ー奇談ー學校へ行こう3

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠(負傷)「ちぇーき……。」

義鷹「なんだ、色男になってるじゃねぇか」

悠(負傷)「あー、何でどいつもこいつも、猫も杓子もひとが顔に包帯巻いてたらいい男扱いするんだろうな!あーもーこの(負傷)邪魔だし」

ポイっ⌒(負傷)

義鷹「異次元的なことし出すなよ」

悠「妖怪が常識的な事いうなよ…。」

神姫「なんだ、元気そうね。」

悠「どーもー。崇から聞いたよ。がりゅーき何かノリで来てくれて神姫はめんどいから帰るって帰ったらしいな?」

神姫「わざわざ新宿まで行くなんて嫌だったもの。それにアレだけの人間が行ったなら私は必要なかったでしょ」

悠「あー……なんか、知らん奴とか混じって乱戦状態だったしな。つか、がりゅーどしてる?」

神姫「……「悠を護れなかったのは己の鍛錬が足りなかったからだ。」っていってトレーニング量今までの倍にしてたわよ」

悠「適当なところで止めさせといてくれ…。」

神姫「自分ででいいなさいよ。悠お兄ちゃん」

悠「ぐぬぅ…」

摩耶「アバラ二本?」

悠「一本。あとは下顎と眼の中にヒビと骨折。手足ともに軽度の捻挫と炎症に全身くまなく皮下出血」

花描「派手にボロボロだな」

悠「あー……あと頬っぺたの肉抉られた。」

亘理『私もかじったことないのに?!』

悠「かじる気だったのかよ……。おれはかじられる側じゃないぞ」

亘理『悠ならかじっていいよ』

悠「今は口開くのもキツイからいい。それに先に要ちんの耳をかむのがあるし」

要「咬まんでいい!ていうか、入院してなくていいのか?」

悠「してたわい。昨日一泊」

要「セツコ、それ、入院とちゃう。お泊まりや」

摩耶「ほたーるのひーかーりーまどのー」

雨「ホタルの墓だしね。光じゃないしね」

灼羅「なぜ、助けてやらんかった?」

揺光【コンコン♪否ことを、妾が手を貸すのは「理不尽な死」のみよ。仮に殴り合いで死のうと妾の範囲外じゃ。それに、そんなことをしてもこやつは喜ばんし。のぅ?】

悠「ふひゃへぁ。」

義鷹「なんちゅう返事だよ」

摩耶「返事にもなってなかったけどね。ただの笑い声」

雨「笑い声でもないでしょ?!」

千世子「そんな身体でじゅぎょーでれるのだ?」

悠「おう、ぴよこ。なに心配はいらん。無理なら来てないし」

摩耶「そーそー。バカは死ななきゃ治らいっていうしね。まーけど、死なないなら馬鹿のままだよね。」

悠「ふひゃへあっひゃ」

雨「どんどん気持ち悪くなるわね…」

神姫「気持ち悪さは初めから最大値振りきりよ」

悠「身体の傷より心の傷が広がっていってる気がする」

花描「そっちの方が頑丈だろ」

悠「おれのハートはクリープだよ。」

雨「もしかして、ナイーブっていいたいの?」

摩耶「ツッコミが板についてきたね。ともきくんに比べたらまだまだだけど」

悠「しかし、腹減った…」

千世子「ご飯食べてないのだ?」

悠「噛むと下顎に痛みが走るから流動食的なもんしか食ってない。主に点滴とか」

雨「流動食でもないし?!」

摩耶「瓦煎餅でよかったらあるよ?」

悠「わぁおガッチガチ!」
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