ー奇談ー學校へ行こう4

ー壱階休憩所ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「寒いっ」

義鷹「そうか」

悠「そっけない返事だな」

義鷹「どうにもできない事をいいあっても仕方ないだろ」

悠「そんな根本的なこといってくれるなよ」

義鷹「じゃあ、形態変化して体毛で覆えばどうだ」

悠「はい無理」

義鷹「じゃ、諦めて冬を満喫しろ」

悠「……」

亘理『義鷹は寒くないの?』

義鷹「このくらいならな」

悠「羨ましいわぁ……。」

冥「ふー……寒いニャ」

悠「管理人ちゃんも寒いのはダメか」

冥「あったかい方が好きナ」

悠「だよなぁー。よかったら肉きゅう触らせてくれない?」

冥「寒いときは敏感だからダメナ♪」

悠「うーむ、自然な流れでイケるかと思ったがやはりガードが堅い。まるでグラビモスだ」

亘理『心眼ないと刃が通らないぢゃん』

悠「あの堅さはダメだったなぁ。まぁ、最終的に覇弓でハメ殺しだったけど。高台居たら無敵だったし」

美兎「はぁー肩こったわぁ」

冥「お疲れ様ナ。」

悠「原稿書いてたのか?」

美兎「やっーと終わったわ。これでしばらく休みーー。」

悠「新作出るのか、楽しみだなこりゃ」

亘理『あんなエロいの読んで楽しい?』

悠「エロいけどコメディ調が強くて面白いぢゃん」

美兎「アンタってアレで抜いたりするの?」

悠「……普通に一読者として楽しんでるけど」

亘理『な、なにきいてんのよっう///』

義鷹「どれだけ動揺してんだよ」

美兎「読者の感想としてでいいのよ。私的にゃあ別に好きなもん書いて仕事になってるんだからいんだけどさ。読者の生の声は聞きたい物なのよ」

悠「おれのプライベート事情にかかわるから深く掘り下げてはいわないけど、十分満足してる」

美兎「そっ。」

亘理『ドすけべぇ!もーもーもー!』

悠「痛っ、何なんだよ」

亘理『こっちのセリフだよ!』

悠「えぇ……」

美兎「相変わらず、ズレ違ってるわね」

義鷹「これで正常なんだろ」

悠「そんなにズレてないだろ。ボケとツッコミの割合がボケが割増しなだけで」

美兎「そういう意味じゃないんだけど」

悠「どういう意味だ?」

亘理『わかれよ!!』

悠「分からないから珍しく聞いたのに怒られたよ」

義鷹「ひゃはっ。」

亘理『笑うな!!』

悠「なぁ、管理人ちゃん。どう思う?…管理人ちゃん?」

冥「すぅ……すぅ……」

悠「あら、寝てる」

美兎「猫だからね。コタツで丸くなるのよ」

悠「すげぇ納得できたわ。……美兎は?」

美兎「コタツで寝ると風邪ひくじゃん」

悠「いきなり人間くさくなった……」
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