ー奇談ー學校へ行こう3

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

悠「ちぇ…」

雨「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

揺光【くくく】

悠「なにごと」

灼羅「昨日、あのあと一晩中追いかけられたそうじゃ」

悠「ちなみにさ、解りやすく雨と揺光の力量差を説明キボンヌ」

灼羅「そうじゃな……蜘蛛一匹に百万国の兵をぶつける感じじゃな」

悠「それは鬼だな」

亘理『いやーすごかったよ。火が踊りくねってねボカーンって!!』

悠「火まで放ったのか……っか、見てたのか」

亘理『暇だったし』

雨「ごめんなさいごめんなさい……」

揺光【もう善いわい。また、遊ぼうのぅ】

雨「絶対嫌!!てゆーか、遊びじゃない!!」

悠「うわ、変わり身早」

天空音「たぶん、反省してないですね。」

花描「ま、仲良くはなれたんじゃないのか」

雨「お断りよ!!」

揺光【コンコンコンッ♪】

悠「容赦ないことするなよ。」

揺光【否、否。じゃれあいじゃよ。妾もたまには本気で身体を動かしたい。】

悠「お前が本気出したら世界が滅びる」

揺光【コンっ♪】

悠「……え、ちょっと冗談だったんだけど。なぁ?」

灼羅「わっちゃに振られても困る。」

天空音「そもそも、私たちと揺光さんは能力条件が違うですから」

悠「っていうと?」

灼羅「わっちゃは見ての通り」

悠「子狐たんだな」

千世子「もふもふなのだ」

灼羅「そうそうってこりゃ!!」

天空音「魔法と精霊術。こっちだと通常の半分以下も力が使えないです」

悠「それはあれか。やっぱり自然がすくないからか?」

天空音「それもあるですね。やっぱり、自然力と精霊の相互性は深いです。」

揺光【悠よ。敵にはまわすと厄介じゃぞ。妾も昔精霊召喚師とやりあったことがあるのじゃが永久機関みたいなもんじゃからな】

悠「闘うことは永久にねぇけど、どーゆーことだ?」

揺光【契約さえできればその地の利を得たのといっしょ。つまり術者が耐えられるなら無限の恩恵を得られる。精霊とは神とも悪魔とも近い物なのじゃよ。コンコンコンッ♪】

悠「魔法使い組は?」

要「持ち前のスペック。それにあとは努力次第かな。」

なのは「全力全開なの」

フェイト「なにかを守りたい気持ちです」

悠「っで、妖怪組は?」

亘理『……さぁ。』

雨「少しづつ妖力を蓄えたわ」

揺光【男と寝る。精は美にも力にもよくてのぅ。】

悠「ようし、女狐。だまってろ。」

揺光【コンコン♪ちょっとしたおちゃめじゃ。妾はこれでも努力家ぞえ。一尾増やすのにどれほどの修練を積んだか……。】

花描「それに比例して色んな犠牲者も居るんだよな」

揺光【昔のことは良いではないか。封印されてからひとは喰っておらんし】

悠「あー、怖い怖い。聞きたくない。聞きたくない。」

神姫「そういえば貴女は人間食べないの?」

雨「今の人間はまずいから食べたことないわね。肉が臭いのよ。」

悠「待て、この話は止めよう。そのままつづけたらこれまでの食生活を聞くのが嫌だ。」

雨「蛾とか…」

悠「いいから!!」
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