽しんでいるのだ。」

悠「ニーズヘッグとフレースヴェルグの仲が悪いのは、ラタトスクにも原因があるんだな」

摩耶「悠くんと柏さんの仲が悪いのは?」

悠「それは、柏の存在が悪い」
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