ｰ奇談ｰ學校へ行こう4
ｰ教室ｰ
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠(女)「マジで?!美兎があのエッチなお姉さんは好きですか?シリーズの作者なのか!?」
美兎「ええ、悠に聞いてなかったの?」
悠(女)「全然。あの握手してもらっていいですか?」
美兎「いいわよ」
ギュっ
悠(女)「……普通の手だ」
美兎「当たり前でしょ。あと、別に兎の手でも肉きゅうはないわよ」
悠(女)「あー……そっか、兎は肉きゅうないもんな。でももこもこしてそう」
千世子「ねーちんは来ててあんちんはお休みっと……じゃ、じゅぎょーするのだ」
【麻桶の毛】
たかが髪の毛、されど髪の毛
摩耶「悠君は?」
悠(女)「なんか崇と話すからちょっとパスって」
摩耶「そっか……もうすぐだもんね」
亘理『なにが?』
摩耶「本物VSレプリカ」
亘理『んん?』
千世子「妖怪の姿は数あれど、徳島県三好郡に伝わる「麻桶の毛」ほど変わった姿をした妖怪も珍しいのだ。その姿はなんと一本の「毛」なのだ。」
悠(女)「あーしも髪の毛は自慢の一品だけどな」
後楽「おじさん髪の綺麗な娘は大好きだぜ」
さわさわさわさわ…
悠(女)「ぞおぉぉぉ!さわるなッ!!」
千世子「麻桶の毛は妖怪と呼ばれることもあるが、オシラサマと同じように、本来は神として祀られているものなのだ。かつて徳島県にあったという弥都波能売神社(みつはのめじんじゃ)のご神体は、麻桶に入れられた一本の毛だったのだ。この毛には不思議な力があり、神様の心が平穏な時はそのままの姿だが、心穏やかでないときは長く伸び、何本もの筋に枝分かれするというのだ。あまりにも長く伸びた毛は、桶の蓋を突きあげ、さらに伸び続けるほどだったのだ。」
悠(女)「ったく、あーしの髪がオヤジ臭くなったらどうしてくれる」
後楽「とりあえず結婚しようか」
悠(女)「じゃかましい!あーしは可愛い娘と結婚するんだい!」
神姫「それもおかしいけどね」
千世子「神様が宿っている毛というだけあって、麻桶の毛には山賊を懲らしめた伝説が残っているのだ。あるとき、山賊たちが奪った宝を弥都波能売神社で山分けしていた。すると、ご神体の毛が族の人数と同じ数に分かれて伸び、山賊どもを締めあげたのだ。山賊たちは、翌日おってに捕まっているのだ。」
摩耶「毛と言えば武器な感じもするけどね。辮髪に結って振り抜いたら眼潰しに使えるし」
神姫「場合によったら引っ掴まれるからデメリットも大きいわよ」
悠(女)「あーしは長くても短くても好きだけどな～金髪はぁはぁ、ミニツインテはぁはぁ」
フェイト「ぞくっ」
なのは「フェイトちゃんモテモテなの」
要「アレには近づかない様にな」
千世子「昔から日本では、髪には神秘的な力があると考えられてきたのだ。とくに女性の髪には髪の霊が宿るとまでいわれてたのだ。そのため女性にとって髪の毛は非常に大切なものであり、神社や祠に奉納するほど価値があるものだったのだ。」
悠(女)「下の毛は幸運を呼ぶっていうしな」
神姫「……まぁ、セーフね」
悠(女)「ただ、あーしはツルツルなんだよな。めっちゃ恥ずかしい事に」
神姫「……アウト」
ピッ!ドンッ!
悠(女)「にゃんの!」
摩耶「あ、避けた」
神姫「……」
キュッ……パンっ!
悠(女)「にぎゃあぁぁ!!」
摩耶「あーあ……痛そう」
神姫「ふんっ」
千世子「埼玉県にある毛長神社にも、女性の髪の毛がご神体として祀られていたのだ。かつて神社の裏手に6メートルもの長い髪を持った女性が住んでおり、この女性が人々の生活の向上を願って、髪を神社に奉納したのだ。だが残念なことに、この髪の毛はいつしか不浄な物として水に流されてしまったというのだ。以上、麻桶の毛のじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠(女)「マジで?!美兎があのエッチなお姉さんは好きですか?シリーズの作者なのか!?」
美兎「ええ、悠に聞いてなかったの?」
悠(女)「全然。あの握手してもらっていいですか?」
美兎「いいわよ」
ギュっ
悠(女)「……普通の手だ」
美兎「当たり前でしょ。あと、別に兎の手でも肉きゅうはないわよ」
悠(女)「あー……そっか、兎は肉きゅうないもんな。でももこもこしてそう」
千世子「ねーちんは来ててあんちんはお休みっと……じゃ、じゅぎょーするのだ」
【麻桶の毛】
たかが髪の毛、されど髪の毛
摩耶「悠君は?」
悠(女)「なんか崇と話すからちょっとパスって」
摩耶「そっか……もうすぐだもんね」
亘理『なにが?』
摩耶「本物VSレプリカ」
亘理『んん?』
千世子「妖怪の姿は数あれど、徳島県三好郡に伝わる「麻桶の毛」ほど変わった姿をした妖怪も珍しいのだ。その姿はなんと一本の「毛」なのだ。」
悠(女)「あーしも髪の毛は自慢の一品だけどな」
後楽「おじさん髪の綺麗な娘は大好きだぜ」
さわさわさわさわ…
悠(女)「ぞおぉぉぉ!さわるなッ!!」
千世子「麻桶の毛は妖怪と呼ばれることもあるが、オシラサマと同じように、本来は神として祀られているものなのだ。かつて徳島県にあったという弥都波能売神社(みつはのめじんじゃ)のご神体は、麻桶に入れられた一本の毛だったのだ。この毛には不思議な力があり、神様の心が平穏な時はそのままの姿だが、心穏やかでないときは長く伸び、何本もの筋に枝分かれするというのだ。あまりにも長く伸びた毛は、桶の蓋を突きあげ、さらに伸び続けるほどだったのだ。」
悠(女)「ったく、あーしの髪がオヤジ臭くなったらどうしてくれる」
後楽「とりあえず結婚しようか」
悠(女)「じゃかましい!あーしは可愛い娘と結婚するんだい!」
神姫「それもおかしいけどね」
千世子「神様が宿っている毛というだけあって、麻桶の毛には山賊を懲らしめた伝説が残っているのだ。あるとき、山賊たちが奪った宝を弥都波能売神社で山分けしていた。すると、ご神体の毛が族の人数と同じ数に分かれて伸び、山賊どもを締めあげたのだ。山賊たちは、翌日おってに捕まっているのだ。」
摩耶「毛と言えば武器な感じもするけどね。辮髪に結って振り抜いたら眼潰しに使えるし」
神姫「場合によったら引っ掴まれるからデメリットも大きいわよ」
悠(女)「あーしは長くても短くても好きだけどな～金髪はぁはぁ、ミニツインテはぁはぁ」
フェイト「ぞくっ」
なのは「フェイトちゃんモテモテなの」
要「アレには近づかない様にな」
千世子「昔から日本では、髪には神秘的な力があると考えられてきたのだ。とくに女性の髪には髪の霊が宿るとまでいわれてたのだ。そのため女性にとって髪の毛は非常に大切なものであり、神社や祠に奉納するほど価値があるものだったのだ。」
悠(女)「下の毛は幸運を呼ぶっていうしな」
神姫「……まぁ、セーフね」
悠(女)「ただ、あーしはツルツルなんだよな。めっちゃ恥ずかしい事に」
神姫「……アウト」
ピッ!ドンッ!
悠(女)「にゃんの!」
摩耶「あ、避けた」
神姫「……」
キュッ……パンっ!
悠(女)「にぎゃあぁぁ!!」
摩耶「あーあ……痛そう」
神姫「ふんっ」
千世子「埼玉県にある毛長神社にも、女性の髪の毛がご神体として祀られていたのだ。かつて神社の裏手に6メートルもの長い髪を持った女性が住んでおり、この女性が人々の生活の向上を願って、髪を神社に奉納したのだ。だが残念なことに、この髪の毛はいつしか不浄な物として水に流されてしまったというのだ。以上、麻桶の毛のじゅぎょーだったのだ。」
