ー奇談ー學校へ行こう4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

摩耶「クリスマスモードだよね」

悠「そう……モード?」

摩耶「ムードっていうよりモードかなって」

悠「確かにいわんとしてることはよく分かる」

神姫「いわれてみたら来週なのね」

悠「神姫嬢様はロマンチックなイブを過ごしたい系ですかな?」

神姫「相手が居れば悪くないわね」

悠「え、おれ?」

神姫「キリスト同様に磔刑にしてあげましょうか?」

悠「スイマセン、調子に乗りました。」

神姫「まだ、腸煮えくり返りそうなんだけど」

悠「……わ、私はブタですぶひ。」

神姫「ギリギリ……アウト」

パァン!
悠「平手っ?!」

摩耶「残念、アウトだったね。」

悠「打たれるだけで済んだからよかったのかもしれない」

摩耶「悠君も凄くタフになってきたよね。回復速度+20くらい」

悠「根性のスキルもつけといてくれ」

神姫「それなら本気でぶってもいいわね。死ぬことは無いし」

悠「痛いのは痛いですYO」

千世子「ロマンチックなイブってどんななのだ?」

悠「そりゃ……どんなだろう」

雨「模範回答も無いのかよ!」

悠「テンプレ的になこといったら夜景見にいくとかかな?」

千世子「UFO探しに?」

悠「そうきたか……。」

摩耶「イルミネーションは光ってそうだけどね。」

雨「未確認飛行物体ならまんま、そこにいるじゃない」

義鷹「あー?」

摩耶「飛行を除いたらこっちだって」

悠「誰が未確認物体だ。みんな確認しまくってるだろ。」

亘理『よいしょーっと』

義鷹「なんだ……それ」

亘理『モミの木。メフィ先生がくれた』

悠「いわくつきとか呪われた……って、オチじゃないよな?」

亘理『普通のモミの木だって、飾り付けしよーよ』

悠「めんどくさ……」

亘理『うるる…』

悠「わーったよ…。でも、オーナメントあるのか?」

亘理『オーガ?』

悠「鬼なんかいっとらん。オーナメント飾りのことだよ」

亘理『わたしは持ってない』

悠「……」

むに~
亘理『いひゃい!いひゃいょ!!』

摩耶「手持ちの小物でも吊るしてみる?」

神姫「小物ったって……キーホルダーくらいしかないわよ」

悠「意外にスティッチ……」

神姫「なに?」

悠「お、おれはじゃあ財布につけてるにゃんパイアのストラップ飾ろうかな」

後楽「酒瓶ならあるぜ」

悠「引っ込んでろ」

なのは「じゃあ、私はレイジングハートを……」

フェイト「なのはがそれならバルディシュを……」

要「飾っちゃダメです?!」

悠「クリスマス雰囲気無いな……雨、綿とか出せないか?」

雨「糸なら出せるけど」

神姫「買ってきた方がいいんじゃない?」

悠「誰が?」

神姫「……」

悠「あ、はい。僕ですね。」
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