ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「ふぅ……」

摩耶「お疲れ？」
モミモミ…モミモミ…

悠「摩耶……なんだ、肩なんか揉んで」

摩耶「顔がお疲れに見えたからサービス？いや、ご奉仕？」

悠「後者はなんか背徳感があるな」

摩耶「嫌いじゃないでしょ」

悠「悪くはないな。あー…いい感じだ」

摩耶「じゃあ、続けたげよう」

悠「ありがと。」

花描「あの二人ってデキてる様にしか見えないんだよな」

要「悠ならあり得そうだから笑えない話だな。」

花描「そうか？悪くない組み合わせじゃないか。」

要「本気か？」

花描「悠の場合、大切なのは性別じゃなくフィーリングだと思うからな。」

雨「ズルルル……このカップ麺というのは偉大だわ。ズルルル…。」

神姫「食欲旺盛な蜘蛛ね。」

雨「この姿を維持すると、同等のエネルギー摂取は必要なのよ。アンタだって三食食べるでしょ」

神姫「食べてもカップ麺を何杯もは食べないわよ。胸焼けしそうだし。」

揺光【雨が焼けるのは胸板じゃし、平気なんじゃろ。】

雨「ほっとけ！」

千世子「雨ちゃんも大きくなればバインバインになるのだ。」

雨「アンタ、私がアンタの数十倍は年上ってわかってる？」

揺光【幼女と老女は一文字近いじゃしな】

雨「黙れ、ババア！」

揺光【よし。ちょっと、井戸まで顔を貸せ。拒否権は無いがな】

雨「や、やめろ！離せー！このっ……ひぐ、ごめんなさい！ごめんなさいー！」
灼羅「止さぬか。」

揺光【礼儀を教えて殺るだけじゃ。】

雨「字がおかしかった！殺るっていった！亘理！助けて！」

亘理『むっ……このっ…あー負けたぁ。なのは、もういっかい！』

なのは「うん、いいけど。はい、フェイトちゃんもやろ」

フェイト「うん。ありがと。なのは。じゃあ、亘理さんいきますよ」

亘理『おーしゃ、こい！』

神姫「あれ、なにしてるの？」

悠「暇暇暇とうるさかったからPSPを貸してやった。」

摩耶「あ、なに貸したげたの？」

悠「魔法少女リリカルなのはAsPORTABLEｰTHEGEARSOFDESTINYｰ」

摩耶「コメントに困るゲーム貸したげたね。」

悠「ちなみにおれの愛キャラはエリザベスでございます」

摩耶「それ、ペルソナだよね？」

悠「メギドラオンでございます」

雨「いいから私を助けろー！」

神姫「うるさいわね……。悠、黙らせて」

悠「黙らせてって……わかったから睨むな。揺光、止めてやれ。」

揺光【なにもせんわ。ただ井戸に叩き落とすだけじゃ】

雨「嫌だー！」

悠「井戸に落ちたって這い出てこれるだろ？」

雨「バカいわないで！あの井戸は地獄と繋がってるのよ！」

悠「うわぁ、初耳だ」