ー奇談ー學校へ行こう4

ー壱階休憩所ー

亘理『あ。できた。ロン。』

義鷹「げっ……。緑一色」

冥「亘理ちゃん、麻雀じょうなのニャ」

亘理『えへへ~。点計算もちゃんとしたルールもわかってないんだけどね』

義鷹「ビギナーズラック過ぎるだろ……クソ。」

後楽「おじさん、脱衣麻雀ならかなり強くなるんだけどなぁ」

義鷹「イカサマしてでも勝つからだろ」

後楽「イカサマもバレなきゃイカサマにならないんだよ。むしろ技術さ」

義鷹「ちげーだろ」

亘理『てゆーかぁ~、飽きた!!』

義鷹「まだ六時間だろ」

亘理『もうだし、ずーっと座りっぱなしだと太っちゃうぢゃん』

義鷹「幽霊が太るか」

亘理『妖怪だし』

冥「にゃはは」

後楽「なんなら、おじさんと運動するか?気持ちよく汗かけるぜ」

亘理『嫌。』

義鷹「下心見え過ぎなんだよ」

後楽「そんなこたぁねーよ。あわよくば程度さ」

亘理『いろいろ失礼過ぎでムカつく』

後楽「そんなに怒りなさんな。皺が出来ちまうぜ?」

亘理『びくっ!?』

冥「亘理ちゃんは可愛いから全然大丈夫ナ」

亘理『かんりにんちゃ~ん!!』

ぎゅ~
冥「わぷぷっ!」

揺光【なんじゃ、こんなところで姫初めか?】

義鷹「お前も狸もそればっかりだな。色ボケてんのか?」

揺光【妾は純真に尽くすが、狸はただの色魔じゃ】

後楽「失礼な奴だな。だいたいお前さんのどこが尽くすタイプだよ」

揺光【どんな趣味嗜好にも妾はそれに乗ってやる。これほどまで尽くす女は他に居らんわい】

亘理『ど、どんな趣味嗜好にも……ごくり』

冥「たぶん、聞かなくていいのナ」

後楽「そうだぜ。あの狐はヤッてる時はいいけどその間にどんどん生気を吸い取って堕落させたり生命力を奪うんだからな」

揺光【快楽に溺れ切って逝けるのじゃ。本望であろう。】

義鷹「悠は死んでないぞ」

揺光【あれは妾も原因に一端があるし、なにより好いた男と肌を重ねて殺す訳がないじゃろ。コンコン♪】

亘理『なにそれ私聞いてない!!』

揺光【コンコン♪】

亘理『ちょ、なんとかいってよ!!』

義鷹「からかわれてるな」

後楽「俺らの本質は化かしと騙しだからな。」

義鷹「でも、事実なんだろ?」

後楽「さぁ、おじさんが悠にとり憑く前の事だし。そっちこそ知ってるから話し振ったんじゃないの?」

義鷹「いいや、前からちょいちょいそういうこといってたから試しに振ってみただけだ」

冥「悠ちゃんはモテモテなのナ」

義鷹「モテてるっーより。憑かれてるだろ」

後楽「憑き心地はホントいいよ彼。すっごい安定感があるのよ。管理人ちゃんもどう?」

冥「私はここで十分ニャ。」

義鷹「達観してんなぁ」
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