ー奇談ー學校へ行こう4
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
摩耶「悠君、本当に京都行ったんだ」
悠(女)「いったぽいよ。」
神姫「他人ごとね」
悠(女)「あんまり興味は無い」
千世子「あんちんの事はおいといて今日はちゃんとじゅぎょーなのだ」
【フラガッハ】
海の神が作った剣
別名:アンサラー、分類:魔剣、特殊効果:帰還契約/防御不可/致死
系統:ケルト神話、所持者:ルー
後楽「揺光も本気で着いてったんだな」
悠(女)「お前は四国にかえって良いんだぞ」
後楽「四国で結婚式あげたいんだな。よーし!」
悠(女)「もーやだコイツ…」
千世子「ケルトの光の神ルーが持っていた十字型の魔剣。敵を刃に吸い寄せ、幻惑したまま斬り伏せせる能力をもっているようなのだ。どんな鎧も貫くことができ、これによって与えられた傷はいえることが無かったというのだ。しかもルーが念じると鞘からひとりでに抜け、投げれば敵を倒した後、ルーの手に戻ってくるとされていたのだ。なお、これは英語訳ではアンサラー(answerer)とされ、「報復するもの」「応酬丸」という意味を持つのだ。」
亘理『悠ちゃんと揺光さん……大丈夫かな?』
義鷹「喰われんじゃーか?」
後楽「性的にな。」
亘理『止めに行かなきゃ!!』
摩耶「既に一夜明かしてるけどね」
千世子「ただし、ルーは他にも多数の武器を持っており、どちらかというと剣よりも槍を得意としていたのだ。この当時のケルト戦士の戦法がそもそも投槍主体だったのだ。このため、フラガラッハは、その属性についてよく語られるものの、これをつかって特定の誰かを倒したとする神話はほとんど残っていないのだ。巨人バロールを倒したのも、結局は「魔弾」といわれたタスラムなのだ。」
亘理『ま、まさかもぅ……』
後楽「兄ちゃんのことだから百くらいいけてるんじゃね?」
亘理『何か?!ナニがひゃくなのっ!!』
神姫「うっさい。親子の会食なのにそんなことしてたら時間ないでしょ。ちょっとは考えてもの喋りなさいよ」
後楽「そんなことってどんなことぉ~?」
神姫「……」
ギュっ……ギャリュュドォンっ!!
ガンッ!ガンッ!ガァァッン!!
義鷹「あーあ、扉三枚散ったな」
摩耶「悠君の弾針剄とは威力が違うね」
神姫「悠のは所詮押し打ってるだけ、回転を加えることで貫通と射程を延ばせるのよ」
千世子「はーい、神姫ねーちん。暴れないでくださいなのだ。」
神姫「善処するわ。」
摩耶「悠君いないけど誰が直すの?」
義鷹「家鳴りに直させるのが速いだろうな。天井下りさん」
亘理『……私が家鳴りに頼むのね……』
千世子「この剣は、マナナン・マクリールという神がルーに与えたとされているのだ。マナナンは海の神であり、同時に妖精の国「ティル・ナ・ノーグ(常若の島)」の王であり、さらにはイギリスのマン島の支配者でもあったのだ。」
神姫「どういう力関係なの?」
雨「この學校の管理人は冥、っで妖怪化した校舎の事を一番把握してるのはそれと同化しつつ妖怪化した亘理、っで、家鳴りとかは当然同系統で強い亘理になついてるのよ。まぁ、物理的に強いっていうのならメフィストとか義鷹のがケタ違いで強いけどね」
神姫「ふぅん。っで、ちなみにさっき吹き飛ばした狸は当然生きてるんでしょ?殺せないの?」
雨「殺せば死ぬわよ。殺せればね。あの類は吸血鬼みたいに何百の命があるわけでも、幽霊みたいに死んでる訳じゃないしね。っていうか、「殺せない」っていうものはまず無いわ。それこそ今授業してる特殊効果付きの武器とかでもね」
神姫「ふうん」
千世子「ちなみに、英国のマン島にあるピール城には、マナナンの巨大な墓が現存しているのだ。このマナナンは「バル=フィンランド(白い頭)」「バーナリンド」とも呼ばれ、後にアーサー王伝説に登場する魔術師マーリンに変化していったともいわれているのだ。以上、フラガラッハのじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
摩耶「悠君、本当に京都行ったんだ」
悠(女)「いったぽいよ。」
神姫「他人ごとね」
悠(女)「あんまり興味は無い」
千世子「あんちんの事はおいといて今日はちゃんとじゅぎょーなのだ」
【フラガッハ】
海の神が作った剣
別名:アンサラー、分類:魔剣、特殊効果:帰還契約/防御不可/致死
系統:ケルト神話、所持者:ルー
後楽「揺光も本気で着いてったんだな」
悠(女)「お前は四国にかえって良いんだぞ」
後楽「四国で結婚式あげたいんだな。よーし!」
悠(女)「もーやだコイツ…」
千世子「ケルトの光の神ルーが持っていた十字型の魔剣。敵を刃に吸い寄せ、幻惑したまま斬り伏せせる能力をもっているようなのだ。どんな鎧も貫くことができ、これによって与えられた傷はいえることが無かったというのだ。しかもルーが念じると鞘からひとりでに抜け、投げれば敵を倒した後、ルーの手に戻ってくるとされていたのだ。なお、これは英語訳ではアンサラー(answerer)とされ、「報復するもの」「応酬丸」という意味を持つのだ。」
亘理『悠ちゃんと揺光さん……大丈夫かな?』
義鷹「喰われんじゃーか?」
後楽「性的にな。」
亘理『止めに行かなきゃ!!』
摩耶「既に一夜明かしてるけどね」
千世子「ただし、ルーは他にも多数の武器を持っており、どちらかというと剣よりも槍を得意としていたのだ。この当時のケルト戦士の戦法がそもそも投槍主体だったのだ。このため、フラガラッハは、その属性についてよく語られるものの、これをつかって特定の誰かを倒したとする神話はほとんど残っていないのだ。巨人バロールを倒したのも、結局は「魔弾」といわれたタスラムなのだ。」
亘理『ま、まさかもぅ……』
後楽「兄ちゃんのことだから百くらいいけてるんじゃね?」
亘理『何か?!ナニがひゃくなのっ!!』
神姫「うっさい。親子の会食なのにそんなことしてたら時間ないでしょ。ちょっとは考えてもの喋りなさいよ」
後楽「そんなことってどんなことぉ~?」
神姫「……」
ギュっ……ギャリュュドォンっ!!
ガンッ!ガンッ!ガァァッン!!
義鷹「あーあ、扉三枚散ったな」
摩耶「悠君の弾針剄とは威力が違うね」
神姫「悠のは所詮押し打ってるだけ、回転を加えることで貫通と射程を延ばせるのよ」
千世子「はーい、神姫ねーちん。暴れないでくださいなのだ。」
神姫「善処するわ。」
摩耶「悠君いないけど誰が直すの?」
義鷹「家鳴りに直させるのが速いだろうな。天井下りさん」
亘理『……私が家鳴りに頼むのね……』
千世子「この剣は、マナナン・マクリールという神がルーに与えたとされているのだ。マナナンは海の神であり、同時に妖精の国「ティル・ナ・ノーグ(常若の島)」の王であり、さらにはイギリスのマン島の支配者でもあったのだ。」
神姫「どういう力関係なの?」
雨「この學校の管理人は冥、っで妖怪化した校舎の事を一番把握してるのはそれと同化しつつ妖怪化した亘理、っで、家鳴りとかは当然同系統で強い亘理になついてるのよ。まぁ、物理的に強いっていうのならメフィストとか義鷹のがケタ違いで強いけどね」
神姫「ふぅん。っで、ちなみにさっき吹き飛ばした狸は当然生きてるんでしょ?殺せないの?」
雨「殺せば死ぬわよ。殺せればね。あの類は吸血鬼みたいに何百の命があるわけでも、幽霊みたいに死んでる訳じゃないしね。っていうか、「殺せない」っていうものはまず無いわ。それこそ今授業してる特殊効果付きの武器とかでもね」
神姫「ふうん」
千世子「ちなみに、英国のマン島にあるピール城には、マナナンの巨大な墓が現存しているのだ。このマナナンは「バル=フィンランド(白い頭)」「バーナリンド」とも呼ばれ、後にアーサー王伝説に登場する魔術師マーリンに変化していったともいわれているのだ。以上、フラガラッハのじゅぎょーだったのだ。」