ー奇談ー學校へ行こう4
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
千世子「うーむ……」
灼羅「難しい顔してどうしたのじゃ」
千世子「最近じゅぎょー中のコントが多いからノート提出させてみたのだ」
灼羅「私語ではなくてコントなんじゃな」
千世子「みんなきちんとノート取ってるのだ。」
悠「おれはやる事はそこそこにやって騒ぐ男だぜ」
雨「そこそこかよ」
悠「完璧では無いけど決して不備がある訳ではない程度だ」
神姫「あたりさわりは無いっていうのが一番めんどうなタイプなのよね。」
悠「10なら5、松竹梅なら竹、強中弱なら中、難しい普通やさしいなら……」
神姫「うっさい」
悠「そうだぞ!」
雨「私じゃねぇーょ!!」
悠「ねぇー→ょ↑なんだな。ちなみに神姫さん、お願いします」
神姫「ねぇー↓よ↓」
悠「おぉ……ドス利いてるわ。ドス神姫だわ」
神姫「なに?」
悠「あ、スイマセン」
灼羅「茶番がひと段落した今がチャンスじゃぞ」
千世子「それじゃあ昨日の続きからなのだ。天狗に気にいられた人間は、天狗から剣術を教わったり、人間離れした怪力を授かる事があるのだ。平安時代に活躍した「牛若丸」こと源義経は、幼いころに天狗に育てられ、剣術を教わったという言い伝えがあるのだ。」
揺光【天狗と言えば……】
悠「いえば?」
揺光【……】
悠「……」
揺光【……】
雨「なんもないのかよ!!」
千世子「天狗に会いたい場合は、日本各地にある「天狗松」や「天狗杉」と呼ばれる木のありかへ行ってみるのだ。これらの木はどれも樹齢数百年の立派な木ばかりで、民衆は、天狗はこのような立派な木に住んでいると考えたのだ。」
揺光【うーむ、何にも思い浮かばなかった】
悠「っか、有名妖怪なのに何にも思い浮かばないってどうなんだよ」
雨「でも、私も天狗は見たことないわ」
悠「義鷹は?」
義鷹「昔三匹喰ったな。烏天狗一匹と白狼天狗二匹」
揺光「鶏肉味か?」
義鷹「忘れた」
悠「ドン引きだよ!!」
千世子「天狗は神通力でさまざまな怪現象を引きおこすことができるといわれてるのだ。天狗が引き起こす怪現象のほとんどは山の中で起きるのだ。たとえば「天狗のつぶて」は、山の中でいきなり大量の石が転がって来る現象なのだ。ところが直後に地面を見ても、降ってきたはずの石ころはどこにも見当たらないというのだ。」
なのは「今日は私をショートコントに混ぜてください」
悠「じゃあ、フェイトにバインドかけて鞭とか振るってみようか」
要「お前にバインドかけて井戸に落としてやるよ」
悠「おれ、自分が束縛されるのは嫌なんだよね。」
千世子「山の中から、斧や鋸などで木を切り倒す音が聞こえることがあるのだ。これは「天狗倒し」という現象で、後日音がした場所に行ってみると、実際に木が倒れているのだ。音を出したのが木こりなら、倒した木を持ちかえるはずなのだが……。そのほかにも、突然大きな声で呼ばれたり笑われたりする「天狗笑い」、山の中で音楽が聞こえてくる「天狗太鼓」「天狗囃子」など、天狗の仕業だといわれている怪奇現象は多いのだ。今日はここまでなのだ!」
悠「……」
なのは「悠さん?」
『ケラケラケラ!』
なのは「えっ?」
悠「あ、「天狗笑い」できた。」
要「お前本当に人間か?!」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
千世子「うーむ……」
灼羅「難しい顔してどうしたのじゃ」
千世子「最近じゅぎょー中のコントが多いからノート提出させてみたのだ」
灼羅「私語ではなくてコントなんじゃな」
千世子「みんなきちんとノート取ってるのだ。」
悠「おれはやる事はそこそこにやって騒ぐ男だぜ」
雨「そこそこかよ」
悠「完璧では無いけど決して不備がある訳ではない程度だ」
神姫「あたりさわりは無いっていうのが一番めんどうなタイプなのよね。」
悠「10なら5、松竹梅なら竹、強中弱なら中、難しい普通やさしいなら……」
神姫「うっさい」
悠「そうだぞ!」
雨「私じゃねぇーょ!!」
悠「ねぇー→ょ↑なんだな。ちなみに神姫さん、お願いします」
神姫「ねぇー↓よ↓」
悠「おぉ……ドス利いてるわ。ドス神姫だわ」
神姫「なに?」
悠「あ、スイマセン」
灼羅「茶番がひと段落した今がチャンスじゃぞ」
千世子「それじゃあ昨日の続きからなのだ。天狗に気にいられた人間は、天狗から剣術を教わったり、人間離れした怪力を授かる事があるのだ。平安時代に活躍した「牛若丸」こと源義経は、幼いころに天狗に育てられ、剣術を教わったという言い伝えがあるのだ。」
揺光【天狗と言えば……】
悠「いえば?」
揺光【……】
悠「……」
揺光【……】
雨「なんもないのかよ!!」
千世子「天狗に会いたい場合は、日本各地にある「天狗松」や「天狗杉」と呼ばれる木のありかへ行ってみるのだ。これらの木はどれも樹齢数百年の立派な木ばかりで、民衆は、天狗はこのような立派な木に住んでいると考えたのだ。」
揺光【うーむ、何にも思い浮かばなかった】
悠「っか、有名妖怪なのに何にも思い浮かばないってどうなんだよ」
雨「でも、私も天狗は見たことないわ」
悠「義鷹は?」
義鷹「昔三匹喰ったな。烏天狗一匹と白狼天狗二匹」
揺光「鶏肉味か?」
義鷹「忘れた」
悠「ドン引きだよ!!」
千世子「天狗は神通力でさまざまな怪現象を引きおこすことができるといわれてるのだ。天狗が引き起こす怪現象のほとんどは山の中で起きるのだ。たとえば「天狗のつぶて」は、山の中でいきなり大量の石が転がって来る現象なのだ。ところが直後に地面を見ても、降ってきたはずの石ころはどこにも見当たらないというのだ。」
なのは「今日は私をショートコントに混ぜてください」
悠「じゃあ、フェイトにバインドかけて鞭とか振るってみようか」
要「お前にバインドかけて井戸に落としてやるよ」
悠「おれ、自分が束縛されるのは嫌なんだよね。」
千世子「山の中から、斧や鋸などで木を切り倒す音が聞こえることがあるのだ。これは「天狗倒し」という現象で、後日音がした場所に行ってみると、実際に木が倒れているのだ。音を出したのが木こりなら、倒した木を持ちかえるはずなのだが……。そのほかにも、突然大きな声で呼ばれたり笑われたりする「天狗笑い」、山の中で音楽が聞こえてくる「天狗太鼓」「天狗囃子」など、天狗の仕業だといわれている怪奇現象は多いのだ。今日はここまでなのだ!」
悠「……」
なのは「悠さん?」
『ケラケラケラ!』
なのは「えっ?」
悠「あ、「天狗笑い」できた。」
要「お前本当に人間か?!」