ー奇談ー學校へ行こう4

ー壱階休憩所ー

冥「おせちできたのナ。お餅の方はどうかナ?」

美兎「たーっくさんついたわよ。美兎特製の餅!」

メフィスト「美兎サンのお餅ヲ食べるとオショウガツな感じがシマースネ」

娯楽「味は分からんよーなっても、この食感でええ塩梅ちゅーんがわかるわい。」

義鷹「……肉がない」

亘理『ねっね、振り袖似合う変じゃない?』

美兎「微妙ね。アンタ乳デカイし」

亘理『ガーン……か、関係あるの?』

美兎「着物っていうのは元来、貧乳寸胴のほうが似合うのよ。」

メフィスト「イエイエ、十分お美しいデースよ。ワタリさん。ですが、着物は下着をつけないのがマナー」

揺光【ここも正月を楽しんでるようじゃな】

冥「あ、揺光さん。あけましておめでとうございますニャ」

揺光【うむ、今年もよろしくのぅ】

義鷹「何しに来たんだ?」

揺光【新年の挨拶。それと月の兎の餅を相伴になりにきたのじゃ。】

冥「いっぱいあるからゆっくりして行ってくださいナ」

亘理『そんなに珍しいお餅なの?』

美兎「材料は普通のもち米とかよ」

揺光【兎ついた餅というのが愉快なんじゃよ。ほれ、妾も手ぶらでは無いぞ。秘蔵酒「雀酒」じゃ。義鷹、娯楽、やろうではないか】

義鷹「ほう、狐にしたら気がきくじゃん。」

揺光【コンコン♪妾はもともと気がきくわい。】

義鷹「よくいうぜ…。」

冥「そういえばマサライはどうしたのナ?」

義鷹「まだ寝てるんじゃないのか?」

メフィスト「ショウガツという習慣が無いのかも知れマせんぞ」

美兎「パプアニューギニアなら旧歴とかかもね」

後楽「おーい、居るんだろ?どこだー?」

揺光【なんじゃ、狸も来たのか】

後楽「昨日から外に放り出されちまってな。」

亘理『なんで?』

後楽「お年玉渡して姫初めしようといっただけなんだがなぁ。心当たりがない」

義鷹「エンコーだろそれ」

後楽「なんか似たような事、昨日も言われたが違うぜ。手付金だ」

亘理『どっちにしても最悪ぢゃん』

冥「まぁ、どうぞですナ」

後楽「おうおう。こりゃどうも豪勢なおせちだな」

亘理『チヨちゃん来ないかな?』

義鷹「暫くは来ないだろ。」

美兎「三が日くらいはねぇ」

亘理『そっかー……んー…着物姿見せたかったのになぁ』

揺光【毎日着ておったら良かろうに】

亘理『動きづらいし…』

冥「慣れたら大丈夫ナ」

義鷹「恰好なら狐の恰好のが問題だろ」

揺光【どこがじゃ、神聖な巫女装束ぞ?】

義鷹「オリジナル入り過ぎてもはや原型ねーよ。」

揺光【コンコン♪】

メフィスト「素敵じゃないデスか!もう谷間で暮らしたいデースよ」

後楽「年増だけどな」

揺光【狸の丸焼きでも作るか】

ゴオォォ!

後楽「お、落ち着けって」

美兎「不味そうよね。」

亘理『兎って狸たべるの?!』

美兎「人間だって牛豚鳥なんでも食べるじゃない」
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