ー奇談ー學校へ行こう4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

亘理『悠ちゃんてさ』

悠「あー?」

亘理『一定から髪伸びないよね。定期的に切ってるの?』

悠「前髪は上唇にかかったら、後ろ髪は腰にかかる寸前に切ってる」

亘理『美容院?』

悠「生まれてこの方いっことねぇよ」

亘理『まぢで?!』

悠「摩耶はあるか?」

摩耶「僕は大学の近くの美容院だよ」

悠「まぢで?!」

摩耶「うん。」

悠「予想外だわさ……。まさか、金剛も?」

摩耶「金剛君は定期的に僕がバリカンってあげてる」

悠「あ、それは予想通りだった。」

神姫「……」

悠「神姫は?」

神姫「え、なに?」

悠「満月の光を浴びると変身するかってどうかって……」

神姫「……」
ゴッ!

悠「?!?!?!」

摩耶「人中に突きたった」

亘理『変なこというから』

神姫「龍剄をつかうまでもないわ」

悠「気分的にはこっちの方がダメージがでかぃ……」

千世子「なに面白そうなことしてるのだ?」

神姫「髪に隠れた部位を狙って殴るの人中が100点、目なら50点、鼻なら30点、口なら20点だけど歯が折れたら1本につきボーナス20点よ」

悠「僕の顔を潰さないでください!」

千世子「怖い遊びなのだ……。」

摩耶「やるのはもうちょっと大きくなってからね」

雨「大きくなってもやらすな、やるな」

義鷹「……一発で全面潰したらどうなる?」

神姫「そうね……」

悠「考えなくていいから、そして義鷹ものるなっ!」

義鷹「ひゃひゃひゃ。当たらなきゃ良いんだよ」

悠「お前手とか伸びる系だろ」

義鷹「ほーら、熊の手」
メギギ!コッコッ……

悠「爪が硬いです……って、やめい。」

千世子「揺光はできないのだ?」

揺光【妾は化けるのが本分ぞ?見ておれ……むんっ!】

ぐちゅぢゅ……

悠「待て、なんだ、なんの手だソレ」

摩耶「見たことあるけど……なんだろ?」

亘理『黒くて骨ばっててぬるぬる?』

揺光【この前、稲葉が見ていた「えいりあん」っというものの手じゃ】

悠「今すぐ引っ込めろ。」

亘理『あれって体液か何かが酸なんだよね』

千世子「……」

冥「チヨがドン引いてるわよ」

悠「コイツも耐性あるのと無いのとが激しいな」

亘理『はっ!?悠ちゃんこわーい!』

抱きッ!

後楽「よーし、おじさんが抱きしめててあげるからなぁーうぇっへへ」

亘理『……』

ドッ!ゴッ!ガゴゴっ!ガシュ!

摩耶「今日室内のあらゆるものが後楽さん目掛けて飛んでったね」

悠「アイツ……ポルガイ(ポルターガイスト)レベルめちゃくちゃ上がってるよな」

亘理『はぁはぁ…!!』
56/100ページ
スキ