ー奇談ー學校へ行こう3
ー教室(7/20/夜)ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
千世子「それじゃあ、じゅぎょーするのだ!」
【天井嘗&天井下】
言葉遊びで連想で、炸裂石燕ワールド
亘理『よいしょ。』
悠「ずるずる垂れ下がるのな」
亘理『鼻水みたくいうな!』
ゆうな「私はゆうなー!」
千世子「そこ、うるさいのだ!」
亘理『そだぞー!』
ゆうな「お父さん、騒ぎすぎ」
悠「なんでじゃー!?」
神姫「進めていいわよ」
千世子「電気がなかった時代、照明器具はろうそくや油に芯をひたした行灯しかなくて、夜の家の中は暗いものだったのだ。」
摩耶「あと、油も高いから魚油を使ってたんだよ」
なのは「魚の油?」
摩耶「昔の日本は動物の肉より魚を使う料理が多かったからね。その魚の残骸で油を絞ってたんだよ」
フェイト「それってECOですね」
悠「ところが魚油は火をつけたら酷く臭いから、好んでは使われなかった。だから、江戸時分は夜早く、朝早くの生活になってたんだよ」
千世子「今は天井下のじゅぎょーで先生は千世子なのだ!」
天空音「はーい。続けてくださいです」
千世子「特に天井には明かりが届かなくて、圧迫感のある闇が人間の頭上にわだかまっていたのだ。」
悠「たしかに圧迫感はあるな……」
亘理『?』
たゆんたゆん…
摩耶「悠君、左向いて」
悠「ん?」
神姫「……」
たゆゆんたゆゆん…
花描「次に右」
揺光【うふん♪】
どたぷんどたぷん……
悠「おお…巨乳でゲシュタルトが崩壊しそうだ」
揺光【後ろを見てみい】
悠「……」
灼羅「……」
なのは「……」
フェイト「……」
悠「うん、こっちはこっちで可愛いがっっ!?」
神姫「蚊がいたわよ」
悠「ぶん殴るのは蚊にはオーバーキルすぎでは……」
天空音「首の曲がりがおかしいですよ」
千世子「天井嘗と天井下は、そんな天井と深くかかわりがある妖怪なのだ。彼等は妖怪画家の鳥山石燕が創作した妖怪で、天井嘗は石燕の妖怪画集三作目である。「画図百鬼徒然袋」、天井下は二作目の「今昔画図続百鬼」に収録されているのだ。」
亘理『それってどんなすがたなの?』
千世子「天井下は、全身に毛の生えた鬼とも人間ともつかないものなのだ。上半身だけで天井を突き破って天井にぶら下がっているという、気味の悪い描かれ方をしているのだ。」
亘理『……』
悠「よかったな。お前はそのままの姿で妖怪化して」
千世子「天井嘗の方は手の指や髪の毛のあるべきところに短冊状の謎の物体があるのだ。そして、非常に舌が長く、家の天井を舐めようとしているように見えるという妖怪なのだ。」
亘理『なんの意味があって…』
千世子「天井嘗は天井を舐めることで、家の明かりが天井まで届かなくするというのだ。今日のじゅぎょーは此処までなのだ。」
悠「さて、帰るか」
亘理『まだいなよー。』
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
千世子「それじゃあ、じゅぎょーするのだ!」
【天井嘗&天井下】
言葉遊びで連想で、炸裂石燕ワールド
亘理『よいしょ。』
悠「ずるずる垂れ下がるのな」
亘理『鼻水みたくいうな!』
ゆうな「私はゆうなー!」
千世子「そこ、うるさいのだ!」
亘理『そだぞー!』
ゆうな「お父さん、騒ぎすぎ」
悠「なんでじゃー!?」
神姫「進めていいわよ」
千世子「電気がなかった時代、照明器具はろうそくや油に芯をひたした行灯しかなくて、夜の家の中は暗いものだったのだ。」
摩耶「あと、油も高いから魚油を使ってたんだよ」
なのは「魚の油?」
摩耶「昔の日本は動物の肉より魚を使う料理が多かったからね。その魚の残骸で油を絞ってたんだよ」
フェイト「それってECOですね」
悠「ところが魚油は火をつけたら酷く臭いから、好んでは使われなかった。だから、江戸時分は夜早く、朝早くの生活になってたんだよ」
千世子「今は天井下のじゅぎょーで先生は千世子なのだ!」
天空音「はーい。続けてくださいです」
千世子「特に天井には明かりが届かなくて、圧迫感のある闇が人間の頭上にわだかまっていたのだ。」
悠「たしかに圧迫感はあるな……」
亘理『?』
たゆんたゆん…
摩耶「悠君、左向いて」
悠「ん?」
神姫「……」
たゆゆんたゆゆん…
花描「次に右」
揺光【うふん♪】
どたぷんどたぷん……
悠「おお…巨乳でゲシュタルトが崩壊しそうだ」
揺光【後ろを見てみい】
悠「……」
灼羅「……」
なのは「……」
フェイト「……」
悠「うん、こっちはこっちで可愛いがっっ!?」
神姫「蚊がいたわよ」
悠「ぶん殴るのは蚊にはオーバーキルすぎでは……」
天空音「首の曲がりがおかしいですよ」
千世子「天井嘗と天井下は、そんな天井と深くかかわりがある妖怪なのだ。彼等は妖怪画家の鳥山石燕が創作した妖怪で、天井嘗は石燕の妖怪画集三作目である。「画図百鬼徒然袋」、天井下は二作目の「今昔画図続百鬼」に収録されているのだ。」
亘理『それってどんなすがたなの?』
千世子「天井下は、全身に毛の生えた鬼とも人間ともつかないものなのだ。上半身だけで天井を突き破って天井にぶら下がっているという、気味の悪い描かれ方をしているのだ。」
亘理『……』
悠「よかったな。お前はそのままの姿で妖怪化して」
千世子「天井嘗の方は手の指や髪の毛のあるべきところに短冊状の謎の物体があるのだ。そして、非常に舌が長く、家の天井を舐めようとしているように見えるという妖怪なのだ。」
亘理『なんの意味があって…』
千世子「天井嘗は天井を舐めることで、家の明かりが天井まで届かなくするというのだ。今日のじゅぎょーは此処までなのだ。」
悠「さて、帰るか」
亘理『まだいなよー。』