ー奇談ー學校へ行こう4
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
雨「……」
悠「……」
悠「……」
雨「……なに?」
悠「雨ってさ……目まん丸だな。」
雨「急に何よ……気持ち悪い」
悠「ひどっ。褒めたのに……」
雨「ふふっ♪」
摩耶「ご機嫌~」
雨「べっに~」
悠「あいつ等、仲いいなぁ……」
亘理『テレパシー?』
悠「バカだなチンパンジーだよ」
神姫「もっと馬鹿ね。シンパシーでしょ」
悠「にっ!」
千世子「なぜか満足顔で笑ってるあんちんは置いといて、じゅぎょー開始なのだ。」
【夜行さん】
特定の日に現れる妖怪
悠「おれも月一でゴリラ妖怪が必ず現れるんだよな……。」
亘理『義鷹みたいなの?』
義鷹「誰がゴリラだ」
悠「義鷹は……獣って感じだな」
義鷹「そりゃそうだろ」
悠「ただビジュアル系だよな。」
義鷹「それ、馬鹿にしてんのか?」
悠「イケメンってんだよ。バーカ!!」
神姫「褒めるか嫉妬するかどっちかにしなさいよ」
千世子「妖怪たちが深夜の街を練り歩く現象を「百鬼夜行」というのだ。この行列に出逢った人間は、近いうちに死んでしまうといわれたのだ。そのため昔の人々は百鬼夜行が行われる夜は、街の外を出歩かないようにしていたのだ。」
摩耶「拳二さんは妖怪じゃないけどね。ヤクザではあるけど」
亘理『悠ちゃんの交友関係が気になるわぁ』
揺光【気になるのは女関係じゃろ】
亘理『それも……ありゅ』
揺光【コンコン♪初のぅ初のぅ。】
千世子「この「百鬼夜行」の語源になったといわれるのが、おもに四国北東部の徳島県に伝わっている妖怪「夜行さん」なのだ。夜行さんは一つ目でヒゲをたくわえていて、手に毛の生えた鬼の姿をしているのだ。深夜になると「首切れ馬」という首のない馬に乗り、街をうろつきまわるというのだ。」
摩耶「悠君の女性関係は……とても残念だね」
亘理『残念?!』
摩耶「本人がアレだからね。いろいろダメなんだよ」
亘理『あー……』
千世子「街を歩く夜行さんに出会った人間は、地面に投げつけられるか、最悪の場合は首切れ馬に蹴り殺されてしまうのだ。もしも夜行さんに出会ってしまったら、地面にひれ伏して、草履を頭のうえにおけば助かるといわれているのだ。」
神姫「投げつけられる前にぶっ倒せばいいんじやないかしら?」
悠「首切り馬は?」
神姫「馬だって生きものでしょ。首が無いだけで」
悠「確かに熊や牛に比べたらマシかもしれないが……馬に踏まれたり蹴られたりはシャレにならないぞ」
神姫「悠は蹴られ馴れてるでしょ?」
悠「馴れてないし。なんで?」
神姫「ひとの恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られてなんとやら」
悠「おれは人の恋路は邪魔しないっーの。むしろ、応援するキューピット的な男だ。」
神姫「ここは爆笑する場面?無言でグーパンチブチ当てる場面?」
悠「もちろん、殴られる場面はお断りだし。どうせなら、神姫の爆笑を凄く見てみたいです。」
神姫「じゃ、脛骨粉砕ね。」
悠「超悪化した?!」
千世子「ただし同じ徳島県でも、県の北西部にある三好市には、恐ろしいというよりもほほえましい行動をする夜行さんがいるのだ。三好市の夜行さんは節分の夜、食事の話しをしている人間の前にあらわれ、手を差し出してオカズをねだるというのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ」
悠「ヨネスケか……」
摩耶「突撃隣の晩ごはーん!」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
雨「……」
悠「……」
悠「……」
雨「……なに?」
悠「雨ってさ……目まん丸だな。」
雨「急に何よ……気持ち悪い」
悠「ひどっ。褒めたのに……」
雨「ふふっ♪」
摩耶「ご機嫌~」
雨「べっに~」
悠「あいつ等、仲いいなぁ……」
亘理『テレパシー?』
悠「バカだなチンパンジーだよ」
神姫「もっと馬鹿ね。シンパシーでしょ」
悠「にっ!」
千世子「なぜか満足顔で笑ってるあんちんは置いといて、じゅぎょー開始なのだ。」
【夜行さん】
特定の日に現れる妖怪
悠「おれも月一でゴリラ妖怪が必ず現れるんだよな……。」
亘理『義鷹みたいなの?』
義鷹「誰がゴリラだ」
悠「義鷹は……獣って感じだな」
義鷹「そりゃそうだろ」
悠「ただビジュアル系だよな。」
義鷹「それ、馬鹿にしてんのか?」
悠「イケメンってんだよ。バーカ!!」
神姫「褒めるか嫉妬するかどっちかにしなさいよ」
千世子「妖怪たちが深夜の街を練り歩く現象を「百鬼夜行」というのだ。この行列に出逢った人間は、近いうちに死んでしまうといわれたのだ。そのため昔の人々は百鬼夜行が行われる夜は、街の外を出歩かないようにしていたのだ。」
摩耶「拳二さんは妖怪じゃないけどね。ヤクザではあるけど」
亘理『悠ちゃんの交友関係が気になるわぁ』
揺光【気になるのは女関係じゃろ】
亘理『それも……ありゅ』
揺光【コンコン♪初のぅ初のぅ。】
千世子「この「百鬼夜行」の語源になったといわれるのが、おもに四国北東部の徳島県に伝わっている妖怪「夜行さん」なのだ。夜行さんは一つ目でヒゲをたくわえていて、手に毛の生えた鬼の姿をしているのだ。深夜になると「首切れ馬」という首のない馬に乗り、街をうろつきまわるというのだ。」
摩耶「悠君の女性関係は……とても残念だね」
亘理『残念?!』
摩耶「本人がアレだからね。いろいろダメなんだよ」
亘理『あー……』
千世子「街を歩く夜行さんに出会った人間は、地面に投げつけられるか、最悪の場合は首切れ馬に蹴り殺されてしまうのだ。もしも夜行さんに出会ってしまったら、地面にひれ伏して、草履を頭のうえにおけば助かるといわれているのだ。」
神姫「投げつけられる前にぶっ倒せばいいんじやないかしら?」
悠「首切り馬は?」
神姫「馬だって生きものでしょ。首が無いだけで」
悠「確かに熊や牛に比べたらマシかもしれないが……馬に踏まれたり蹴られたりはシャレにならないぞ」
神姫「悠は蹴られ馴れてるでしょ?」
悠「馴れてないし。なんで?」
神姫「ひとの恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られてなんとやら」
悠「おれは人の恋路は邪魔しないっーの。むしろ、応援するキューピット的な男だ。」
神姫「ここは爆笑する場面?無言でグーパンチブチ当てる場面?」
悠「もちろん、殴られる場面はお断りだし。どうせなら、神姫の爆笑を凄く見てみたいです。」
神姫「じゃ、脛骨粉砕ね。」
悠「超悪化した?!」
千世子「ただし同じ徳島県でも、県の北西部にある三好市には、恐ろしいというよりもほほえましい行動をする夜行さんがいるのだ。三好市の夜行さんは節分の夜、食事の話しをしている人間の前にあらわれ、手を差し出してオカズをねだるというのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ」
悠「ヨネスケか……」
摩耶「突撃隣の晩ごはーん!」