ー奇談ー學校へ行こう4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「あーサムスン……」

神姫「今日は本当に寒いわね……。」

摩耶「だねー」

冥「皆さん、よかったら温かい飲み物どうぞなのナ。各種用意してありますニャ」

亘理『あたしココアー』

千世子「千世子もココアがいいのだ」

なのは「私もココアがいいの」

フェイト「私もココアで」

要「俺はホットコーヒー貰うよ」

悠「おれもコーヒー貰おうかな。」

神姫「はい、冷たいの」

悠「あれれー?」

摩耶「ぼく暖かいお茶もらえる」

冥「どうぞなのナ。義鷹は何がいいのナ?」

義鷹「酒」

冥「甘酒ならあるニャ」

揺光【あ、甘酒とな】

後楽「がーん……」

悠「飲兵衛妖怪が一同に肩を落とした」

灼羅「甘酒もいい塩梅じゃ」

悠「おれだけ飲めば飲むほど身体が冷えていく……」

摩耶「仕方ないよ。ホットコーヒーっていわなかったんだもん」

悠「世間はおれに対して厳しくないか?」

摩耶「渡る世間は鬼ばかりだね」

悠「世知辛いなーしょっぱいなー」

千世子「コーヒーしょっぱいのだ?」

悠「コーヒーはしょっぱくねーよ。苦み走ったいい味だよ」

千世子「苦いのが美味しいなんて変なのだ。」

悠「苦味の中に酸味とか渋みとか香りとか……色々あるんだよ。苦いのがダメとか子供だな」

千世子「子供じゃないのだー!じこしゅちょーなのだ」

悠「自己主張がまかり通ると思うなよ」

摩耶「まかり通してきた悠君がいうセリフじゃないけどね」

悠「どゆこと?!」

神姫「スープもあるのね」

冥「コーンポタージュと味噌汁とおしるこなのナ」

神姫「コーンスープもらえる?」

冥「どうぞ、どうぞニャ」

悠「冷たいのだな」

神姫「ひとに嫌がらせして恥ずかしくないの?」

悠「この言われようだよ……」

摩耶「今のは悠君が悪いよ」

悠「おれが悪くないときを教えてくれ。」

摩耶「個人的には悪くないと思ってあげたいんだけど、世間的には悪いから……」

悠「おれは悪党か!」

摩耶「昨日ドラマしてたね。」

亘理『おしるこくださいな』

冥「お餅は入れますかナ?」

亘理『もらいま~す』

悠「管理人ちゃん、和菓子よかったら買わないか?割安で提供するけど」

冥「和菓子?」

悠「茶うけに良かったら卸すけど」

冥「お値段と品質次第で考えますニャ」

悠「じゃあ、サンプルとメニュー今度もってくるから考えといてくれ。」

亘理『悠ちゃんのお菓子ならあたし食べるよ~』

悠「ただで喰わす話しじゃなく、商売の話しだからな」

亘理『試食、試食♪』

悠「試食ならいっぱいされてるっーの」

亘理『また、女かコノヤロー!』

悠「意味の分からんキレ方すんな!!」
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