ー奇談ー學校へ行こう4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

神姫「あら……なに、今日はやけに暖かいのね」

揺光【じゃろ。】

神姫「なにしたの?」

雨「私がミクロ単位の糸を天井と床に張り巡らせて」

揺光【妾がその妖糸に微弱な妖気を送りこんどる。】

雨「超省エネ暖房よ」

神姫「……身体に害は無いんでしょうね」

揺光【濃度をあげれば異常も出るが……そこは妾が調節しておる。安心せい。証拠に見てみろ。あの寒さに弱い悠もこのとおりだ】

悠「あったけぇ……あったけぇよぉ……」

神姫「……だらしなく寝てるように見えるけど」

揺光【……熱を与え過ぎてとろけてしもうたか】

摩耶「でも、これでピヨコちゃんが風邪ひく心配は無いね」

千世子「ホカホカなのだ。よーこーさん、雨ちゃん、ありがとうなのだ。」

揺光【善い善い、妾とて寒いのは好かぬからな】

雨「ま、このくらいはね」

義鷹「おい、冥のヤツしらねぇか、居ないんだが」

冥「ごろごろ……ごろごろ……」

悠「ぐるる……ぐるる……」

摩耶「アチラでとろけております」

義鷹「……変なのも混じってるな」

神姫「敷物と思っていいわよ」

悠「踏むとモツ的なのがでちゃうぞコラ」

摩耶「でても食べてくれるよ」

狐:肉食、猫:肉食、蜘蛛:肉食、鵼:肉食

悠「生き肝喰われるのは嫌だな……。っか、骨まで残さず喰われそうだわさ」

揺光【妾は喰う側でも、喰われる側でも好きじゃがのぉ。コンコン♪】

悠「それって…」

揺光【もちろんそういう意味じゃ】

千世子「どーいう意味なのだ?」

神姫「知らなくていい意味よ」

亘理『……』

ずる……ずり、ずりりり…ポテ!
ドスっん!
悠「んぎにゃ!?」

千世子「亘理ちゃんが落ちて来たのだ」

悠「ずおぉ……このおれを押しつぶそうとはいい度胸やないかい!!……ん?」

亘理『ぷしゅーー/////』

悠「うぉい?!なんか茹で上がってるぞコイツ?!」

揺光【ふむ……天井に潜んで居ったせいか、妾の妖力を微弱とはいえ浴び続けていて蒸し焼きになったか】

悠「冷静な解説してるけど、大丈夫なんだろうな」

亘理『うぅ……あっぃ…』

揺光【蒸し風呂に長時間入り続けたようなもんじゃ。命に別状はない。多分】

悠「おい……。」

摩耶「っていより、亘理ちゃんて死ぬの?」

義鷹「妖怪化してるからな殺せば死ぬぞ」

悠「縁起でもないことばっかいってんなよ。おーい、大丈夫か?とりあえず服脱がすぞ」

揺光【全裸、全裸】

悠「何コールやねん。それに全裸より半裸、パンツと靴下(ニーソ)は着用したままがいいんだよ。全裸は最後」

チュン……ぴっ!

神姫「状況が状況だから外すけど、次ふざけたら当てるわよ」

悠「ひゃい……」

プップッ……カチャ、ジジジ~~

亘理『あーうー……。』

悠「……どうしてもいわなきゃいけないことがある。コイツ……やっぱ胸デカイわ」

神姫「……」

摩耶「まぁまぁ、抑えて、抑えて」
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