ー奇談ー學校へ行こう3

ー教室(7/16/夜)ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

花描「そういやあさ……今さらだがここってなんで取り壊されないんだろうな」
要「ビル間で重機が入らないからだろ」

花描「されは今はだろ?昔なら別に壊してさら地にするのも、ビルを建てるのもできただろうに」

神姫「言われてみればそうね。取り壊しの話とかは出てなかったの?」

千世子「聞いた話だと何度もあったらしいのだ。」

要「らしい?」

千世子「何度もあって、何度も中止になったのだ。」

要「怪しいな」

花描「そうだな。」

悠「ちぇき。雁首揃えてなんの悪巧みだ?」

神姫「悠じゃあるまいし、悪巧みなんかしないわよ。バカじゃないの?……バカじゃないの?」

悠「真顔でいうなよ。っか、二回言うなよ」

天空音「二回とも同じトーンでしたね~。ある意味マジトーンです」

揺光【なぁに、悠はどまぞじゃから……】

悠「マゾはもうええわい。」

灼羅「不毛じゃの……。」

要「そっちこそ雁首揃えて何してたんだ?」

悠「あー……4P?」

揺光【悪は無いのぅ。】

ガンッ!
悠「痛っ!?」

灼羅「へ、へへんなことをいうなーぁなのじゃ!」

ゆうな「私はゆうなー!」

天空音「あ、今日はゆうなちゃんが居るから5Pですね」

悠「いや、ゆうなはダメだろ色々と」

神姫「根本から間違ってるのよ。それで?」

悠「ああ、ちとこのあたりの地理とか「名所」を調べてたんだ」

要「名所?池袋の?」

悠「違うよ。はい、摩耶くん発表しちゃって」

摩耶「はーい。えーと、ここ学校を中心に、下に霊の通り道があって、北に火葬場、東に病院、西にお寺と無縁墓地、南に自殺の名所があるみたいです。」

要「うーわぁー…」

悠「ハッハッハッハッハッ。笑うしかねぇよな。ちなみに校舎の裏には井戸なんかもあった。これで天井に死体でもあればパーフェクトだぞ。いっひっひっひ」

千世子「あっ……。」

なのは「わ、笑えないの……。」

フェイト「悠さんの笑い方怖い……。」

要「おい、やめろよ。なのはちゃん達が怖がってるだろ!!」

悠「怖かったらおれに抱きついていいぞ」

要「そんなん俺がやるし!!」

花描「じゃ、俺も混ざる」

神姫「うるさい黙れ。」

悠「話しはそれたが……ぴよこ。さっきの「あっ」はなんだ?」

花描「まさか、本当に死体があるのか?」

千世子「えっと……今はないのだ」

摩耶「今は?」

千世子「ずっーと、昔に生徒が首を吊って死んじゃったって話しがあるのだ。」

「「「……」」」

悠「ちなみにどこでだ?」

千世子「この教室の二つとなりの教室なのだ。」

神姫「この土地と校舎自体が呪われてるんじゃない?」

悠「……一度徹底的に調べた方がいいかもしれないな。」

揺光【そうじゃな。外の敵より内側の浄化を考えてるか。】

千世子「じゃあ、課外じゅぎよーになるのだ。」

要「今思ったら、千世子ちゃんは神経がは半端なく太いな。」

花描「ここでひとりうろうろしてたくらいだしな。」
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