ー奇談ー學校へ行こう

ー教室(12/2/夜)ー

昼からずっと廃校に入り浸っていた三人。
千世子は夕食の時間なので一度自宅に帰り。

残った二人はコンビニで適当に夕食を済ませて千世子が帰りをまっていた。

千世子「ただいまぁ!あんちん、まーやお待たせっ!」
悠「zzz…」

摩耶「あ、おかえり~」


摩耶の膝の上に頭を乗せて眠る悠。

千世子「あんちん、寝ちゃってる?」

摩耶「うん。実はねあのあと隣の教室ほとんどひとりで片付けてたんだよ」

千世子「あんちんすげぇー!」

摩耶「こーゆーことにはマメだからね。」

千世子「まーやとあんちんは仲良しだな。」

摩耶「僕は悠くんが好きだからね」

千世子「千世子もあんちん大好きだ!もちろん、まーやも!」

摩耶「あは、嬉しいな。」

悠「んんっ…お?」

千世子「あんちん、おはよ」

悠「あぁ、寝てたか。悪いな、摩耶膝借りて」

摩耶「悠くんにならいくらでも」

千世子は悠が座り直すのを確認してから、教卓の前に移動した。

千世子「それでは、じゅぎょーを始めます。きりーつ、礼、着席。今夜はこれです」

【ヒュドラ】
生息地域:ギリシャ
出典:ギリシャ神話

摩耶「あ、これは少し知ってるヘラクレスと戦うやつだよね。」

千世子「そうだ。斬っても斬ってもドンドン増える!でも有名だ!ドラゴンには複数の首を持つものが多いのはこれまでにも説明してきました。」

摩耶「強さの象徴とかだよね」

千世子「うむ、首の本数は二本、三本、七本などさまざまだが、もし一番首の多いドラゴンは誰かといえば、ギリシャ神話のヒュドラは無視できない。悠のあんちん、それはどうしてでしょうか?」

悠「ヒュドラの首の本数は、理論上無限大だからだ。」

千世子「正解です。「水蛇」という意味の名を持つヒュドラは、複数の首を持つ巨大な蛇だ。多くの場合沼の近くにある洞窟に住み、沼に近づく者や旅人を襲う習性がある。」

摩耶「蛇なのにドラゴン?」

悠「あとで説明してくれるよ。」

千世子「ヒュドラはすさまじい再生能力をそなえたドラゴン。たとえばヒュドラの首を切り落としても、その傷口からは新しい首がすぐに二本生えてくる。また、ヒュドラの首のうち真ん中のひとつは不死の力を持っており、いかなる方法でもこの首を殺すことはできなかった。」

摩耶「無敵チートだね」

悠「まぁ、竜だからな。存在がチートだよ」

千世子「なお、ヒュドラの首は九本とされることが多いが、伝承によって5~100、ものによっては1000本と大きなばらつきがある。」

摩耶「キングギドラも真っ青だね」

悠「アレは竜なのか怪獣なんだろうか…」

千世子「じゃあ、今日のじゅぎょーはここまで、明日は続きでヒュドラとヘラクレスとの大勝負や特殊能力について勉強します」

摩耶「はーい」

悠「うーす」
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