ー奇談ー學校へ行こう4
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
千世子「妖怪最後のじゅぎょーなのだ。」
【キジムナー】
いたずら者でも友達思い
悠「いきなりだな」
千世子「前からいってたのだ。九州沖縄地方の妖怪で一通りは終わりって言っておいたのだ。」
摩耶「いってたね。」
千世子「でもでもやれるじゅぎょーはまだまだいっぱいあるのだ。」
神姫「ま、なんでも良いけどね。」
悠「何だかんだで神姫も付き合い良いよな」
神姫「暇つぶしよ」
悠「おーCOOL」
千世子「沖縄県は、江戸時代まで「琉球王国」という国の支配下にあり、日本とは違った文化を持っていたのだ。もちろん琉球にも日本本土とは違う独自の妖怪が多くいるのだ。キジムナーは琉球妖怪の中でも特に有名なひとつなのだ。」
亘理『でも、もっともっと居るよね?』
義鷹「細かくは知らん。俺に聞くな」
悠「っか、本気で妖怪検定受けれるかもな」
摩耶「妖怪検定上級は論文形式らしいよ」
悠「まずは初級からだろ…」
千世子「キジムナーには、キジムン、キムヤー、セーマなどたくさんの別名があり、沖縄全土に残っている妖怪なのだ。」
悠「他にもキムタク、キム兄、キムチ……」
雨「全部別もんだよ!」
千世子「キジムナーは、ガジュマルという南国独自の木に住んでいるのだ。その姿は赤い髪や赤い顔をした子供に近く、長髪かつ全身が毛でおおわれているのだ。地方によっては、大きくて真っ黒い姿をしているともいわれるのだ。」
摩耶「沖縄行ったことないや」
悠「おれも無いな。寒い所よりかは全然行きたい感あるし」
神姫「じゃあ、北海道ね」
悠「ど寒い!!」
神姫「北海道民に謝りなさいよ」
悠「すいません。」
義鷹「なんなんだお前」
千世子「とにかくいたずらが大好きなのがキジムナーの特徴なのだ。赤土を赤飯だとだまして人間に食べさせたり、人間を木のうろなどに閉じ込めたり、眠ってる人を押さえつけて苦しめたり、夜道で明かりを奪ったりとかなり悪質ないたずら者なのだ。」
悠「いたずらといえば……この前、後楽がゆうの胸揉むのを悪戯と言い訳してたな」
摩耶「その後は?」
悠「後楽が口に画鋲詰めさせられて、殴られてたな」
神姫「痛そうね」
悠「悪戯は相手を選ばないとどう身に返ってくるか分からないって事だな」
雨「違う、違う、絶対違う」
千世子「しかしキジムナーと仲良くなれば、漁や山仕事を手伝うという親切な一面もあるのだ。特にキジムナーは漁が得意で、彼らと協力すると、たくさん魚が取れるのだ。だが、キジムナーは魚の片目を食べるため、取れた魚はすべて片目になっているそうなのだ。」
義鷹「小食だな」
揺光【お前なら丸呑みじゃろうからな】
悠「鵜飼いの鳥みたいだな」
義鷹「かはぁ~~」
悠「オーケー頭喰いちぎろうとするのはやめてくれ。」
千世子「キジムナーは火とも深い関係がある様で、漁をするときに火を灯して海上を行き来する習慣があるほか、旧暦の八月十日は妖怪日といってキジムナーの火がでると言われてるのだ。また、正体不明の火をキジムナ火と呼び、この火が家の屋根から上がるのは死の前触れとされるのだ。以上キジムナーのじゅぎょーだったのだ。そして日本全国の妖怪のじゅぎょー終了なのだ。」
悠「はい、皆さん。おつかれっしたーっ!」
「「「『【お疲れ様でした(のじゃ)!!】』」」」
千世子「明日もあるけどねなのだ」
悠「おい……明日は12月31日だぞ。」
千世子「じゃ、じゃあ少し早めに集まるのだ!」
悠「休む気はさらさらなしかい」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
千世子「妖怪最後のじゅぎょーなのだ。」
【キジムナー】
いたずら者でも友達思い
悠「いきなりだな」
千世子「前からいってたのだ。九州沖縄地方の妖怪で一通りは終わりって言っておいたのだ。」
摩耶「いってたね。」
千世子「でもでもやれるじゅぎょーはまだまだいっぱいあるのだ。」
神姫「ま、なんでも良いけどね。」
悠「何だかんだで神姫も付き合い良いよな」
神姫「暇つぶしよ」
悠「おーCOOL」
千世子「沖縄県は、江戸時代まで「琉球王国」という国の支配下にあり、日本とは違った文化を持っていたのだ。もちろん琉球にも日本本土とは違う独自の妖怪が多くいるのだ。キジムナーは琉球妖怪の中でも特に有名なひとつなのだ。」
亘理『でも、もっともっと居るよね?』
義鷹「細かくは知らん。俺に聞くな」
悠「っか、本気で妖怪検定受けれるかもな」
摩耶「妖怪検定上級は論文形式らしいよ」
悠「まずは初級からだろ…」
千世子「キジムナーには、キジムン、キムヤー、セーマなどたくさんの別名があり、沖縄全土に残っている妖怪なのだ。」
悠「他にもキムタク、キム兄、キムチ……」
雨「全部別もんだよ!」
千世子「キジムナーは、ガジュマルという南国独自の木に住んでいるのだ。その姿は赤い髪や赤い顔をした子供に近く、長髪かつ全身が毛でおおわれているのだ。地方によっては、大きくて真っ黒い姿をしているともいわれるのだ。」
摩耶「沖縄行ったことないや」
悠「おれも無いな。寒い所よりかは全然行きたい感あるし」
神姫「じゃあ、北海道ね」
悠「ど寒い!!」
神姫「北海道民に謝りなさいよ」
悠「すいません。」
義鷹「なんなんだお前」
千世子「とにかくいたずらが大好きなのがキジムナーの特徴なのだ。赤土を赤飯だとだまして人間に食べさせたり、人間を木のうろなどに閉じ込めたり、眠ってる人を押さえつけて苦しめたり、夜道で明かりを奪ったりとかなり悪質ないたずら者なのだ。」
悠「いたずらといえば……この前、後楽がゆうの胸揉むのを悪戯と言い訳してたな」
摩耶「その後は?」
悠「後楽が口に画鋲詰めさせられて、殴られてたな」
神姫「痛そうね」
悠「悪戯は相手を選ばないとどう身に返ってくるか分からないって事だな」
雨「違う、違う、絶対違う」
千世子「しかしキジムナーと仲良くなれば、漁や山仕事を手伝うという親切な一面もあるのだ。特にキジムナーは漁が得意で、彼らと協力すると、たくさん魚が取れるのだ。だが、キジムナーは魚の片目を食べるため、取れた魚はすべて片目になっているそうなのだ。」
義鷹「小食だな」
揺光【お前なら丸呑みじゃろうからな】
悠「鵜飼いの鳥みたいだな」
義鷹「かはぁ~~」
悠「オーケー頭喰いちぎろうとするのはやめてくれ。」
千世子「キジムナーは火とも深い関係がある様で、漁をするときに火を灯して海上を行き来する習慣があるほか、旧暦の八月十日は妖怪日といってキジムナーの火がでると言われてるのだ。また、正体不明の火をキジムナ火と呼び、この火が家の屋根から上がるのは死の前触れとされるのだ。以上キジムナーのじゅぎょーだったのだ。そして日本全国の妖怪のじゅぎょー終了なのだ。」
悠「はい、皆さん。おつかれっしたーっ!」
「「「『【お疲れ様でした(のじゃ)!!】』」」」
千世子「明日もあるけどねなのだ」
悠「おい……明日は12月31日だぞ。」
千世子「じゃ、じゃあ少し早めに集まるのだ!」
悠「休む気はさらさらなしかい」