ー奇談ー學校へ行こう3

ー校門前ー

悠「お?」

冥「あ、ナマステなのナ」

悠「ちぇき。掃除してんのか?」

冥「そうニャ。普段は夜中にやってたけどもう堂々とお掃除できるのナ」

悠「姿を隠してた意味はなんなんだ?」

冥「最初逃げちゃったから何か今さらって感じがしたからかな?」

悠「疑問形で返されても……っか、もしかして此処等が妙に小奇麗なのは、ずっーと掃除してくれてたのか?」

冥「そうなのナ」

悠「マジか……。」

冥「ここは皆の場所であって、私の場所だから当然ニャ♪」

悠「なんてエライにゃんこちゃんなんだ。今度掃除手伝うよ」

冥「なーー♪ありがとなのナ」

悠「いえいえ、とりあえず中入りますか」

冥「ラジャなのナ」






ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

花描「ここも妖怪勢が増えたな」

雨「もともとは私達の場所だから増えたのはそっちよ」

千世子「ここは千世子の場所なのだ!千世子がずっと居たんだから!」

摩耶「でも……年期が入っているのは雨ちゃんだよね」

雨「ここに最初に居ついたのは冥よ。だって江戸より昔から居るのだもの」

要「江戸って江戸時代?!」

揺光【生きていたのがその辺りでも今の姿はまだごく数百年か最近じゃろ。】

なのは「数百年が最近てすごいの……」

悠「むしろ妖怪とか相手に歳の話を出すのが間違ってるのかもな」

揺光【見た目が良ければ善しじゃろ】

悠「そうだな。でもそれを言ったらここは華が多すぎてついつい目が踊っちゃうな」

亘理『あらやだ。狐と浮気ですかやーらーしーいー!』

悠「浮気もなにもおれには特定の相手が居ないからフリーだっーの」

摩耶「特定の相手がいないのと作らないのは違うよね」

花描「フラグクラッシャーだからな」

悠「妙な事いうなフラグ以前に相手がいないってんだよ!いわせんなバカ」

要「変態行動が酷過ぎるからだろ」

悠「ちげーし。変態じゃ無いし!!」

摩耶「そうだよ!」

悠「おう。摩耶いってやれ!」

摩耶「変態も入ってるけど、それ以前にデリカシーがないだけだ!」

悠「そうだ!」

要「あ、はい。そうですか」

花描「そういいきられたら仕方ないよな。」

揺光【心配せんでも妾が居るではないか】

悠「不良債権な気がしてならない」

揺光【最良物件の間違いじゃろコンコン♪】

神姫「悠本人がいわくつき物件見たいな物だからちょうど良い塩梅になるんじゃないの?」

悠「いわくつきじゃねぇよ。ちょっと欠陥住宅なだけだ。」

摩耶「悠君最近ネガティブキャンペーン中だね」
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