ー奇談ー學校へ行こう4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

義鷹「王手」

雨「くっ……急に強くなったわね。」

義鷹「ほとんど毎日、あそこに居るピエロとやってたからな。イヤラシイ手口になれて来たのさ」

悠「ピエロって久しぶりにいわれた。」

神姫「「ピ」はいらないんじゃない?」

悠「エロ、こりゃまいったね。HAHAHA~」

神姫「馬鹿っていうか、大馬鹿ね」

千世子「あんちんはバカだなぁなのだ。」

悠「よーし、くすぐりの刑かデコピンかの二択だ選ばしてやる。」

千世子「くっ……」

悠「くすぐりか?声がでなくなくなるまで笑いつづけてもらうぞ」

千世子「で……」

悠「デコピンか脳震盪は覚悟しろよ。自分の指が折れる覚悟でブチ込むからな」

千世子「……」

神姫「子供相手に止めなさいよ。」

亘理『そうだぞー』

要「このカス!」

悠「ちょっとした冗談だん…っか、今最後すっげぇ酷くなかったか?」

千世子「じゃ、コントが終わったところでじゅぎょーするのだ。」

【天狗】
中国生まれの日本育ち

悠「なんだか、最近どこでもおれとの会話=ショートコントと思われてる気がする」

亘理『ギャラいくら?』

悠「月に千五十円」

亘理『安っシングルCD一枚と同じぢゃん』

悠「売れっ子じゃないもんでね。」

千世子「妖怪研究家には、何百、何千と存在する妖怪のうち、特に有名な三種の妖怪を「日本の三大妖怪」と呼ぶ事があるのだ。その三体とは鬼、河童、そして今回じゅぎょーする「天狗」なのだ。」

悠「神姫くらいになると月五億くらいの稼ぎだぞ」

亘理『すげぇっー。』

神姫「ちょっと」

悠「あ、はい。」

神姫「私がそんな安い女にみえるの?」

悠「ひゅー!さっすがぁー!」

亘理『くっ……私もあんなこといえるようになりたぃっ!!』

要「なんなんだ……」

千世子「さらに、この三大妖怪の中でも天狗は特別な存在ともいえるのだ。鬼や河童が中国やインドなどの妖怪に影響を受けて姿や能力を変えるのに対して、天狗はその由来こそ中国にあるものの、日本に入ってからは外国の影響をあまり受けてないからだなのだ。天狗は日本の険しい山が育てた、日本のオリジナル妖怪なのだ。」

フェイト「……」

悠「ん?フェイトもショートコントに混ざりたいのか?」

フェイト「えっん…えーと、できますか?」

神姫「その娘に面白い事が出来るなんて微塵も思えないんだけど」

悠「オブラートに包んであげろよ!」

神姫「包んだわよ」

悠「包んてそれかぁー」

フェイト「あれ、すごく失礼なこといわれた」

要「……ショートコントになってるのか?」

千世子「天狗の外見は、お祭りでかぶるお面などでよく知られているとおりなのだ。顔は真っ赤で、鼻が「高い」というよりは「長く」伸びているのだ。背中には鳥の羽が生えている者と生えていないものがあるのだが、どちらも神通力で自由に空を飛ぶ事ができるのだ。」

フェイト「もっとやってみてもいいですか?」

悠「いいぞ。じゃあ、おれがセクハラするから受け入れてくれ。」

ゴンッ!!
亘理『ただのセクハラだろそれ。』

悠「うぇへへ、フェイトちゃんパンツ何色~」

亘理『動じてない……だと?!』

フェイト「なのはと一緒ではいてません」

要「ブッ……」

悠「予想外っかなんだとぉー?!」

なのは「フェイトちゃん、私履いてるよ?!」

フェイト「そうなんだ。なのはのパンツいつも見えないからてっきりミニの時は履いてないのかと」

悠「あーテレ東規制だな。パンツはNG、けど映画とか薄い本ならバンバン見えてるから……」

要「メタ過ぎだろ!?」

千世子「服装は、修験道という宗教の修行者「山伏」が着る服とまったく同じものなのだ。腰には兵法の奥義書「虎の巻」を携え、手には、山伏と同じように「錫杖」という杖や、ホラ貝という巨大な貝で作った笛、羽で作った団扇を持っているというのだ。肩には藁などで編んだ雨具「蓑」を身につけていることもあるのだ。この蓑には着ている者の姿を見えなくする効果があり、「隠れ蓑」という語源にもなったのだ。今日のじゅぎょーはここまでなのだ。」

悠「ちなみにマジで履いてないの?」

フェイト「履いてますよ」
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