ー奇談ー學校へ行こう3

ー壱階休憩所ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

冥「でっかいお面なのナ」

忌野「ふー……ほぉー。こりゃまたみょうちくりんなモンを」

義鷹「それにな、アブネーのはブツだけじゃあねぇ。問題はメフィストの一号教室そのものだ。」

悠「っというと?」

義鷹「あんなカンジのヤベー大量のブツを収納するために異空間とつながっていて室内はすでに迷路化。迷ったら最後、餓死るぞ。」

悠「……」

義鷹「ぱくぱく」

メフィスト「フムン、そういえば、去年の大掃除の時見知らぬミイラが三体ホド……」

義鷹「ドロボーか?」

悠「……」

メフィスト「それはさておき、見てみませんかァ?ミーの「悪魔の美術館」タノシイヨ!!」

悠「カンベンしてください。」

亘理『おーー?なンだこりゃー?』

メフィスト「ンフーン!きょーみ持ちマシタネ亘理サン!スバラシイ!亘理サン!実に良い目をお持ちデス!!」

亘理『あ、コレ、センセーの?凄いね。』

義鷹「亘理に助けられたな。」

悠「ほ~…。」

ぼくは心の中で「亘理、ありがとう、ありがとう!」と、何度も繰り返し感謝しました。

メフィスト「コレはパプアニューギニアで発見された「マサライの神像」と呼ばれる「仮面」とも「楯」とも言われているモノでしてな。ちなみに「マラサイ」とは悪霊とも守護神ともいわれている強力な霊の名です。イヤー!知り合いの古美術商から「手におえんから引き取ってくれんか?」と言われた時にはコオドリしましたよ。ンフフフ」

忌野「!?」

亘理『!?』

冥「?」

義鷹「まーた…「左」の旦那からの回りモンか?わざわざ災難ねちこむなよなぁ…」

悠「それってドーユーコト?」

ボクの頭の中のモノが「ニゲタホウガイイヨ」と命令しています。

お面(冥)『ガォーーーー!!ニャ』

亘理『うおっ!!』

お面(冥)『ガォーー!!』

メフィスト「丁寧にあつかってくださいネ。カンリニンサーン。」

冥「あ。ぅギィニャーーー!!」

亘理『ひ?!』

悠「あー?」

義鷹「ん?」

ゴシャ!!

メフィスト「ンNoーーーー!!」

冥「「ヌルっ」てしたのニャア゛ーーー!!!」

忌野「な、何ンヤトォ!!」

メフィスト「貴重な文化遺産がアァァァ……?!ふおっ!?」

ずぞ…ずぞぞ…

悠「……なぁ、お面の裏になんか蛇みたいなのが玉になってるように見えるの気のせいか? 」

義鷹「あぁ、しかも盛りあがってきてるな……。」

ドドドドドドド!!

美兎「うっるさいぞ、こるぁーー!人が仕事してる時に楽しそうな事すんなーーー!!って、うぎゃー!何じゃそりゃーー!!」

お面【ずぞぞぞ…ずぞぞ】

冥「コワイニャー!コワイニャー!」
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