ー奇談ー學校へ行こう3

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「はぁはぁはぁはぁ……すぅー…はぁ…」

義鷹「どした?」

悠「忌野のジイさんに長ドスもってたら、お前が盗んだんかっー!って追い回された……管理人ちゃんが割って入ってくれなきゃ。おれ今ごろ、真っ二つだったよ」

義鷹「ひゃは、よかったな無事で」

悠「まったくだよ。はぁー……。」

美兎「適当に捨てといたらよかったのに」

亘理『あはは』

悠「そーいう訳にはいかんでしょう。っか、なんで、チャイナ服、なんで、セーラー服?」

亘理『いつかの体操着でメロメロ作戦が失敗したから、こっちで勝負してみたんさー』

美兎「私のはただの趣味」

悠「チャイナの方がいいかな」

亘理『なんですと!?はっ?!』
かびーん!

美兎「ふっ…」

亘理「み、みごとだな!しかし!美兎!自分の力で勝ったのではないぞ!そのチャイナの性能(?)のおかげだということを忘れるな!!」

美兎「負け惜しみを……。ふっ。」

義鷹「……」

悠「何の話だ……。っか、その制服って生前のか?なんか、今時でも通用しそうな感じだな。それで、外歩いてても違和感なさそうだ。」

亘理『そっか…』

美兎「だぁー!」
ガスっ!

悠「ぐへっ!」

美兎「おいおいちょっとは気ーーーつかえよ?あいつ(亘理)は籠りたくて、籠ってるんじゃないんだよ?おわかり?うん?悠君?ん?ん?」

悠「スイマセン」

亘理『いいよ、いいよ、別っつにー。そんなの言い出したら、テレビとか新聞見れないってさー。ただね、数十年も無断欠席してるんだなーとか、陸上部どうなったかなーって思っただけっすよ。へへへ……あと、思いっきり外走りたいなーとか。』

悠「……」

美兎「……」

亘理『へへへ…』

悠「あー……えと、そうだ。今日はこんなの持ってきたんだけど。」

美兎「なに、饅頭?」

悠「おれ、新宿で茶屋みたいなのしてるんだけど。新作の金時芋のあんこでつくって饅頭。試作品だけど食べてみてくれないか。ほら、亘理」

亘理『えー、悠が作ったの食べる食べる』

悠「義鷹は?」

義鷹「ひとつもらっとく」

美兎「へ、珍しっ。アンタが甘いものに手をのばすなんて。」

義鷹「まぁ、生肉のがいいけどな」

悠「しかたないな。じゃあ、僕の腕をお食べ」

義鷹「いいのか。じゃあね遠慮なく」

ぐぁぱっ!

悠「ぴいぃぃ!冗談、冗談です!怖い怖い!/Zx
怖い!!四つに開いてるのがめちゃくちゃグロい!!」

義鷹「冗談だ」

悠「ちょっと牙が触れてたし……っていうか、今頭割れたよね?」

義鷹「これくらいの形態変化で驚いてたら、俺の正体見たら目がつぶれるぞ」

美兎「再生中とかもグロいわよ」

悠「……顔猫にしたり出来る?」

義鷹「ひゃは、余裕だな。っか、首切り落とされても死なねェし」
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