ー奇談ー學校へ行こう3
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
千世子「昨日で関東地方の妖怪が終わって今日からは甲信越・北陸の妖怪のじゅぎょーに入るのだ。」
悠「甲信越・北陸の県は?」
亘理『山梨、長野、新潟……だっけ?』
悠「富山さんと石川さんと福井さんはどこにいった?」
亘理『義鷹が食べた。』
義鷹「なんだとコラ!!」
フェイト「ぷふっ……。」
なのは「フェイトちゃん、面白かったの?」
フェイト「コクコク。」
千世子「山も険しい甲信地方と「荒海」日本海に面した北陸地方をひとつにまとめたのだ。」
揺光【山に住む妖怪ならば、東北が本場と言って善かろうの。厳しい自然を象徴するような恐ろしい妖怪が多い地区であるが、なかにはふざけた姿の妖怪もおるのが面白い】
千世子「それじゃあ、じゅぎょー開始なのだ。」
【鎌鼬】
カマですっぱり!通り魔妖怪
悠「神姫も出せるよな真空の刃」
神姫「私が出してるのは衝撃の波よ。」
悠「弩躬の弓とは違うんだよな?」
神姫「鳥居の弓自体は氣の力じゃ無い物。氣で固められた「水」や「土」を弾にする技術が持ち味よ。蒼龍の爪の特徴はキレ。」
千世子「外出から帰って服を脱いだら、いつの間にか切り傷ができていた、などという経緯は無いだろかなのだ?もし傷の原因がわからず、痛みもなくできた傷ならば、その傷は妖怪「鎌鼬」のしわざかもしれないのだ。」
悠「キレ?」
神姫「聞きたいの?」
悠「まぁ、教えてくれるなら」
神姫「頭を下げてお願いしますは?」
がたっ……スッ!
悠「お願いします」
神姫「このキレはスピードや瞬発力のことでなくて、静止状態から瞬時にトップスピードに達する加速と、トップスピードを瞬時に静止状態に戻すフル・ブレーキング能力の事よ。別名「0-100-0(ゼロ-マックス-ゼロ)」よ。過酷な運動の核となるのは柔らかく強靭な太腿の筋肉群ね。」
悠「ほむ……らは可愛い、じゃなくて、ふむ。つま先から拳の先に氣を送りこんで空気を叩いて撃つ弾針剄に対して、零状態から極限状態の手刀を放って、止めることで真空の刃が発生する訳か……」
神姫「刃じゃなくて爪よ。」
千世子「鎌鼬は、おもに甲信地方に伝わる妖怪なのだ。旋風にのってあらわれ、鋭い刃物のようなもので、人間に切り傷を負わせると伝えられているのだ。江戸時代には、多くの人が鎌鼬の被害にあったという記述があるのだ。」
神姫「蒼龍は弾針剄より出しやすいけど、太ももの負担は半端ないし、100-0-100が成功しないと出ないし、射程も短く切れ味も無いナマクラになるわ。」
悠「なるほど」
神姫「まぁ、動きは弾針剄のベースにして、とにかく下半身を鍛えなくちゃダメね。勿論ただ硬いだけのガチガチな筋肉じゃダメ。しなやかで俊敏性の高い筋肉をつくらないと。」
悠「いわれてみたら神姫の太ももはスラッとしてるな。新みたいにムチムチな感じでじゃない。」
神姫「……」
キュ……パァン!!
悠「ぐあああっっ?!正中線、真いっちょくに切られた!!」
千世子「えーと……あんちんが騒がしいから今日はここまでなのだー。」
ダラダラダラダラ……
悠「もっと心配して!!」
義鷹「お前顔切れて血でてっぞ」
悠「うぇーん、また傷できた!!」
神姫「……もっと深く切るつもりだったのに」
悠「うぉい!!」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
千世子「昨日で関東地方の妖怪が終わって今日からは甲信越・北陸の妖怪のじゅぎょーに入るのだ。」
悠「甲信越・北陸の県は?」
亘理『山梨、長野、新潟……だっけ?』
悠「富山さんと石川さんと福井さんはどこにいった?」
亘理『義鷹が食べた。』
義鷹「なんだとコラ!!」
フェイト「ぷふっ……。」
なのは「フェイトちゃん、面白かったの?」
フェイト「コクコク。」
千世子「山も険しい甲信地方と「荒海」日本海に面した北陸地方をひとつにまとめたのだ。」
揺光【山に住む妖怪ならば、東北が本場と言って善かろうの。厳しい自然を象徴するような恐ろしい妖怪が多い地区であるが、なかにはふざけた姿の妖怪もおるのが面白い】
千世子「それじゃあ、じゅぎょー開始なのだ。」
【鎌鼬】
カマですっぱり!通り魔妖怪
悠「神姫も出せるよな真空の刃」
神姫「私が出してるのは衝撃の波よ。」
悠「弩躬の弓とは違うんだよな?」
神姫「鳥居の弓自体は氣の力じゃ無い物。氣で固められた「水」や「土」を弾にする技術が持ち味よ。蒼龍の爪の特徴はキレ。」
千世子「外出から帰って服を脱いだら、いつの間にか切り傷ができていた、などという経緯は無いだろかなのだ?もし傷の原因がわからず、痛みもなくできた傷ならば、その傷は妖怪「鎌鼬」のしわざかもしれないのだ。」
悠「キレ?」
神姫「聞きたいの?」
悠「まぁ、教えてくれるなら」
神姫「頭を下げてお願いしますは?」
がたっ……スッ!
悠「お願いします」
神姫「このキレはスピードや瞬発力のことでなくて、静止状態から瞬時にトップスピードに達する加速と、トップスピードを瞬時に静止状態に戻すフル・ブレーキング能力の事よ。別名「0-100-0(ゼロ-マックス-ゼロ)」よ。過酷な運動の核となるのは柔らかく強靭な太腿の筋肉群ね。」
悠「ほむ……らは可愛い、じゃなくて、ふむ。つま先から拳の先に氣を送りこんで空気を叩いて撃つ弾針剄に対して、零状態から極限状態の手刀を放って、止めることで真空の刃が発生する訳か……」
神姫「刃じゃなくて爪よ。」
千世子「鎌鼬は、おもに甲信地方に伝わる妖怪なのだ。旋風にのってあらわれ、鋭い刃物のようなもので、人間に切り傷を負わせると伝えられているのだ。江戸時代には、多くの人が鎌鼬の被害にあったという記述があるのだ。」
神姫「蒼龍は弾針剄より出しやすいけど、太ももの負担は半端ないし、100-0-100が成功しないと出ないし、射程も短く切れ味も無いナマクラになるわ。」
悠「なるほど」
神姫「まぁ、動きは弾針剄のベースにして、とにかく下半身を鍛えなくちゃダメね。勿論ただ硬いだけのガチガチな筋肉じゃダメ。しなやかで俊敏性の高い筋肉をつくらないと。」
悠「いわれてみたら神姫の太ももはスラッとしてるな。新みたいにムチムチな感じでじゃない。」
神姫「……」
キュ……パァン!!
悠「ぐあああっっ?!正中線、真いっちょくに切られた!!」
千世子「えーと……あんちんが騒がしいから今日はここまでなのだー。」
ダラダラダラダラ……
悠「もっと心配して!!」
義鷹「お前顔切れて血でてっぞ」
悠「うぇーん、また傷できた!!」
神姫「……もっと深く切るつもりだったのに」
悠「うぉい!!」