ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

千世子「今日もあんちんはお休みなのだ?」

摩耶「うーん、暫くは来れないかもしれないね」

神姫「何か知ってるみたいね。」

摩耶「んーん。知らないよ」

千世子「でも、なんとなく分かってたのだ。」

要「へーどして?」

千世子「昨日ハロウィンだったけど、お菓子を手渡してくれなかったのだ。あんちんが忙しくないならきっと手渡してくれたのだ。」

要「なるほど、そうやって好感度上げてるのか物で釣るなんて卑怯な」

神姫「なんの話ししてるのよ」

要「紳士！YESロリータ！NOタッチ！っていう精神の話しを……」

なのは「……」

フェイト「……」

要「今は後ろ振り向かないぞ絶対に!」

ガララ……

千世子「あんちん!」

後楽「お、何だ、何だ、皆でおじさんを見つめて、そんなに皆おじさんのことが好きなのか」

亘理『空気読め馬鹿』

後楽「おじさん、ダッチワイフ(空気嫁)より生娘がいいな」

摩耶「うわー、酷いセクハラ」

なのは「空気嫁?」

フェイト「生娘ってなんですか?」

要「そんな事は知らなくていいんだよ。あの狸は殺すか。」

神姫「そうね。賛成だわ。」

悠「物騒な話ししてるが、おれもその意見に賛成だな。」

義鷹「調子はどうだ?」

悠「ボチボチ、めちゃくちゃ首痛いけど」

「「「……あーー!!」」」

悠「あー?」

要「なんで居る?」

悠「御挨拶だな。ここはおれの席だぞ。」

要「じゃなくて!!」

摩耶「病院は?」

悠「退院した。摩耶には世話になったみたいだな。崇から聞いたよ」

摩耶「ううん。僕はなにもしてないよ。」

後楽「おじさんにお礼は無いのか?」

悠「なんで?」

後楽「あーれー……。」

神姫「勝ったのね」

悠「辛勝だったけどな。それより、一日遅れたけど、子ども組にはハロウィンのお菓子をあげよう。」

千世子「二回目だけどいいのだ?」

悠「サービスだ。」

なのは「ありがとうなの!」

フェイト「ありがとうございます」

摩耶「わーい!」

雨「私も?」

灼羅「まて、なぜ、わっちゃにも菓子を渡す?」

悠「見た目かな。」

灼羅「コォラ!!」

要「またもややられた!!」

悠「お菓子の中身は、パンプキンクッキーとカップケーキ。それとパンプキンプリンだ。」

灼羅「ま、まぁ、突き返すのも悪いしいただくのじゃ」

亘理『悠ちゃんのおかし……。』

悠「まぁ、他の奴らには余ったかぼちゃで天ぷらを揚げて来たけど喰うか?」

義鷹「……冥から、酒と他のつまみ貰ってくる。」

神姫「酒盛りになりそうね」